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星を墜とすボクに降る、ましろの雨

まあ、題名からして、いい感じで中二ですよねぇ。
しかもコレ、感情表現が下手な「ボク」ッ娘の一人称の悲恋小説なんですよ。
刺さる人間には、デキはどうあれとにかく刺さる(笑)手にした時点で負けている。

いや、これはバカにしているのではなくて、こういうは必要なんだと思います。

ラストの選択も好きですよ。
「考え方の違う人の考えを尊重する」というのはきっと、「自分の思う形で幸福にいてもらう」ということとは違うことは多いのです。
「暗闇の速さはどれぐらい」と同じように、読者にとっては違和感を感じるかもしれない。それでもそれは、当人が自分でその時の気持ちを最大限考えて選んだ選択なのです。