BASTARD!!1 暗黒の破壊神
この人も、江川 達也と同じく消えていく天才なのか……。
いや、江川 達也は、少なくとも1作は完結させたよなぁ。
ジャンプの流れは、売れるだけ普及版を売って、雑誌版を出して、それが売れなくなったら完全版を出して売って、文庫でラスト。
それなりにしか売れないマンガは、すぐに文庫でラスト。
という感じ。
そう考えると、もう、ジャンプのなかでは、バスタードは終わっていると思われているのかなぁ……。
あと、文字が細かいので文庫には向かないです。
なんか、書き下ろしとかには、一切、原稿料が出ないというような話を昔聞いたような気がします。
今でも、そうなんでしょうか?
そうすると、あの「完全版」なんかは、もちろん、本が売れれば、その分のお金はもらえるんだろうけど……。
でも、映画とか作るときは、けっこう、関連会社がお金を持っていって、無理矢理赤字に見せかけて、税金対策をして、結局、作家のところには、あんまりお金が落ちてこないというような話も聞いたことがあって、けっこう、マンガの場合もそうかもしれない。
出版社としては、マンガはドル箱だけど、あんまり真面目に考えてないというのが、本当のところなんでしょうか?
担当次第で、仕事が楽しくなったり、やりにくくなったりというのは、どこの世界でもあることなのですが。
それでも、萩原一至ぐらいの才能なら、優遇されていてもいいと思ったりします。
楽する人間が、得する世界では、やっぱりちょっと……。
そして、一条ゆかりが、めちゃくちゃ「いい女」だったという結論をもって、終わる1冊です。
BASTARD!!-未使用・改訂版-
(ハギパケ・コミックス)
萩原 一至
確かに、「バスタード」の完全版は、すごいクオリティだと思います。
でも、完全版の中に入りきらないこんなのが出たり、いろいろと、ジャンプにいる限り、絶対に真の意味での「完全版」なんてありえないなぁと。
きっと、他社では、引き手あまただと思うのだが……。少年誌でなくても……。
BASTARD!!-暗黒の破壊神-完全版(2)
エクスパンション<拡張版>
(ハギパケ・コミックス)
萩原 一至