ディンゴ!
次に用意されたゲームは、「ディンゴ!」でした。
これは、7人まで遊べるゲーム。
たしか、奥山さんが子どもたちのサポートにまわってくださって、わたしが子どもたちと一緒に入って遊んだのだと記憶しています。多分……。
カードゲームです。
同じ動物のカードを自分の手札に5枚集めるのが目的です。
実は、わたしこのゲーム持っています。でも、遊んだことないんです。
多分、「あ・そ・ぼ」を読んでくださっている方なら、上記のルールを見たら、理解されることと思います。
このルールは、トランプの「うすのろ」とよく似ています。
そして、「うすのろ」に似たゲームといえば、わたしの愛する「そっとおやすみ」なのですね。
そして、「そっとおやすみ」があるということで、「ディンゴ!」は、今まで遊ばれてなかったのです。
今回、「ディンゴ!」をしてみて、改めて「そっとおやすみ」のよさを再確認しました。
盛りあがるし、決して「ディンゴ!」が悪いゲームというわけではないのですけどね。
「そっとおやすみ」との違いをあげていきます。
「ディンゴ!」は、「そっとおやすみ」と比べると、かなり元のトランプゲームである「うすのろ」に似ています。
例えば、「そっとおやすみ」では、プレーヤーにはそれぞれに手番があり、その手番のときに自分のカードを見て1枚となりにわたします。しかし、「ディンゴ!」では、自分の手札の中から、いらないカードをあらかじめ1枚全員が決めておいて、一斉に、「せーのーで」と言って、そのカードを右隣において、左隣におかれたカードを取ります。
手番というじっくりと自分のペースで考える時間がないために、1枚選んで置くというのが、小さい子達には、なかなか難しいようでした。
それから、要領がわかる子もいるのですが、まだ、みんなにあわせてゲームができるほどには周りが見えていないのですね。
だから、小さい子が、まだカードを選んでいなくても、ついつい、自分だけカードを選んでしまうと、
「せーのーでっ」
と言ってカードを出してします。
そうすると、まだカードの用意してなくて自分はカードを出してない子も、となりにカードが来たもんだから、ついついそのカードを拾ってしまう。
すると、1人手札5枚のはずが、ある子のところでは4枚、ある子のところでは6枚という不思議な現象がおこってしまうのですね。
それを是正するために、お店の方、奥山さん、お母さんは、それぞれ、子どもたちの後について、子どもたちのタイミングが合うようにかなりヘルプが必要でした。
手番があって、1枚ずつ渡していく「そっとおやすみ」の方が、子どもにとっては遊びやすいと思います。
それでも、このカードの受け渡しは、最終的にはかなり上手にできるようになったんですけどね。
テンポがよくなると、テンポがよくなるで問題が(笑)
5枚のカードがすべてそろうと、
「ディンゴ!」
と叫んで、テーブルに手を置きます。
1人の手が置かれたら、全員、手を置いていって、最後に残った人が負けになります。
ジョーカーは、ありません。
だから、5枚そろっても、「ディンゴ!」と言わなければ、次の人にカードをまわさなければなりませんので、5枚組がくずれてしまいます。
そんなの
「ディンゴ!」
って言えばすむことだと思うでしょう。
でも、子どもにとって、テンポよくカードを出すことを考えているときには、手札がそろっているかどうかなんて、確かめるヒマないのです。
ということで、後で見ている奥山さんが、
「あー、あー、あー」
と言っている間に、
「せーのーで」
とか言われて、ついつい、そろったカードを出しちゃって、「ディンゴ!」って言わずじまいというシーンもみられました。
このあたりも、「そっとおやすみ」だと、自分のペースで進めることができるし、手札5枚中4枚をそれえればいいので、1回そろえば、その4枚組がくずれることがありません。
あと、やっぱり仁義なき反射神経ゲームなのが。
規定枚数のチップを持っていて、1番遅かった人が、「ディンゴ!」と言った人にチップを1枚ずつ渡していくんですね。
そして、貧しきものはさらに貧しく、富めるものはさらに富んでいくわけです。
ちょっと、キツいよなぁ。
遊び慣れた者同士が楽しむ分にはいいと思うのですが。
そっとおやすみ
今度は、2つのテーブルにわかれて遊びます。
子どもは、3人と3人にわかれて、大人は、わたしとお母さん組、お店の方と奥山さん組です。
あっちのテーブルでは「リトルゲーム・ジュニア・ポーカー」が始まったようなので、こっちのテーブルでは、あまった「そっとおやすみ」を。
今回は、狙って「そっとおやすみ」を選んだわけではないですよ。ちょっと、キツいなーと思いながらの選択です。
だって、すぐ前に「ディンゴ!」っていう、同じ様なゲームしているんですからねぇ。
普通なら、「ディンゴ!」いれた時点で、選択肢から外します(笑)
まぁ、でも、このお店1番の人気ゲームですから、プレーしてみたいという子も多いのですね。
ということで、はじめて遊ぶ子と、お母さんにインストを。
さすがに、このお店1番の人気ゲームです。1人、このゲームを持っている子がいます。
この子が、わたしがしゃべろうとすると、「知ってるー」とか言って、人の話を横取りします。
これ、本人はいい気になっていますが、説明されている方は、2人の話がゴチャ混ぜになって、さっぱりわからないんですよね。
うーむ。わたしも、人がインストしているときに、同じことをしてないか反省しよう。
えーと、わたしが小さいときにも、こんな子よくいました。
よく、先生が、こんな子をつかまえて、
「知ってるんやったら、全部説明してもらおうか!」
とか言って、黒板の前に引っぱり出していたのを思い出します。
なぜか、みんなの前に立つと、何も言えなくなるという…。
もちろん、優しいわたしは、そんなことしませんよ。
たった一言、優しく言っただけです。
「黙れ」
優しく、ドスのきいた声でね。
一発で、静かになりました。
ただし、お母さんが隣で、爆笑してはりました。よかった。よかった。
ちょっと、お母さんの前なので、マズかったかなとも思ったんですよ。
まあ、ウケたから、ヨシとしよう。
えーと、「ディンゴ!」後の「そっとおやすみ」ですので、いきなり、全員が一斉にカードの交換をしようとしていたりなど、いろいろ混乱は多少ありました。
あぁ。すっかり、反射神経なゲームになってしまいました(泣)
「そっとおやすみ」→「ディンゴ!」の方が、順番としては無理がなかったかも。
それから、「そっとおやすみ」には、静かなインスト環境も大切なのです。