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悪い本

でこねぇさんは好きですが、わたしは読んだことがなかった宮部 みゆきです。
初宮部が、この本であるのがふさわしいかどうかはわかりませんが。

「怪談えほん」のシリーズの1冊。
でも、子どもが好むような因縁話とか、血がドバーッみたいな話ではなくて、上品な(?)話にまとまっています。
子ども向けではないのかも。

「悪い本」も、意味がわからないと言えばわからない。悪い本といいながら、絵のメインにかかれているのは熊の人形だったりします。
でも、きれいなものが汚れていく。そして、人の心の闇が1番怖い。

それでも、その闇の深さこそが、豊かさでもある。

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へび女はじめました

怪談と色っぽい話がまざったような。

まぁ、どうでもいい話っていえば、そうですよねぇ。
理屈もなにもあったもんではなくて、好きか嫌いかを読者に問いかけてくる。

もちろん、好きですよ。だから、読んでる。

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妖山鬼

ホラーは、行き着くとこまで行ってしまうと、なんか笑えてくる。
菊地作品にも、そんなところがあって、そのあたりがB級のよさではないかと思います。

今回は、舞台が都会ではなく山。

山の妖怪。山の怪談。
なんか、普通だ。

どっちかというと、街の方がおもしろく感じました。

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妖説 源氏物語 2

今回は、前巻にくらべて、怪談色はちょっと薄めでした。

しかし、この時代を題材にとるという発想は、すごいなぁと思います。
華やかな源氏の時代が終わって、まだ、薫や、匂宮は、運命の女に出会っていない。
まさに、隙間の時代。
だからこそ、想像力を働かせる余地があるのかもしれません。

今回の「魔の刻」というのは、ボードゲームのお話でした。
題材にされているゲームは、「バックギャモン」。
「バックギャモン」って、こんな時代から、日本に伝わっていたんですねぇ。
ちょっと、ビックリしました。

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妖説 源氏物語 1

「源氏物語」といいつつ、もう、光源氏は死んでいて、宇治十帖の時代です。
主人公は、薫と匂宮。
とくれば、以前のわたしなら、よまなかっただろうなぁと思います。

「宇治十帖」って、お話が、ちょっと小粒じゃないですか(笑)
やっぱり、大河物語って、1代目がすごい人で、2代目になると、おもしろさが少なくなってくる気がしますよねぇ。「三国志」とかでも。
と思っていたんですね。

でも、俵万智の「愛する源氏物語」を読んで、「宇治十帖」のおもしろさを知りました。ということで、ノベルス版がでているときから、けっこう気にしていた本です。

えーと、源氏物語の時代と人物を使った短編の怪談話です。

夢枕獏の「陰陽師」ほど奥の深い話ではなくって、どっちかというと岩崎陽子の「無頼」を思い浮かべてしまいました。まあ、アクションは、全然ないですが……。
平安貴族とアクション……これほど似合わないものもないな。まあ、匂宮は、兵部卿なんだけどねぇ。

でも、けっこういい雰囲気を出しているので、きっと読み続けていくと思います。

ほら、「宇治十帖」って、

「もしや、彼女に男ができたのでは…」

とか薫が思って終わるじゃないですか。
あれ、けっこう、衝撃的な幕切れなんですよねぇ。で、この物語では、どうやって終わらせるのかけっこう気になってます。

といいつつ、まだ、浮舟どころか、大君も、小君も出てきてないんですけどね。