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うつうつひでお日記

完璧主義者なんだなぁと思います。
オール・オア・ナッシングなんですね。

自分でそれはいけないと思いつつも……。

多分、以前と同じギャグでも、ちょっとみたくれをかえたりとかはすぐに出来ると思います。それ以上に、同じギャグでも、きっとそれを心地よいと思う読者は、「お約束」として受け入れるだろうし、そのなかで少しずつ練っていってもいい。また、同じ人間が見ているかどうかもわからないのだから、いろんな場所で、同じギャグをやるのは、決して間違えではないと思います。

でも、それが許せないようなんですねぇ。

「ポロン」とか、「ななこ」とかの文庫で書き下ろしがあったので、そういう状態からは抜け出しているのかと思っていましたが、そうではなかったようです。
それを見せないあたりは、すごいなぁ。

この天才が、そうやってくるしみながら、それでも生きて、マンガにしがみついてくれているのは、やっぱりファンとしてとてもうれしいです。

でも、「失踪日記」が売れたとたん、手のひら返すマスコミ。
今、前以上に鬱になっていないといいのですが……。

あと、ミャアちゃんが出てくると、なぜか、わたしは、この子にだけ、

「あ、ミャアちゃんだ!!」

と反応してしまうことに気がつきました。

「スクラップ学園」、再販されないかなぁ……。

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ブラックジャックによろしく10

現実の事件とリンクしていくのが、どうしても辛くて読み進めることができなかった「精神科編」です。

とくに、このあたりは、1番きつかった思い出が。
かくのも、連載何回もストップして、きつそうでした。

結論なんて、ないからなぁ……。

マスコミが、モラルよりも、おもしろい記事、わかりやすい記事にはしるのは……でも、やっぱりそれは、わたしたちが求めているからでもあります。

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うつくしい子ども

操り人形に殺されたからといって、そのその痛みや悲しみが減じるわけではない。
操り人形の操り手の背中には、やっぱり人形と同じ操り糸がついていて、永遠に合わせ鏡のようにそれが続いているとすれば、結局、罪は、「社会」とかそういった巨大なものにしか向けることができなくなる。

でも、操り人形の側でも、被害者側でもないこの視点は、とても、新鮮でした。

その立場に、主人公は、否応なしに立たされてしまうのだけど、わたしたちや、マスコミからすると、どうしてもその部分は、見えなくなってしまうから。

見えないものは、ないから見えないわけではなく、見ようとしないから、見えないのだと思った。

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同和利権の真相1

本当の同和問題の影で、エセ同和の動きをしていた地域のボスがいたことは、確かなようです。

だからといって、それが地域全体の問題として返されるべきでものではないということも、大切なところ。

ただ、結局、なにか動こうとすれば、「人をいたわるかごとき運動」になってしまい利権が発生してしまうのは、事実のようです。
マスコミも、正義はぶって告発していますが、本当にそのことが力をもっていたときには何も発言していない。

ただ単に、今が叩きどころだと思ったるだけの節もあります。
そのところは、情報をウケとる側としては、常に意識しておかなければならないと思います。

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破線のマリス

ミステリーが、苦手なくせに、最近、ミステリーをよく読んでいます。
そのせいで、ちょっと読むスピードが、遅いような気がします。

前半は、興味のないことが多くて、ちょっとかったるかったのですが、後半は、なかなかジェットコースターのようにおもしろかったです。

でも、このお話、結局、えん罪事件で、真犯人ってわからないまま終わってしまったのかな。
わたしの頭が悪いので、わからないだけかもしれませんが……。

それでも、「マスコミの良心」というのは、信じられん。

多分、最後のシーンにながされるテープも、チェックされて、都合の悪い部分はカットされて、罪をこの人一人になすりつけるように編集されているんだろうなぁと思ったりします。

破線のマリス (講談社文庫)

野沢 尚