友だちに似ている 最終戦争シリーズ13
ウォーク・ドント・ラン
「ドン伝」に、小角登場。
この巻の題名は、これでも良かったし、「午前の2時の丘」でも、「遠い声」でも良かったのに、なんで、「友だちに似ている」なんだろう……。
秋田版と題名を変えたかったかのかな。
でも、この話って、小角はどっちかというと狂言回し的な立ち位置で、「午前2時の丘」からスタートしても全然、困らなかったのになぁと思います。不思議な1話です。昔の読み切りの「最終戦争シリーズ」の薫りがしして嫌いじゃないですけどね。
なんで、この時の小角は、影の髪型をしていたのでしょう。変装?
そして、その後、「必要」といわれて連れて行かれたフュスリは、出てきたっけ?
午前2時の丘
パトロールシリーズと初期のハルマゲドンシリーズの後の小角。
なんか、パトロールシリーズ直後みたいに感じるけど、あれから、30年以上の時間がたっている……と思うと、メチャクチャ切ないですよねぇ。
まあ、最初の小角のニヒルな感じはなくなっていて、同一人物といわれるとかなり混乱してしまいますが。
まあでも、ヒーローな感じの小角はわたしも好きです。
遠い声
「午前2時の丘」の後に、この話がくるっていうところが、山田 ミネコの凄い(というか非道い)ところだなぁと思います。
なんというか、それならば、あの時の選択はいったいなんだったのかという、虚無感を抱え込むことになる。
人とデーヴァダッタとの戦いというのなら永都が中心になるだろうし、人とデーヴァダッタとの関わり合いということなら星野と笑が中心になっていくはずで、ここで小角のすべきこととか、出来る事って、本当になさそうな気がします。
唱との関係も、ハヌマンに負けている気がするしなぁ。
友だちに似ている
どんどん追い詰められていく。
その中で、ちょっとずつ知り合いが増えていくこの展開は、今も(わたしが読んでいるところでは)続いていて、けっこう好きですが、このあたりはかなり読んでいて辛かった思い出があります。