ファイブスター物語 リブート5 ATROPOS2
「アトロポスの章」完結編。
前巻とは打って変わって、急展開の1冊です。
これ、前のコミックでは、大幅に展開が省略されちゃっているところで、こっちを読んでみたかったんです。
読みやすさは、前の刈り込まれた方がたしかにあるのですが、こっちの方が展開が丁寧で好きです。
「アトロポスの章」完結編。
前巻とは打って変わって、急展開の1冊です。
これ、前のコミックでは、大幅に展開が省略されちゃっているところで、こっちを読んでみたかったんです。
読みやすさは、前の刈り込まれた方がたしかにあるのですが、こっちの方が展開が丁寧で好きです。
ヤクト・ミラージュが起動した以外、大きなことの起こらないつなぎの巻かな……。
アマテラス死にかけとか、すえぞう登場とか、ヘル・タワーのフタが開くとかは、大きくないのかという話はありますが…。
ということで、重要な情報は、盛りだくさんです。
そして、結構、贅沢な物語の運び方をしています。
トラフィックス1です。
最初読んだ時は、メチャクチャ入り組んでいる……とか思っていたのですが、人間関係や、物語が見えている状態で読むとそうでもない。どうしてそこで、そのエピソードが入ってくるのかが、けっこう良くわかる感じで、今回、ビックリ。
何にビックリかといえば、お話が、けっこう、しっかりした起承転結をもっていることにビックリしました。そんなに、破天荒じゃないやん…みたいな。
全体が見えている人間からしたら、ものすごくしっかりと組み上げられている話だったんだ……。でも、前が見えずに読んでいたときは、本当に、どうなるんだろうとドキドキしていたのを思い出します。
そのドキドキ感は、再読では少なくなります。
まあ、「新しい発見がある」というのは、こういうことだというお手本みたいな本です。
多分、この物語がなかったら、語られるのをゆるされなかった物語っていうのが、けっこうある気がします。
どうなんだろう?
コーラス3世死す。
そして、ジュノーンが……。
記憶によると、前半の1番の盛り上がり……とか思って読んだのですが、それほどでもないですね。
というか、ものすごく抑えてかいてあるので、びっくりした。
ジセュノーン自体も、ものすごくあっさりしたロボットだ。
初見の時って、ものすごいイメージ先行で読んでたみたいです。これが、多分、永野 護のいう「いきおい」なんだろうなぁ。
旧版の3巻目の表紙が傑作でした。それで、テンションがあがっていたというのも、あるかも。
ちょうど、「ファイブスター物語」を読み返したくなってきた頃なので、まあ、タイムリー。
しかし、オリジナル版の「ファイブスター物語」は、表紙のクオリティが高いので、こっちは、廉価版、劣化版ぽく感じてしまうのは、しかたないところです。
でも、物語は、やっぱりおもしろい。
さすがに、リブートしたからといって、わたしが最初に見た時の衝撃を感じられるわけではないのですが、良くできた話だなぁと思います。
そして、コミックの作りとしたら、こっちのエピローグで切る方が正しいよなあと思います。
わたしは、あんまり連載中のマンガを掲載誌で読む方ではないので、期待しているのは、大幅な書き直しがあった、戦争まわりのお話ですね。
しかし、連載当時のままだからといって、ミスまでそのままにする必要はあるのか?
そして、続きがでたとき、2系統のコミックスを出していくのか?
この辺りは、不安でもあります。