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陰陽師 龍笛ノ巻

時々、岡野陰陽師を読んでいると、夢枕陰陽師から、遠く離れたところにきたなぁと思います。
でも、ときどき、やっぱり原作、さすが原作と思わせる話がきっちりあってよいですねぇ。

人物の取り扱い方、特に陰陽師の術者関係は、道満にしろ、保憲にしろ、かなり扱い方が両陰陽師の中で違っているのですが、なんか、作品中の人物の韜晦の仕方とかは、ときどき、ドキッとするほど似ていたりします。

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餓狼伝16

ということで、雑誌がつぶれても、よいマンガは終わらない。
素晴らしいことだと思います。

この板垣「餓狼伝」のことを、グレート巽の餓狼伝とか以前書きましたが、この巻での松尾象山は、すごいかっこいいです。

かっこよくて、ひどい(笑)

そういえば、わたしは、はやりにはやっていた「キン肉マン」は、全然、おもしろくなかったんです。
その理由が、

「男ばっかでてくるマンガのどこがおもしろいんだ?」

だったのですが、でも、男ばっかでも、おもしろいものはおもしろいです。

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腐りゆく天使

延々と、しつらこーく続けていくのが夢枕獏の持ち味だし、おもしろくないことはないのですが、ネタ的に、短編のネタだなぁと思います。

まあ、もとの短編を読んでいるからそう思うのかも。別に、短編を長編に焼き直すのは、わるいことではないと思っていますが……。

じゃあ、なんで、この死体は、こんな力(?)を持っていたのだろう?
他の死体とは、いったいどこがちがったんだろう?

という疑問は、残ってしまいます。

でも、イメージは、すごい。
それから、詩で、そういうもやもやしているものを召還していくすがたも、けっこうすごかったです。

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餓狼伝13

あるのかないのか、謎の存在だった「スクネ流」が、姿をあらわしてきました。

……体術というよりも、催眠術のような雰囲気が…。
いや、それだと、おもしろくないか。

このまま、さらに楽しいフィクション、ファンタジーの世界に行くのも楽しそうだと思います。

「新」は、そういう意味か??

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陰陽師12

今まで、岡野玲子の「陰陽師」のレビューって、書いたことなかったんですねぇ。
なんか、意外だ。

でも、いろんな解釈があるから、下手なことを書くと、バカにされそうだという緊張感がただよいますねぇ(笑)
まあ、わたしは、いつも、「自分勝手解釈読み」ですから……。

えーと、昔、まだ実家にすんでいた頃、夜中にマンガを読んでいて、隣の部屋にいる妹にまでクスクス笑いが聞こえたそうな。

「何読んでたの?」

と聞かれて、その時読んでたのが、岡野「陰陽師」と「ガラスの仮面」だったという。

「ガラスの仮面」は、単純に、月影先生が笑うと、自然にわたしも笑いたくなってくるという……。みなさんは、そんなことないですか?

岡野「陰陽師」は、多分、1巻、2巻あたりを読んでたんです。あれって、クスッで笑うところありますよねぇ?
妹は、

「ない!」

とキッパリと申しておりましたが……。

で、そんな笑いを誘う岡野「陰陽師」だったのですが、それが、8巻の水場を踏んでいく話あたりから、メチャクチャ張りつめたものになっていたんです。

ストーリー自体も、内裏炎上とか、けっこうきつい話が続きましたし。
晴明自身がやっていることも、どんどん、博雅にも力を貸してもらえないような、タイトロープをわたるような話ばかりでした。

でも、12巻になって、ちょっと笑いが戻ってきたのかなと思います。それがまあ、けっこう私的には、うれしかったりします。
まあ、張りつめたものは、残っているんですけどね。
でも、10巻、11巻みたいに、どんどん真綿で首を絞められるような感じはなくなりました。

確か、13巻で完結。完結に向けて、確かにお話が動いているなぁと感じます。