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プリンセス・トヨトミ

途中、大阪全停止までの道のりが、長くて長くて。
そこにたどりつくまでは、イマイチなのかと思ったけれど、それ以降というか、イベントが始まってしまえば、いつもの万城目 学のスピード感で、安心の出来。
これは、一人称じゃ無かったのが影響しているかもしれません。
「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」も、三人称だったけど、あれは語りが入ったりしていたからねぇ。

おとうちゃんの話で泣いて、対決で泣いて、お母ちゃんのどんでん返しで、また泣いた。
おおさかのおっちゃん、おばちゃん、ステキや。

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キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢

題名から、アメコミの現在や、アメコミを通してみる現在のアメリカみたいな内容を期待していました。
……そういう話ではなかったです……。

まぁでも面白くて、この後、この人の本を何冊か購入しました。

これは、でかくて無茶で、不思議なアメリカそのものについてのお話。
アメリカ、半端ない国です。スゴい。

マトリックスの監督の話とかは、衝撃的でした。あと、日本でも翻訳されている虐待体験の自伝の真相とか。
小さなエピソードの積み重ねなので、もっと掘り下げた話が聞きたいと思うところもあったけど、これは、この雑多な見通しの良さが魅力なのでしかたないか。
見も蓋もない、救いもあんまりない話も多いですが、作者の、何というかモラル(?ちょっと言葉が違うような気もする)が、読んだ後の感じを悪いものではなくしています。

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完本 1976年のアントニオ猪木

えーーーっ!!

わたしみたいに、プロレスファンタジーにドッポリ使ってきた人間には、ものすごい衝撃の本です。
少なくとも、UWFは、フェイクじゃないと、今まで信じててた。
だって、夢枕 獏を読んで育ってきたんだから。あと、梶原 一騎とね(笑)

まあでも、確か前田も、

「いつでも、あんな試合ができるわけでない」

みたいなことを言っていたんだから、そうなんだろうな。だからこそ、佐山とは袂を分かったという話は、すごく納得できる。

まあでも、これこそが「たったひとつの真実」ではなくて、これも、プロレスをとりまく魅力的な伝説のうちの1つなんだと思います。
嫉妬とプライドでできた、ドロドロした物語。

そして、その伝説の渦中にいた人間でさえ、もう残っているのは、自分にとっての真実だけなのだと思います。

1つの歴史の証言。

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ザ・万歩計

エッセイも、おもしろいけどやっぱりこの人のデタラメさが最大に発揮されるのは、小説ですね。
けっこう、エッセイもデタラメですが、やっぱり、小粒な感じになってしまいます。

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骨音 池袋ウェストゲートパーク3

石田 衣良5冊目。

あきらかに、伊坂 幸太郎の方が上手いと思うのだけれど、時々、無性に読みたい気持ちになるのは、なぜか石田 衣良なのです。
とか言いながら、前読んでから5、6年たっていたりするのですが(笑)

まあ、正確に書くと、今回、なんでか無性に読みたい気持ちになったということですね。

格好良く、泥臭いです。
スタイリッシュさなら、伊坂 幸太郎。
でも、格好良さなら、石田 衣良。スタイリッシュと格好いいは、なんか、ニュアンスが違う。わたしの中では(笑)

泥臭いところが、好きなのかなぁ。
もちろん、計算して泥臭くしている部分も、ある気はするんですが…なんか、いいんです。計算よりも、勢いとか、浪花節菜部分が勝っているところが。

ラルは、けっこう低め。
でも、それも仕方ないのかもしれないと納得させられるところもあります。

でも、暴力描写のいたさは、実は伊坂 幸太郎の方が上。その生々しさが、ちょっと…と感じるところでもある。

……この2人を並べて考えるのは、正しいのか??