本宮ひろ志,読書ヤングジャンプ・コミックス,国が燃える,本宮 ひろ志,集英社

国が燃える4

イデオロギーを全て取り払ってながめたとき、「五族共和」という考え方は、ある意味とても正しいものであると思います。

ただ、自分にないものを外に見いだすと、思わずそれに夢をみてしまうのも人間です。

そして、実はどの民族も、自分のことを第一に考えている。
それも、当然といえば当然のことです。

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国が燃える3

穏やかな流され人生の男と、激しい生き方をする男の対比は、ちょっと「赤龍王」のときの項羽と劉邦のようです。

「お互いのためにそれがいい」

「このままでは、共倒れだ」

「やらなければ、やられる」

結局それらは、でも、個人的な欲だというのは、なるほどなぁと思いました。
では、「欲」は、肯定されるべきものか、否定されるべきものか?

多くの人は、否定すべきものというのかもしれませんが……。

そして、個人的な欲って、本当は個人に根ざしたものではなく、「自分の好きなもの」が幸せになってほしいという思いの方が強いので、よけいに複雑になってきます。

しかし、「これだけ、思惑いろいろな人が動いていたら、ほら、ハチャメチャになるわ」と思います。
でも、その考えは、思想統制せよということなのかもしれない。いろいろな思惑があるほうが、健全なのかな?