キングアーサー,映画キングアーサー,ファンタジー,マーリン,ロード・オブ・ザ・リング,指輪物語,映画

キングアーサー

「アーサー王伝説」ですよ。あなた!
ということで、「キングアーサー」見に行きました。

「アーサー王伝説」というのは、今の騎士の出てくる中世ファンタジーの原型になったようなお話です。

聖剣エクスカリバーや、騎士ランスロット、魔法使いのマーリンなんていう名前は、ファンタジー好きでなくても、きっとどこかで、聞いたことがあるはずです。

イングランドの物語で、もとはいくつもあった短い伝承をいろいろと寄せ集めてつくったものなのだとそうです。

とても、魅力的な話ですので、たくさんの作家が、このアーサー王伝説をベースにした小説を書いています。

マリオン・ジマー・ブラットリーの「アヴァロンの霧」シリーズも、そんなアーサー王伝説に材を取った作品の1つです。
わたしは、大学時代に、このシリーズを読んで、大変、ショックをうけてしまって、それ以来、アーサー王伝説と聞くと、ちょっと気になる人になってしまったのです。

ただし、この「アヴァロンの霧」は、とても長いお話で(全4巻です。「異教の女王」、「宗主の妃」、「牡鹿王」、「円卓の騎士」)、しかも、元の伝説からすると、かなり独自の解釈のされているものでした。

最初に、独特の解釈をしている、しかも強烈におもしろい話を読むとどうなるか?
なんと、それが、どうしても自分にとっては、真実の物語になって、後から読む正式なお話は、その亜流にしか見えない(笑)

ということで、まあ、この「キング・アーサー」も、そんな亜流の1つかなということで、興味があったわけです。

「アヴァロンの霧」は、とても、ファンタジーよりのお話です。
近頃は、「指輪物語」……じゃなくて、「ロード・オブ・ザ・リング」なんてのも映画化されたりしていますので、あんまり知識なく、そんな感じなのかなぁと思って見に行きました。

ポスターには、二刀流のランスロットや、弓をもつグネヴィア。うーむ。
「アーサー王伝説」では、グネヴィアは、アーサーのお妃で、騎士のなかの騎士ランスロットとの道ならぬ恋に悩む人です。
イメージとしては、ヘナヘナっていう感じの女の人です。
わたしのなかでは、なにかショックなことがあると、ヒュー、バッタンてな音を立てて気絶しているような人です。
それが、弓矢?

まあ、ランスロットの二刀流はなんとなくわかる気がしますが、グネヴィアの弓矢は、ちょっと、危険な香りがします(笑)

ということで、心配しながら見だした映画ですが、すごく楽しかったです。

ファンタジー色は、すごく少なくて、その部分、それを期待していったわたしにとっては、ちょっと違ったおもしろさでした。

伝説になる前の真実のアーサー王は、きっとこんな感じだったのだろうなぁと思わせるものがありました。

ローマ教会の命令で、アーサー王と円卓の騎士たちは、辺境の最前線の砦を守っています。
でも、その兵役の期間も、いよいよ終了。
騎士たちは、それぞれの故郷に戻って、自由な暮らしをはじめようとしています。

でも、その期待で胸をふくらませている彼らに、「最後のミッション」として、ローマ教会から、非情な命令がくだります。
自らの古い信仰をすてない彼らなど、ローマ教会にとっては、しょせん便利な「異教徒」にすぎなかったわけです。

こう、ローマからの最後の命令をみんなに伝えなければならなかったときのアーサーの苦悩とか、なんだかんだ言いながら、アーサーを見捨ててはいけない騎士たちとか、そういうところは、すごくかっこいいです。

「騎士たちよ(ナイツ)!」

困難に立ち向かうときに、司令官(まだ、王様じゃない)アーサーは、苦痛と、誇りと、信頼とをひっくるめたように、そう呼びかけます。

アーサーの敵は、その地に元々住んでいる蛮族です。
なんと、この蛮族の族長が、マーリンという設定です。はじめ、蛮族の人たち、戦化粧をしていて、すごく顔色がわるいので、てっきり、ゾンビだと思ってしまいました(笑)

そして、北から大進行をかけてくる サクソン人たち。

また、腐ったローマ教会も、味方とは言えません。
「最後のミッション」として行った先の村では、人々は、教会の搾取に苦しみ、異教徒である蛮族は、拷問にかけられていました。
そして、そこで、アーサーは、蛮族の美しい娘を救います。

なんと、それが、グネヴィア。

なんと、グネヴィアは、いいところのお姫様ではなくて、蛮族のお姫様だったのです。

で、脱出。グネヴィアの折られた指を治してあげるアーサー。
蛮族の人たちは、蛮族語をしゃべっていたはずなのに、なぜか、グネヴィアは、アーサーたちと同じ言葉がはなせるという……。

そう、このグネヴィアは、たくましいのです。
折れた指も、次の日ぐらいには、すっかりと直って、ビュンビュン弓を引いています。
かっこいい!!

マーリンは、アーサーのことを敵ながら天晴れと思っていたようです。
ということで、サクソン人たちと、一緒に戦って欲しいと願い出ます。

さて、なんとか、最後のミッションをクリアして、砦に戻った騎士たち。
ローマは、サクソン人の大群が攻めてくると言うことで、砦をすてることを主張します。騎士たちも、もう自由の身です。
あとは、逃げるだけ。

でも、この砦をすててしまったら、今まで、この砦を守るために命をおとしていった多くの騎士たちはうかばれるのか?

この地こそ、我が故郷!
アーサーは、たった1人で、サクソン人の大群と戦うのでありました。

と、以下、すっごいネタバレだと思いますので、映画を見てから読むことをオススメします。

ロード・オブ・ザ・リング,映画トール,トールキン,ロード・オブ・ザ・リング,二つの塔,指輪物語,旅の仲間,映画,王の帰還

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」を見てきました。

長い映画ということで、しかも、「見た」という人の感想を読んでいると、「終わりそうで終わらなくてダレた」という感想があったので、ちょっと心配をしていたのですが、わたし的には、全然そんなことなかったです。

1度も、時計を気にすることなく、映画のなかに没頭しました。
いや、

ファラミアとエオウィンはどうなったの?
とか、
最後のホビット庄での攻防は?

とか思うと、かえって短すぎるぐらいです(笑)

後半、ホビット庄のことを思い出すフロドとサムのシーンとか、4人のホビットたちにかしずくゴンドールの人たちとか、別れのシーンとかは、もう、涙だだ漏れでした(ちなみに、わたしは、すぐ泣きます)。

エオウィンが、サッと兜を脱いで顔を出すシーンも、イメージ通りでした。
あのシーン、「指輪」で、実は1、2を争うぐらい好きなシーンです。
女っ気のあんまりない「指輪」。全編通して、女の人が活躍するシーンって、あそこだけという気もしますが。
多分、トールキンも、堀井雄二とか、鳥山明といっしょで、冒険物語に女の子は、おんまり不要だと思っているのかもしれませんねぇ。

あと、今回の「王の帰還」では、みんなが歌っていたところがよかったです。
「旅の仲間」、「二つの塔」を見てて、原作ファンとしては、歌がすくないなぁと思っていましたので。

あと、ドワーフの名前が、ギリムではなくてギムリだということを、今日生まれてはじめて知りました。
間違った知識満載です。

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,京都ドイツゲームサークル,2003年1月京都ドイツゲームアクア・ステップ・アップ,カタン,カプコン,ニムト,ニューエントデッカー,ボーナンザ,マンガ,ラー,ロード・オブ・ザ・リング,子ども

ボーナンザ

きのうも、書いたのですが、わたしのゲームのやり方は、こんな感じです。

  1. 「リプレイなどの記事」
  2. 「購入」
  3. 「ルールを理解するために一人でやってみる」
  4. 「子どもにルールを説明して実際にプレイ」

「ボーナンザ」は、マンガの「アクア・ステップ・アップ」を読んで、楽しそうだなぁと購入したゲームです。
交渉ゲームということで、普段あんまりしゃべらない子どもとかが、それを通してしゃべってくれたら楽しいなというような思いもありました。
まあ、「1」、「2」とここまでは、順調にきたわけですが……。
そこで、はたと困りました。

交渉は、一人ではできない……

カプコン版の「カタン」を買ったときもそうだったんです。
「ロード・オブ・ザ・リング」や、「ニューエントデッカー」など、けっこう重たいゲームでも、1人でコマを動かすことができるゲームというのは、なんとかルールを理解することができます。

でも、「ボーナンザ」や、「カタン」、「クーハンデル」、「操り人形」など、交渉が絡んだり、相手になにか隠しておくことが重要なゲームというのは、1人で何役もするのは、無理なのでした。

もちろん、「N.Y.チェイス」や、「6ニムト」なども、1人でできるゲームではないのですが、こういったゲームは、比較的簡単なルールです。

そして、「ボーナンザ」は、ルールを読んだだけでは、想像もつかないゲーム(笑)として、おもしろそうなにおいだけさせつつ、お蔵入りになっていたのでした。

バラックさんは、いぜんわたしが、ゲーム日記に「おもしろそうだけどやったことがない」と書いていたのを読んでいてくださっていて、

「ボーナンザやってみましょうか」

と言ってくださいました。

ボーナンザは、カードを使った交渉のゲームです。

カードには、お豆の絵とそのお豆のカードが何枚あるかを表す数字が書いてあります。たとえば、「18豆」のカードは、全部で18枚あるわけです。
それから、下には何枚集めたらいくらになるかが絵と数字で表されています。「18豆」の場合は、「3枚カードを集めれば1ターラー」、「6枚カードを集めれば2ターラー」、「8枚カードを集めれば3ターラー」、「9枚カードを集めれば4ターラー」というふうにかいてあれます。ターラーというのは、この世界でのお金の単位です。
少ないカードほど貴重ですから、少ない枚数で稼げます。「14豆」の場合は、「3枚集めれば1ターラー」は一緒ですが、「5枚で2ターラー」、「6枚で3ターラー」、「7枚で4ターラー」になります。

そう、ゲームの目的は、できる限り同じ種類(番号)の豆を集めて、たくさんのお金をゲットすることです。
ここまでは、簡単。普通のゲームです。

さて、お豆をお金に換えるにはどうするか?
そう、畑にお豆を植えて育てなければなりません。
でも、畑は最初、1人に2つずつしかありません。お金が貯まれば、2ターラーで3つ目の畑を買うことができますが(今回は、4人でしたのでこのルール。5人の場合は3ターラーかかります)、最高でも3つまでしかもてません。
そして、このお豆、贅沢なことに、1つの畑に1種類のお豆しか植えられないのです。

お豆の種類は、「空豆」、「紅花インゲン」、「そらまめ」、「いんげん豆」、「大豆」、「ささげ」、「赤豆」、「ゴガツササゲ」の8種類。はい。わたしは、今、ルールブックをカンニングしながら書いています。聞いたこともないようなお豆もありますが、普段は、「18豆」とか数字でよぶから平気です(笑)。

手札のカードは、最初は5枚。そして、これがこのゲームの味噌。配られたカードは、絶対に順番を変えてはいけない。
同じ種類のカードを集めるゲームですから、ついつい、「同じカードは近くにおいとこ」と思うのですが、このゲームでは、それは御法度です。

別に、「手札の並び替えをすると、対戦相手に自分の持っているカードがばれてしまうから」とかいう、上級者同士の胃が痛くなるような麻雀みたいな理由で、並びを変えるのが禁止されているのではありません。

「手札のお豆のカードは、絶対に配られた順番にしか畑にまくことができない」という、このゲーム独特のルールがあるからなのです。

自分の手番の最初。プレイヤーは、手札の最初のカードを絶対に畑に植えなければなりません。

たとえば、「16豆」、「14豆」、「18豆」、「20豆」、「16豆」と5枚のカードをこの順番に持っていたとします。

このプレイヤーは、最初に絶対に「16豆」を畑に植えなければなりません。

もし今、2つの畑のうち、どちらかが開いていたら、そこにこの「16豆」を植えることになります。
もし、2つの畑のうち、どちらかが「16豆」の畑だった場合は、その畑にこの「16豆」もプラスして植えることができます。

でも、今もし、2つの畑のどちらともに「16豆」以外のお豆が植えられていたら?そして、3つ目の畑をもっていなかったとしたら?
その場合は、今、植えられているお豆のうちどれか1つを換金して、無理矢理空けた畑に「16豆」を植えなければなりません。

換金して、ちゃんとお金が入ってくればいいですよ。でも、畑に植えてあるのが、

「18豆」×2
「14豆」×4

とかだった場合、「18豆」は、3枚集めないとお金にならない。「14豆」は、せっかく4枚まで集めてあと1枚あつめれば2ターラーになるのに、今、売っちゃうと1ターラーにしかならない。
どっちをすてるにしても、とっても、悩ましいことになります。

そして、さらに手番のプレイヤーは、山札から、2枚カードを引いてきて、このカードを処理しなければなりません。このカードは、自分の手番で、どこかの畑に植えてしまわなければならないのです。

一番簡単なこの後からめくった2枚のカードの処理方法は、「自分の畑に植える」です。でも、こんなことしていたら、いくら畑があっても足りないのは、目に見えています。

そこで出てくるのが、「交渉」です。

手番のプレイヤーが、1枚ないし2枚のカードを畑に植えて、山札から2枚のカードをめくったら交渉スタートです。

「めくったカード」が、「自分の畑」に植えてあったら、ラッキーです。そのまま、自分の畑に植えることができます。

でも、「自分の畑」が埋まっていて、しかも、植えてあるお豆が「めくったカード」と違う場合は、どうする?自分の畑を1つ空けるか?

その前に、まわりを見まわすんだ。
だれか、この「めくったカード」をほしがっている人にあげればいいんだ。
そして、もしその人が、自分の畑に植えられるカードを持っていれば、ついでにそれと交換しよう。

交渉のときだけは、手札のどの位置からでも、カードを出していいのです。

だから、さっきのプレイヤーは、自分のカードの一番最初の「16豆」を畑におけなくて困っていましたが、自分の手番がくる前に、この「16豆」を交渉で他のプレイヤーに渡していたら、次の「14豆」は、畑にそのまま植えることができて、ちゃんと無駄なくお金に換金できたのです。

「交渉」ですから、相手も自分もなっとくしないと成立しません。
複数の人から、

「このカードほしい」

とお声がかかれば、条件のいい方と取引することができますし、相手にとってどうしても邪魔なカードは、

「えーい、ただでもってけ」

てなことにもなります。

でも、「相手もニコニコ」、「自分もニコニコ」。
これが、ボーナンザの交渉なのです。

交渉が終われば、交渉で得られた全てのカードは、すぐに畑に植えられます。
そして、手番プレイヤーは、山札から3枚カードを引いて、手札にくわえて、自分の手番を終わります。

こうして、山札が、3回なくなるまでプレーして、なくなった時点でゲーム終了。
ターラーを一番稼いだ人が勝ちです。

ルール読んでもわからないのに、やったことない人は、絶対にこの文読んだだけでは、理解できないな。

うーむ。
まあ、やったことある人に教えてもらいながら、1回プレーすると、思ったほど複雑じゃなくてビックリすると思います(笑)。

りんは、もう理解したぞ。多分……。

で、実際のプレーですが、4人で遊びました。
「ボーナンザ」の交渉は、不思議と「だまされた」という感じがなくて、本当に、みんなニコニコの交渉です。
なんせ、目先の自分のいらないカードがなくなったら、うれしいですからねぇ。
はじめは、自分の手札に少ないカードをできるだけ交渉の場に出していました。

でも、少しずつ交渉がしにくくなってきた。
交渉がしにくいというのは、交渉の余地が少なくなってきたという意味です。
なんでだ?

よく見ると、わたしと同じお豆を植えている人が複数人。
ほしいお豆が競合しているんですねぇ。
そうすると、その競合している「お豆」を植えてない人は強いです。

A:「このカードほしい人」

と言えば、

B:「きみの畑のお豆を2枚あげます」

C:「こっちは、3枚だすよ」

てな感じになって、

A:「じゃあ、これ3枚の方に渡すね」

となっても、

B:「あーでも、もっててもしゃあない、ただでもらって!」

と、人が勝手に、自分の畑を大きくしてくれます。

こう気づいた後も、なんか、どうしても、自分の手札にあるカードの数ばっかり数えて、人の畑なんて見ちゃいない(笑)。

あー、3人も植えてるお豆を自分の畑に植えてしまった!!

てなことばっかりやってました。
で、結果は、ビリッケツ。

強制的に、話さなければ成り立たないゲームだし、交渉がメチャクチャシビアな感じのゲームでもないので、はじめてあった人とかとすると、結構、しゃべるきっかけになって、場が和むのではないでしょうか?

「子どもには、ちょっと難しいかな?」

とゲームを終わったあとにしゃべっていたのですが、ルールを理解している人が、1人ついていたら、できそうな感じもします。

機会があったら、子どもたちとも挑戦してみたいゲームです。

あれ?1/3のつもりが、4/10でした(笑)。
ということで、また、続きます。