夢幻紳士 迷宮篇
最後は、今までのヒロインたちも集まって、夢の迷宮の中に。
いい感じです。
前作「幻想篇」から直接続きの「逢魔篇」です。
前作は、彼の影が主人公でしたが、今回は、本体。
そして、ずーーっと、料亭からでないという……。
なんか、1冊の本が、そのまま1つのテーマで1つの作品になっているようで、なかなかきれいなお話です。
見事に、最後は最初にもどってきます。
高橋 葉介がかくと、また全然ちがったテイストになるんだろうなぁと思いながら読みました。
うーん、加護女の組織(?)の仕組みがイマイチよくわからない。
どの時代にも、1人だけいて、永遠に生き続けているのかと思っていたのですが、どうも、そうではないらしい。
じゃあ、この人は、加護女(職業)の加護女(名前)ということになるんでしょうか?
目的、なにが喜びなのか?そういうところが見えてこないと、難しいかもしれません。
さすが、夢幻 魔実也。
影も、強烈です。
しかし、いいキャラクターだなと思います。
少年探偵の夢幻 魔実也の方は、あの世界から外へはなかなか出て行けないのですが、こっちの人は、かなり自由に時代さえも超えて活躍しています。
しかも、最後、けっこう「いい話」でまとまっているところが、すごいです。
それは、幻想の夢幻紳士だったからかも。いつもより、ちょっとジェントルマンな感じです。