エマージング2
こんな怖い話は、ひさしぶりに読んだ気がします。
しかし、2巻で完結。しかも、なんの解決もしないままにというのは、ちょっと、作者の悪意を感じてしまう。
というか、読者のほうが、この怖さについて行けなかったのかも……。
主人公が、けっこうダメダメちゃんで、脇に天才的な人が配置されているので、この主人公っていったい……と思っていました。
「根っからの臨床医」。現場の人間であるということが、この主人公を形作ってるもののようです。
今までの物語だと、「臨床医」であることと「研究医」であることは、けっこう対立的にかかれていたのかなぁと思いますが、今回は、そのあたりのことも、すごく、平等にかかれていくようです。
でも、自分の身近な人が、次々に病に冒されていくというこの物語は、ものすごくきつい。きつすぎる感じがします。
SFや思想に逃げる様子もないようですし、ここからいったい、どんな、物語を見せようとしているのでしょうか。
選択というのは、これぐらい難しくて、苦い物なのだということを、「いいひと。」にも、知ってもらいたいもんだ。
というわけで、琉伽夏完結です。
甘くて苦い不思議なテイストに仕上がりました。
最近の外薗作品は、ラスト、ものすごくつっぱしっていく印象が強かったのですが、この作品は、少し前のこの人の物語の終わり方を彷彿させます。
「全てお前にまかせる」
と言われて、今までは考えなしに動いていたのに、1番困ったのは、主人公自身だっただろうなぁと思います。
そして、それを越えて、
「わかった!あとはまかせろ!!」
のセリフ。
最後のオチは、なくてもよかったかなぁとも思うのですが、それが真実なのではなくって、彼自身が、そう信じて救われ勝ったのかもしれません。そう考えたら、あれは、あれでよかったのかな。
もしあのとき……。
えーと、「聖なる侵入」というマンガがありまして、イエス・キリストの物語なのですが、これがすごいんですよ。
それから、「ワイズマン」。「犬神」。あたりは、有名かなぁ。
ずっと昔には、「ヴォイス」というのもあって、よく読んでみたら、このころから変わってないのかもしれない。
「ヴォイス」の頃は、女の子のイメージが髪の毛ロングで、写真見たら奥さんとそっくりでした。
それから、「ワイズマン」になって、女の子の髪の毛がショートで、びっくりしたら、奥さん髪切ってショートになっていたというような記憶があります。
あの作品に出てくる女神のような女の子のモデルは、全部奥さん??
T・Tって、お兄ちゃんのことですか?