ドラゴンランス伝説4 レオルクスの英雄
彼が力を手に入れたいと思うのは、「暗黒の女王」の支配からこの世界を救いたいと思っているから。
でも、人は彼が神になりかわろうとしているように感じる(そして、それは間違えではない)
それでも、彼の支配する世界は、多分、慈悲深いものであう。
では、正しいことを成すために、間違った道を進むことは、正しいことなのでしょうか?
結局、去年中には読めずに、今年に入ってから読み終えました。
けっこう意外だったのが、指輪を火の山に放り込むのが、物語の前半だったことですねぇ。
でも、それから後に続くお話は、この長い長いお話の大団円にふさわしいものだと思いました。
むかしよんだときの記憶では、フロドがエルフたちと行っちゃう状況は、とっても、重苦しいものだという印象だったのですが、もしかすると、そうでもないかも。
「優しい心の贈り物である憐れみを軽んじてはいけない」
というのは、今回、あぁ、わたしのモヤモヤとしていものを言葉にしてくれたセリフだなぁと思った。
「不便でしたが、不幸ではありませんでした」
という言葉が、あたかも、正解のように語られるたびに、
「かわいそう」
という言葉が非難されるたびに感じていた違和感。
それが、ちょっとすっきりしました。
不幸であるかどうかは、やっぱり、人それぞれの状況によって違ってくるのものです。
ときに、人の同情が、人を救うこともあります。
それを否定すると、なんだか、住みにくい世界になってしまうような気がします。
優しさは、やっぱり、優しさとしてうけとめていきたいものです。
さて、後は、追補編だけです。
文庫本1を持っているのに、わざわざハードカバーを買ったのは、この追補編を読んでみたかったからです。
あとで、文庫で、これも出て、ちょっとショックをうけてしまいましたが……。
おおっ。
後半部は、一気読みしてしまいました。
けっこうスリリングだ。
まあ、若干ロボット同士の権力闘争とか、ダニールの書き方とか、ドースはこれから浮気するのとか……。
アシモフじゃない~というのは、本当にそうなんだから、言ってはいけないのかな。
それでも、この後半の逆転劇は、けっこう読まされます。
それに、こっちの結論の方が、わたしには納得がいきます。
無名人の矜持というのも、けっこう格好良かったし。
「だか、考えてみたまえ、ダニール。イライジャ・ベイリがここにいたら、彼は危険を冒そうとするのではないかな?」
このセリフは、名言ですねぇ。
確かに、「ドラゴンランス」を読んだ人が求めるようなものは、「ドラゴンランス伝説」の方にはないかなぁと思った1冊でした。
だから、どっちかというと、レイストリンもしくか、双子ファンにむけた外伝みたいなのりで読むべきなのかなぁ。
わたしは、けっこうレイストリンのファンなので、許しているところがあるのかもしれません。
ただ、キャラモンの欠点が見えてきたり、時間テーマのSFの様にも見えるこの作品というのは、やっぱり、物語の水準としては、とっても高いと思います。
だから、「ドラゴンランス」の続編という色眼鏡をかけないで読む方が、楽しめるかも。