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世界を変えた10冊の本

宗教と経済が、世界を変えているんだなぁと。
読み終わって、こうやって目次を見ているとそうでもない感じもするんだけれど、読んでいる間は、本当にそんな感じ。

「アンネの日記」は、ヨダヤ教。「聖書」、「コーラン」も、もちろん宗教の聖典です。

でも、そこから遠いように感じられるいろいろな経済の仕組みについての本が、既存の宗教との関わりのなかで出てきたものだというのは、面白い視点でした。でもたしかに、宗教への反発からでてきたとしたら、もちろん宗教とは密接に関係しているわけです。

そして、それは、科学的なものの見方にも、やっぱり影響していて、「沈黙の春」や、「種の起源」なんかも、今までの宗教がどうあったのかを無視して理解することはではない。

人はずっと、「この世界は、いったいなんなのか?」を探し続けているのだなぁと。
そして、新しい見方は、古いいろいろな考え方の中に芽生え始めている。歴史を勉強する意味は、そんなところにあるのかもしれません。

ちなみに、「アンネの日記」と「聖書」以外は、まったく読んだことがないです。
宗教も、経済も、苦手だからなぁ。

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おにのさうし

ブログを見返してみると、去年1年、夢枕 獏を読んでないみたいですねぇ。
けっこう、優先順位高い方にあると思っていたのに。ちょっとビックリ。
けっこう、いろいろな長編も完結したり、完結に向けて動き出したりしているので、今年は積極的に読んでいきたいのです。

でも、長編は今までの流れとかがあって、もう1回読み直したい気持ちになるんですよねぇ。

そう考えると、短編は読みやすい。安定、安心の面白さが、すぐに楽しめます。
基本、わたしは長編読みで、シリーズ物読みなので、こういう短編がうまい人というのは、貴重です。まあ、夢枕 獏は、どっちも上手いですが。

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マンガホニャララ

こういうエッセイを読んでいると、わたしはマンガ、量は読んでるとは思うけれど、ディープなマンガ読みじゃないよねぇとも思います。

世の中には、まだまだ知らない面白いマンガがいっぱいありそうな気分にも、知らんでいいマンガがいっぱいありそうな気分にもさせてくれる良書です。
基本多分、この人とマンガの趣味は合わないような気がするけれど。

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魔女の宅急便 ジブリの教科書5

これが、最大のヒット作。
なぜか、力を抜いて作ったら、大ヒット。

まあそれでも、他の若い人が監督するはずだった話を横から無理矢理奪った感は、ものすごくあるなぁと。そして、多分、鈴木さん、そうなるのわかってたというか、煽っていただろうというか……。

ものすごく、時代ともマッチしていたんだと思います。

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二〇〇二年のスロウ・ボート

彼が治療に何の効果もなくて、自分がそんな者必要なく良くなったのだと考えるのなら、それはそれで、結構。
つまり、治療がとても上手くいったということなのだと思う。

という感じで、アレのリミックスということで、かなーり、ギチギチに警戒して読み始めた「二〇〇二年のスロウ・ボート」ですが。
コレは、アレの100倍ぐらいおもしろいです。
というか、どこまで行っても、ストーリー指向です。古川 日出男。雰囲気だけで書いているアレとは大違いだと思います。

まあ、これはわたしがストーリー指向であるためだと思います。

そして、これも偽史。ここでも、さりげなくフィクションの歴史が、現実を侵略してきます。
徹底している。

特に好きなシーンは、ブラック・ジャックの様に、女子高生が制服の裏の包丁を見せたるところ。
そこから先の疾走感は、最高です。

そういえば、このお話では、走るっていうのが、ものすごい大事なテーマになっています。脱出のために。そして、何かを得るために走る。
最後の手紙まで、本当にドキドキして読みました。

でこねぇさんは、この本を見て、

「これ、あの怖い話書く人だよねぇ」

といっていました。
わたしは、この人、怖い話というイメージはまったくないのですが。
ひたすら、中二的にかっこいい。