読書,高橋しんいいひと。,小学館,小学館文庫,高橋 しん

いいひと。7

もうがんばっている人に、

「がんばれ!」

と言うのは、つらいというのはよく聞く話。
あと、自分より弱い立場にいるいる人に対して、

「かわいそう」

と感じるのも失礼だというのは、よく聞く話。

でも、今、トレンドのよく聞く話だからといって、それが正しいとは限らない。

その言葉で傷つく人もいれば、その言葉に励まされる人もいるというだけの話。

だから、なんかを1つのことを「正解」のようにいうのは、違うと感じるのですが……。

わたしは、目が悪いです

「目が悪いことは、不便だけど、不幸じゃない」

「それも、個性だ」

と言われても、なっとくはいかない。
というか、目が悪くない人間にそんなことを言われても、しょせんは、理解できてないだけだろうと思ってしまいます。

もちろん、それは、「目」だけではなく、容姿であったり、性格であったり、自分のもっていないと感じるものすべてに対して感じてしまうものです。

他人がいかに優れているように見えていても、なにかしらのコンプレックスをもっているということは想像できますが……。
だからといって、それが、自分の「ない」ものを理解するたすけになるとはとても思えない。

だから、自分には理解できない痛みを他人事として想像する「同情」という気持ちは、とても大切な感情であるように思います。

だって、人の痛みをそんな簡単に

「わかるよ」

とか、

「わたしも、いっしょに怒っている」

なんて言われたら、自分の実際に体験してきたことっていうのは、その程度のものだったのかと、悲しくなるべぇ。

てなことを考えています。
あんまりというか、ほとんどまったく「いいひと。」の感想ではないですな。

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いいひと。6

「肩書きがどうあろうと、するべきことを……」

じゃあ、出世する必要ないじゃん。

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きみのカケラ2

この作品や、「最終兵器彼女」をかいた人と、「いいひと。」をかいている人が、同じ人だとはとても思えないんですが……。

こういう、心に闇を抱えた作品の方が、わたしは好きです。

闇があるから、光がよりいっそう輝くのです。

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いいひと。5

こういう人の方が、信用できるのですが……。

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 いいひと。4

そして、この人も、「いいひと」にホヤンホヤンと。

でも、わたしは実は、工場のおっちゃんとかの気持ちの方がよくわかったりします。

もう、年だな。きっと。