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アドラー心理学入門

カウンセラーあんまり信用していないわたしですが(笑)、アドラー心理学については、けっこう信じてきた今日この頃。
カウンセラーといっても、いっぱいジャンルがあるので、どの心理学を学んでるかによって、きっとカウンセリングの方法や、考え方も違うのだと思います。
でも、学校カウンセラーには、アドラー心理学が向いているかも。

この本を読んでわかったことは、アドラー心理学は、決して子どものためだけのものではないということです。
ただ、本当に悪い人間は、やっぱりいて、その人たちに対処することはできるかというと、難しい部分はあるなぁと思います。

あと、ふっとねぇさんの本棚を見るとアルフレッド・アドラーの本が1冊。
あ、相変わらず気が合うねぇ。

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ワニのNEW新書)

岸見 一郎 / ベストセラーズ(1999/09)


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いっこさんのたのしい子育て

最近、アドラー心理学の方にも興味があって、いろいろ読んでいます。
岩城敏之さんの本もだしているこのシリーズが、簡単そうなので、手をだしました。

もう、ものすごいスピードで、スラスラ読めました。まあ、100ページない薄い本だということもありますが。
講演会の言葉だから、ものすごくすんなり入ってくるというのもあります。

「ほめない」で、「勇気づけ」をするというのは、とても納得がいくのですが、実行していくのは、難しそうです。でも、それでも、きのうよりは、ましな人間になっていけたらよいなぁと思います。

  • お口はチャック
  • おめめはキラキラ
  • お耳はダンボ

は、教師が子どもに言いそうな言葉ですが、子どもを見ている大人にむけられた言葉です。
忘れないようにしたいと思います。

ところで、本を読み終わって、著者紹介を見ていたら、「滋賀県大津市在住」連絡先「仰木の里」……。
めっちゃ近所ということで、興奮してねぇさんに知らせると……。

「あれ、この人たちって、この前、『ゆうもあゲーム会・草津』のときに、始まる前に会場で出会った話した人たちだよ」

おぉ、そんなことも、ありました。
「ぱふ・草津店」のイベントで、フェリエで講演かなにかをされていたのですね。

なんという偶然!!

アドラー心理学に学ぶ いっこさんのたのしい子育て

山口 育子 / 三学出版(2005/10)


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催眠 hypnosis

わたし、実は心理学徒なんですよ。といっても、いい加減な勉強しかしていないので、興味本意なことしかわからないんです。

で、この本。心理学、多重人格と、興味深いキーワードがいっぱい。そして、サスペンス仕立て。

もう、面白くないはずがない!!
と思って、それなりに期待して読みだしたのですが……。まるで、面白くない……。

なんだろう?
真実としてかかれるカウンセラーの能力が偏見に満ちているからか?多分、顔の表情から、考えていることは読み取れないはず。

キャラクターの魅力も、乏しい。
おっちゃんとか、おばちゃんとか、嫌いなわけではないんだが……。

なによりも、もしかしたら文体がのらないのかも。

うーん。かなり苦労して最後まで読み進めました。
なんか、面白くなる要素はありそうなんですけどねぇ。

ねぇさんからは、テレビドラマは面白かったという微妙な情報が。そして、この続きの千里眼のお話は、この小説の続きではなくて、ドラマ版の方の続きらしい。
うーん、いろんなシリーズがクロスオーバーするのは、好きなんですけどねぇ。

これは、初期のころの作品なんですよね。最近のは、面白いのかな?

うーん、微妙。もう1作ぐらい読むか?

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14歳の心理学

古くからの香山 リカファンのわたしですが、この本には、首をかしけます。
出版社が、こういう本にしてしまったのかなぁ。

14歳の娘がわからない(理解したいと願う)お父さんのための本。
結論は、「娘と仲良くしたいなら、妻と仲良くしなさい」というお説教的な結論で終わるという…。

なんじゃ、こりゃ。
益田 ミリのマンガも、わけわからないし。内容と関係あるのかコレ?清水ハカセの本の西原 理恵子のイラスト以上に関係がわからん。

まあ、いつもの語り口や、急に「ナナ」の話が出てきたりと、香山 リカらしさはところどころあるのですが……。

なんか、香山 リカが、ちょっとかわいそうな一冊でした。

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裏庭

「西の魔女が死んだ」も、この「裏庭」も、メチャクチャ、題名がいいですよねぇ。
気になっていた本なのです。

ということで、今回、読んでみました。
期待していたのと、ちょっと違う、微妙な味でした。

「丘の麓のバーンズ屋敷に何か秘密があることは、当時その辺りの子どもなら誰でも知っていた。」

この始まりの一文は、けっこう強烈に惹きつけられます。

そして、見捨てられたと感じている少女の紹介、それから、おじいさんとの出会い、おじいさんの語るバーンズ屋敷の不思議。

はっきりいって、すごいと思いました。
一気に、物語の世界に引き込まれた感じです。
これは、傑作だ!!!

ところが、照美が、向こう側の世界に行ってしまったぐらいから、ちょっと違和感のある展開に。
なんだろう、向こう側の世界が、ちっとも、しっくり来ないのです。

現実の世界と、向こう側の世界の物語は、平行して語られていきます。

現実の世界の物語を読んでいる時は、メチャクチャおもしろいし、大好きだと思って読んでいるのですが、異世界のテルミィの冒険の話になると、サッパリおもしろくなくて、パッタリと先に進まなくなってしまうのです。

なんだ、このギャップは???

わたしは、けっこう物語の好き嫌いというのがハッキリしていて、好きな物語を書く人の物語ならば、たいがい好きなことが多いのです。

でも、1つの本の中に、「メチャクチャ好き」と「ナンジコリャ?」が同居している本というのは、けっこう珍しい存在です。

つらつらと考えみるに、あまりにも、向こう側の世界が、インナースペースすぎるのかもしれません。
心理学的な学説で組み立ててみた世界みたいな感じで、生きている感じがしないのです。
いろんな寓話というのは、多分、無意識の領域からきていて、ドロドロと見えない部分がいっぱいあるはずなのに、妙に理路整然とならんでいるみたいな感じです。

現実の世界から、向こう側の世界を語っている時は、メチャクチャ魅力的に見えるのに、実際にいってみると、なんか、ヘンなんですよ。
それはけっして、向こう側の世界が、崩壊しかかっているためだけではなく、多分、全盛期の世界を描写されても、ヘンな感じがするだろうなぁという違和感です。

で、ラスト、照美が、現実に帰ってくると、ものすごい輝きを物語が放ちます。
自分をうけいれる物語。これは、ただ単なる「めでたしめでたし」で終わる物語のはずもなく……。
でも、ある意味、大人にも子どもにも、救いをもって。

通過儀礼の物語だったのだと思います。
ただ、あまりにも、その物語の構造を意識しすぎて、それが、向こう側の世界でストレートに出すぎてしまって、鼻についたのかも。

エピローグは、けっこう好きなんですけどねぇ。

第1回児童文学ファンタジー大賞。
児童というのは、小学生のことですよねぇ。
えーと、はっきりいって、これ、児童に理解しろというのは、かなり大人の身勝手というか、理想を子どもに押しつけているというか……。

大人が読んで、いろいろ考えるはいいんです。
でも、これを子どもに読ませて、「大人も苦しんでいるのを理解して」とは、言いたくないなぁ。

そのあたりの引っかかりはあります。
もうちょっと他の作品では、どう書いているのかみてみたいです。しばらくつきあっていこうと思っている作家です。