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ブルゴーニュ

ブルゴーニュ
さて、本格的に湖畔のゲーム会スタートです。

遊びたいゲームが多いということで、12面ダイスを振って決めることに。
まあ、より遊びたいゲームは、大枠で。でも、もう1度遊びたいなかなか遊べない名作もいれて。

出目にあわせたゲーム選択表は、次の様になりました。

1 アグリコラ
2~4 ブルゴーニュ
5~6 サンクトペテルブルグ
7 プエルトリコ14
8~10 ツォルキン
11 ティカル
12 チグリス・ユーフラテス

「ブルゴーニュ」、「ツォルキン」あたりが本命。
「プ」、「ティカル」や、「チグユー」は大穴ですな。

これ、多分、前回の「プ」をやったときに作ったのかな。
そして、「プ」は1/12の確率で、見事選ばれたのでした。

本来なら、もう遊ばれた「プ」の枠には、他のゲームが入っているはずなのですが、「プエルトリコ14」を購入したので、こっちもやりたいということで入れてあります。

そういう意味では、きっと「サンクトペテルブルグ」も、第2版の日本語版が出たら購入して、プレイするので、リストから抜いておいてもいいのかもしれない。

多分、このときは、まだ日本語版が出るという情報がなくて、それでも、もう1回やって面白かったら1、第2版も購入しようとか思っていたのかも。

コロコロ。
2つ目のゲームは、「ブルゴーニュ」です。
1/4の確率という妥当な線ですな。
プレイ2回目ということで、今回は全員別の個人ボードでのプレイです。

最近、割と真面目にルールを説明しているこのブログですが(まぁ、写真もなんにもないので訳わかんないと思いますが)、このゲーム、前回やったとき、ルール説明をとばしています。

なんか、このゲーム、プレイしているとやれる選択肢という面では、しっかりと絞られていて、ルールが難しいという印象はうけないのですが、説明しようとすると、まったく説明できるような気がしないんですねぇ。
そのあたりのルールの多さと絡み合い方は、「ブリュッセル1893」と似ています。

なんせ、サイコロを2つ振って、その目で出来るアクションをするというのが基本です。サイコロが2こあるから、2アクションできる。この2アクションを使って、自分の個人ボードを発展させていきます。
この個人ボードを発展させていく過程や、出来上がった個人ボードの結果によって、勝利点が入っていきます。

まずは、メインボードに、プレーヤー人数にあわせたの地形タイルを配置します。
フェーズの最初に、5枚の「商品」チップをオープンします。

スタートプレーヤーがサイコロを振って、オープンになった「商品」チップを出目に対応する商品スペースに置きます。

これを各ラウンドのはじめにします。オープンになっている「商品」チップは5枚。1フェーズ5ラウンドです。
この5ラウンドを5フェーズ行えば終了。つまり、自分の手番は、25回とかっちりと決まっているのです。

まあ、ここまでは、まだゲームの始まっていない準備みたいなものです。
ここから、それぞれの手番がスタートします。

さっきも書いたように、自分の手番には、サイコロを2こ振ります。
この2このサイコロをを使ってできるアクションは、4つあります。

1つ目のサイコロのアクションは、メインボードから六角タイルを取ってきてキープするです。メインボードには、プレイ人数に応じて六角タイルが配置されています。それらのうちから、サイコロの出目と同じ数字の場所に置かれた六角タイルを1枚取ってくることが出来ます。
ただし、キープできる枚数は、3枚までです。キープできる以上の六角タイルを獲得した場合は、その分、捨てなければなりません。

2つ目のサイコロのアクションは、六角タイルの配置です。キープしている六角タイルをサイコロの出目と同じ数字の自分の個人ボード上の場所に配置します。配置には、ルール制限があって、現在の配置されている六角タイルと必ずつながっていなけばなりません。そして、置こうとしている六角タイルと同じ色のマスの上にしか置けません。
六角タイルは、正六角形の形をしています。最初の緑色の「城」だけは、ただで配置できます。だいたい、この「城」は、個人ボードの自分の土地の真ん中にあって、そのまわりを1~6までの数字が囲んでいます。
前回は、この個人ボードの地形の配置がすべて同じデザインのボードで遊んだのですが、今回は、全員、特色のあるボードで遊びました。

……なんか、わたしのボードの「城」だけ、端っこにあって、どこから初めても、まわりの地形が4つしかないんですけど……。これ、前半、ものすごく損なのでは??

さて、この地形タイルが無事に自分の個人ボードに配置されると、地形タイルに合わせて、いろいろな効果が発動します

青色の「船」タイルは、メインボードに配置されている好きな場所の商品を全て獲得することが出来ます。配置はサイコロ目でしたが、獲得する場所は好きに決めて構いません。いっぱい商品が貯まっている場所を選ぶと大量ゲットできることもあります。また、「船」には、手番を早くする効果があります。レアな六角タイルもありますので、それを確実に欲しい場合は、手番はけっこう大事です。

黄緑は、「動物」タイルです。「動物」タイルには「ブタ」や「ニワトリ」など、1種類複数ひきの動物が描かれていて、配置すると、その描かれた動物の数だけ勝利点が貰えます。
個人ボードの地形は、同じ地形が固まっているところを1つのエリアとして考えます。
そして、その同じエリア内に同じ種類の「動物」タイルを配置すると、そのエリアにいる同じ種類の動物の数分の勝利点を得ることが出来ます。つまり、「3びきのブタ」がいるエリアに「4ひきのニワトリ」を配置すれば、その時の得点は4点にしかなりれませんが、「3びきのブタ」がいるエリアに「4ひきのブタ」を配置すれば、その時の得点は7点になります。だから、できる限り、同じエリアに同じ動物を配置したいです。重なると大量得点になります。

緑の「城」のタイルは、追加でアクションが1回できます。しかも、その時は、サイコロ目を自分で好きに選ぶことが出来ます。多分、この自由に出目を選べるアクションで、何を選ぶかというのは、けっこう重要だと思います。
……そして、わたしの個人ボードの緑の地形は、端と端に分かれています。「城」がスタート地点になるのに……これ、向こうの端の「城」、使えるのか???

茶色の「建物」のタイルは8種類。同じエリアに同じ建物を建てることは出来ないという制限があります。
「倉庫」は、好きな1種類の商品を売却することができます。実は、「商品」チップには、これまたサイコロがかいてありまして、それが、「商品」の種類になります。基本的に、商品を売却するときには、かかれたものと同じ出目のサイコロが必要になります。でも、この倉庫を建てたときだけは、好きな商品を1つ売却することが出来ます。
「大工作業場」、「教会」、「市場」は、それぞれ、茶色、白か黄色か緑、青か黄緑の六角タイルをサイコロの出目に関係なくメインボードから取ってキープすることが出来ます。
「下宿」は、労働者チップを4枚手に入れることが出来ます。
「銀行」は、2銀獲得できます。
「市庁舎」は、キープしている六角タイルを1枚、サイコロ目に関係なく個人ボードに配置できます。

黄色の「知識」タイルは、26枚すべて別々の効果があります。半分ぐらいが配置すればその後パーマネントに能力を発揮するタイルで、あとの半分ぐらいが終了時の得点に係わってくるタイルになっています。

灰色の「鉱山」タイルのみは、配置時の効果はありません。でも、フェーズ終了時に「鉱山」タイルを持っていると、「鉱山」タイル1つにつき1銀の収入があります。

個人ボードには、青色の地形6こ、黄緑の地形6こ、緑色の地形4こ、茶色の地形12こ、灰色の地形3こ、黄色の地形6こあります。
多分、この地形の数自体はみんな一緒。でも、その並びが全然ちがっていて、それぞれその並びにあった作戦を立てないといけません。

3つ目のサイコロのアクションは、自分の「商品」チップの売却です。自分が所有している「商品」チップのうち、サイコロのの出目と同じ数字の「商品」チップをすべて売ります。売った枚数×プレイ人数分の勝利点を得ることが出来ます。ただし、売り値は、何枚売っても1銀です。

4つ目のサイコロのアクションは、労働者チップを2枚得るです。サイコロの出目はなんであってもかまいません。このアクションをすると、サイコロを1つ使用したことになります。労働者チップは、1枚使用するごとに、出目を±1できるチップです。これを持つことによって、サイコロの出目をある程度操って選択の幅を増やすことが出来ます。

あと、サイコロのアクション以外にも、1手番に1回、お金を払って黒色の六角タイルを購入することができます。2銀払うと1枚タイルを購入できます。
この購入できる六角タイルは、サイコロで手に入るタイルとは別の場所に置かれています。サイコロで手に入るタイルは、サイコロ目によって取れる種類がだいたい決まっています。そして、各サイコロ目ごとにプレーヤー人数分の地形タイルが置かれます。こっちの購入できるタイルは、いろいろな種類の地形タイルがプレイヤー人数分の2倍の数置かれます。
サイコロを使っ地形タイルて取るときは、その目を出さなければ(または、労働者チップを使って無理矢理サイコロをその目に変化させなければ)、欲しい地形を取ることが出来ませんが、ここから購入する場合は、欲しいベストな物を選ぶことが出来ます。

全員が1回ずつ手番をすると、1ラウンド終了します。また、サイコロを振って「商品」チップを配置して、2ラウンドを始めます。

それが5ラウンド終われば、新しいフェーズに入ります。新しい六角タイルをメインボードに配置して、また、5枚の「商品」チップをオープンして、次のフェイズをスタートします。

さて、やることはこれぐらいなのですが、得点の方法は、さらにいっぱいあります。
多分、ゲームを知らずに読んでいる人には、まったく意味わからないと思います。これも、「ブリュッセル1893」と同じく、メチャクチャいろいろなところがからみすぎるほど絡んでいます。
だから、あっちの説明していると、こっちの説明しないといけないし、あれも、あれもになってしまいます。
でも、やれることは、ある程度サイコロで制限されています。しかも、六角チップだってキープしないと配置出来ないという当たり前の流れがあるので、最初に出来ることもギュッと絞られていて、その意味で、ルール多い目だけども、プレイはすごくしやすいです。

見た目はねぇ~、好き嫌いあると思います。あっちにも、こっちにも、ダイスの目がかいてあって、わたしは、始め見たとき、あんまりテンションが上がらなかったです(笑)
でも、前回のプレイ後ぐらいから、怖いぐらいバランスがとれているゲームだということがわかったので、今回、ちょっとルールとかを見直してみようと思いました。
サイコロかぁ~と、見た目で食わず嫌いは、ちょっと損なゲームです。まあ、わたしなんですけどね。

さて、勝利点の取り方です。
今までのプレー説明で出てきたのは、「動物」タイルの配置と、「商品」チップの売却と、「知識」タイルでの終了時の得点です。

他には、個人ボードの1つのエリアに六角タイルを全て配置したときの勝利点があります。この勝利点は、エリアの大きさによって1タイルなら1点、2タイルなら3点、3タイルなら6点……という風に増えていきます。だから、大きなエリアがあるボードほど高得点になります。ただし、これには、フェイズごとに完成したときのボーナスが設定されていて、早い時点で完成するほどボーナスが大きくなっています。1フェーズ目に10点。以下、フェーズが進むごとに2点ずつ減っていきます。

わたしの個人ボードは、「建物」を置く茶色の地形が7つ繋がっているという大エリアがあります。これを完成させれば、28点。これを目指していく感じかなぁ。でもこれは、早いフェーズで完成させるのは難しそうです。
あと、「鉱山」が1エリア1タイルで点在しています。これは、出来る限り1つは、1フェーズに完成したところです。

一方、でこねぇさんの個人ボードは、エリアは細かく分けられています。大きなエリアの全配置での点数は見込めないかわりに、1つ1つエリアの全配置は容易です。

「これは、早く、バンバン、エリアを完成させいく先行逃げ切りタイプですねぇ」

逆に、こっちは早いフェイズで置けないと、後半は点数が伸びなさそうな予感です。

さらにもう1つ、個人ボードの同じ地形に六角タイルを全て配置したときの勝利点があります。これは、早いほど大きな得点が貰えて、2番までしか貰えません。地形の数自体は、全プレーヤー共通なのですが、これも、最初の「城」タイルから接するように六角タイルの配置を考えなければならないので、配置しやすい地形、しにくい地形がそれぞれの個人ボードあるようです。

わたしのボードは……全部、バラバラや。

なんか、けっこう勝てそうな気がしないんですが。

得点の要素は、これぐらだと思います。
あとは、ゲーム終了後に残った「商品」チップとか、銀とか、「労働者」チップなんかが、各1点になるぐらいです。

前回、全員同じ個人ボードでしたときは、わたしは、六角タイルの配置は遅れたのですが、「動物」タイルを重ねることができて、けっこう大きな得点を取った記憶があります。
これは、六角タイルの配置が遅れた分、「商品」チップの売却の機会が増えて、中央から黒色の六角タイルから引くことが出来たようでした。このあたり、ものすごくバランスが取れているゲームです。
前回の個人ボートでは、黄緑色の地形が1エリア5タイルと1エリア1タイルに別れていて、5タイルの方に同じ動物を集中させれば良かったというのがありました。
でも、今回のボードは、黄緑色、1エリア3タイルと1エリア3タイルに分かれていて、これでの大得点も難しそうです。

まあ、茶色の「建物」タイルを中心に配置していって、「知識」タイルでそれにあう終了時得点の六角タイルを取っていく感じかなぁ。

ということで、ゲームスタートです。

サイコロ、コロコロ。
いきなり、ゾロ目。
いきなり、凍りつくわたし。

「これたしか、あんまりゾロ目がうれしくないゲームだった気が…」

基本的なアクションにサイコロ目が重要なゲームなので、ゾロ目だと選択肢が狭まるのです。

「まあ、まだ最初だから、やれることいっぱいありますよ」

最後の方だと、両方の出目が使えないということもあるのですが、まぁ、最初だとそんなことは確かにありません。

「どんな目を出しても、動ける様にしておくのが大事ですよ」

と和邇乃児さんはおっしゃいますが、なかなか、そういう訳にはいきません。というか、どっちかというと1つにまとめて動ける方が、わたしには考えやすいかも。
でも、そうして1つにまとめておくと、まったくその出目が出ないとダメダメになってしまいます。

このゲーム、けっこうお金を得る機会というのは、少ないです。
定期的に収入を得ることが可能になる「鉱山」タイルが、けっこうレアなタイルで、2ターンに1~2枚しか出てきません。
和邇乃児さんが、最初連続でそれをゲットしていきます。
なんでそんなことが出来るんだと思っていたら、「鉱山」タイルが出るときは、1枚の時は必ずスタプレ取ってます。
おぉ。

本当は、1フェイズ中に「鉱山」を取って、1エリア1タイルの「鉱山」を作って11点取りたかったわたしとでこねぇさんですが、まったく、無理でした。

それでも、得点のスタートダッシュは、やっぱり、エリアをどんどん完成させていくでこねぇさんです。

わたしは、大エリアを完成させようと頑張りますが、途中でこのエリアに置くべき「建物」のタイルは、同じ種類のものを2つは置けないことに気づきます。
あれ~。
仕方なく、他のエリアに「建物」を置きますが、どう考えてもこのエリアを完成させなければ、終わってしまいます。
そこで、「知識」タイルで、同じエリアに同じ「建物」タイルを置ける効果のあるものを取ります。出来たら、「知識」タイルは、終了時得点のやつばかり取りたかったのに……。

和邇乃児さんは、六角タイルの個人ボード配置にはちょっと出遅れた感じですが、「知識」タイルで、「船」タイルを配置して商品を取るときに、両隣のマス隣り合う2マスの商品を一緒に取れるのを取って、大量の「商品」を一気に売って追いかけてきます。

「下宿」タイルを配置して、でこねさえんは、「労働者」チップを4枚ゲット。2かなり強引に、サイコロ目を操作してきます。
地形全配置のボーナスのトップは、でこねぇさんと和邇乃児さんにどんどん取られていきます。わたしは、2位ばっかり。
和邇乃児さんは、ボーナスが取れないものと1位を取るものをしっかり絞って狙ってきています。でこねぇさんは、1位に入れなくても2位には入る感じです。

ラスト近く。わたしは、なんの目がでても、「労働者」チップで出目を修正してやりたいことが出来る体制に……。
コロコロ。
また、ゾロ目!!

わたし、今回、スタートからラストまで、びっくりするぐらいゾロ目ばっかり出ていました。
でも、ちゃんと「労働者」があるから、大丈……あれ?「労働者」1枚しかない。2枚あると思っていたのに!!
なんか、個人ボードに描いてあるガイドの「労働者」の絵を見て、2枚あると思い込んでいた様です……。

「ブルゴーニュ」、今回、2回目のフリーズ……。

長考は、でこねぇさんの得意技なのですが、最近、重いゲームしていると、人のことは言えないという……。

なんとかかんとか、ベターな手を考えました。

和邇乃児さんは、「知識」タイルで、取引した商品タイルの種類分だけボーナスが貰えるのをゲット。

「あれ、オレが集めてる『銀行』はどこだ?さっきまで、ここにあったのに!!」

「それ、わたしさっき取ったよ」

せっかく、「銀行」タイルが得点になる「知識」タイルを取ったのに~。
とか、いろいろありまして、最終得点計算に。

1位でこねぇさん219点。逃げ切り。
和邇乃児さん、りん207点。

「同点の場合は、個人ボードの六角タイルの配置数が少ない方が勝ちます」

和邇乃児さんは、今回、「商品」タイルで得点を取りに行っているので、個人ボードの方のタイル配置は少ないのです。

「え~!!」

2位和邇乃児さん。3位りん。

まだまだ、いろいろな作戦が取れそうです。上手く作戦がかみ合うと、大変気持ちよい。

まあ今回、25回ぐらいサイコロを振るわけですが、多分、10回ぐらいゾロ目が出た気がします。
バックギャモンしてるときに出ろよな~。一生のうちのゾロ目運をだいぶ使ってしまった気がします。

繰り返しになりますが、ルールは複雑ですが、プレイの負担は、思った以上に少ないゲームです。
まぁ、六角タイルを配置したときの効果、「建物」タイルを配置したときの効果、「知識」タイルの効果なんかは確認が必要なのですが、それも、全員にオープンな情報なので、全員で確認がとれるところも良いところだと思います。

なによりも、これだけ複雑なルールなのに、言語依存がまったくないところが、凄いと思います。
手番でやれることから、六角タイル配置効果も、特殊効果も、何もかも全部絵で描いてあって、確かに説明受けると、

「絵の通りや!!」

って、なりますよ。

  1. いや、プレイしたことあるし、面白いのはわかっているだろうと思いますが。 []
  2. 「労働者」を取るアクションをしたとき2枚ではなく4枚貰える「知識」タイルだったかも。 []

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密使

密使
11月1日(土)。
11月になって初めての湖畔のゲーム会ですが、実は、三週連続しての湖畔のゲーム会です。
凄いな。
メンバーは、相も変わらずいつもの3人です。

和邇之児さんを待ちながらゲーム棚を見ていると、チラホラ(?)と遊んでいないゲームが。
コスモスの2人用ゲームは、まぁ湖畔では遊べないので後にしておくとして、となりに置かれているウィニングムーブズの棚にも、遊んでいないのがあるなぁ。

ということで、和邇乃児さんが来る前に、箱をあけてルールを確認。

「これ、厚紙、抜いてもいないじゃないですか……」

数年前、一気に大量に知人からボードゲームを安価で譲っていただくということがありまして、そのあたりのゲームは、まっさらというものも。

そのゲームの名前は、「密使」。

ふむふむ。パズルゲームですな。
ルールは、シンプル。時間もそんなにかかるような感じじゃないなぁ。
すぐに出来そうな感じ。

とか思いながら、実際にボードを広げて、動かしながらルール確認をしている間に、和邇乃児さんがゲームハウスに到着。

「せっかく、広げているだから、それからしましょう」

「でも、そのゲーム、おてばんで遊ばれていた感想聞いたことがある気がする。
 なんか、最後、『あ~ぁ』みたいな感想だった気がするよ」

と、でこねぇさん。なんで、そんなゲームが、うちにあるんだ??
そして、なぜ始める前に、そんなネガティブな評価を(笑)
まあでも、それほど時間もかからなそうだということで、プレイ開始。

宮殿に手紙を届けるゲームです。きっと届ける手紙は、ラブレター……ではない。
プレーヤーは、ボードの1番下にある草原の宿屋マスからスタートして、どんどんボードのマスを上に上にとすすんで行って、頂点にある宮殿マスに手紙を届ければゴールです。いち早く手紙を届けたプレーヤーが勝利します。

各マスには、複数の宿屋が描かれています。宿屋は、4つの部屋に別れています。

プレーヤーは、自分の色の使者タイルのセットの山を持っています。全員同じセットですが、それを自分の前にシャッフルして裏向きの山にしておいてここから使者をランダムで引いてきます。
使者は、「将校」、「コサック」、「婦人」、「外交官」の4種類。この4種類は、宿屋で泊まれる(配置できる)部屋が決まっています。ということで、同じ種類の使者がいる宿屋には泊まることが出来ません。

部屋は4つあるのですが、なぜか3人泊まると満室になります。そして、満室になれば、次のマスの宿屋に旅立っていくことが出来ます。満室にならなければ、旅立つことができずに、その宿屋に泊まり続けることになります。

宿屋の部屋が3人で満室になった場合、そこから次のマスに旅立てるのは2人だけです。その2人は、上のマスの別々の宿屋に配置されなければなりません。1人は、残らないといけません。要するに、踏み台的な存在になります。できるだけ、自分の使者が踏み台にならないようにして上のマスに上がっていきたいわけです。

上のマスに移動するときに、上のマスの宿屋に配置できる場所がなかった場合は、ジャンピングチャンス。さらに上のマスに1マスとばして移動することが出来ます。

なんか、なんでその設定になったという謎な動きが多い使者たちです。えーと多分、基本、フレーバーになんの意味もないです(笑)
でも、そのあたりはのフレーバーの無理矢理感は、嫌いじゃないです。

自分の手番では、使者をスタートさせるか、手紙を他の使者に渡すか、次のマスに出発するかの3つのアクションから1つ選んで実行します。

使者をスタートさせる場合は、自分の山札から使者カードをめくって、それを一番下のマスのどこかの宿屋に配置します。配置することが出来ない場合は、そのまま表向きに自分の前に置いておきます。自分の前にすでに表向けに置かれた使者カードがあり、それが配置できる場合は、山札をめくらずに表向きのカードを配置してスタートさせてもかまいません。

各プレーヤーは、使者に届けさせる手紙を1つずつ持っています。その手紙は、使者のうちのどれかが持っているのですが、可能なら、同じマスにいる自分の使者にその手紙を渡すことが出来ます。
早く、次のマスに移動しそうな使者がいる場合は、その手紙を託して持って行ってもらうわけです。

部屋が満室の宿屋がある場合、空き部屋(満室なのに空き部屋があるという不思議!)から時計まわりに数えて、2番目、3番目の使者タイルを上のコマに薦めることが出来ます。コマを進めるときは、必ず2つ枚の使者タイルを進めなければなりません。これによって、自分の手番以外でも、自分の使者タイルを上のコマにすすめてもらえることもあります。これらの使者タイルは、次のマスの違う宿屋に配置しなければなりませんので、先に置く使者タイルの場所を考えて後の使者タイルの配置場所がないようにすれば、後の使者タイルは、1マスとばして上のマスに進めることが出来ます。

わたしは、1番にこれを使って移動しましたが、そうすると1つの自分の使者タイルだけが突出して進んでしまいます。そして、後半は、足場にされてばかりでした。
おそらく、前半は、ジリジリと自分の使者タイルを押し上げておいて、後半にいっきにまくるのが正しいやり方だったかもしれません。

非常にパズルチックに動いていきます。でもかなり、自分の山札のめくりにも左右されますので、ガチガチな感じもなく、まあ、盛り上がりという部分はすくないのですが、地味に楽しい感じはあります。

最初に、宮殿にたどり着いたのは、和邇乃児さんです。
宮殿の前では、門番が待ち構えていて、賄賂を要求してきます。人のタイルは、賄賂の高い門番のところへ、自分のタイルは、賄賂の安い門番のところへ。

「宮殿にたどり着いたら、お金のチップを1枚ずつめくります。これをルーブルといいます。『ハズレ』が出るまで何枚でもめくることが出来ます。ハズレが出たら、今までめくったお金をすべて捨てなければなりません。途中でやめたら、今までめくったチップは保持されます」

衝撃的。いきなりのバーストゲームです。
そして、バースト。

「これ、また1からスタートするの??」

ルール確認中。

「ルーブルの行動をしたプレーヤーは、以降、ルーブルの行動しかできません」

あとは、お金をめくって集めるだけ。賄賂を渡しているはずなのに、なぜにバーストゲーム??

そうこういっているうちに、でこねぇさんも、門の前に。
わたしは、門の一歩前のマスで、完全に手詰まり状態になっていることが判明。手紙を渡すためには、1番下のマスからちょっとずつ新しい使者を移動させなければなりません。

考え無しだから……。

でこねぇさんは、いきなり0金のチップをめくって、ハズレのチップをめくってバースト。

そんなこんなで、和邇乃児さんが、6金を集めてゴール。

「なかなか、パズルなところは悪くないと思うんですが……」

「いや、なんか、おかしいでしょう、このゲーム」

うーん、なるほど。最後に、「あ~ぁ」っていう感じではあります。
でも、やってる最中は、そんなに悪くないような感じもあるんですが。

けっこう、プレーヤー同士のからみは多いです。
まぁ、考えなしでやるとわたしみたいにはまちゃう部分と、最後があまりにもビックリの博打だというギャップが、不思議なテイストのゲームでした。

成仏したかな?

これ書き終わった後、ネットをウロウロしていたら、この「あ~ぁ」ってなる感じは何かをものすごく明確に書いてくれているサイトを見つけました。

「ボードゲームにおけるランダム性と公平性」

まあ、いきなり全員で、コイントスが始まるわけではないですが、コレコレ、この感じです。

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アクアスフィア

「アクアスフィア」がゲームハウスにやってきました。
今年のエッセン・シュピールのスカウトアクション1位のゲームです。
実は、予約してから日本語版が出るという話を聞いて、ちょっと失敗したかと思っていたのですが、言語依存はないゲームですので良かったです。

次のゲーム会で遊べることを目指して、でこねぇさんとルール確認のためにプレイをしました。

ルール間違えなどがあって、プレイのやり直しなどをして、やっと2回、通して遊ぶことができました。(それでも、まだルール間違えはあったのですが)。これで、あと1つだけ謎なところはあるのですが、なんとか正しいルールで遊べそうな感じです。

わたしが、間違っていたところなどをまじえて、ルール説明です。
間違えやすいルール、忘れやすいルールは、赤字で、実際に間違えてプレーしてしまったところは、青字で書いています。なぞで怪しいところは、茶色字です(笑)
まあ、なかには、なんでそんなことを思ったという間違えもあるのですが、なにかの参考になることもあるかもしれませんので、記録として残して置きます。

あと、最後の謎が残っています。誰か、教えていただけるとありがたいです。これさえわかれば、わたしは、「アクアスフィア」のインストが完璧に出来るような気がする。
気がするだけですが……。

あと、正しいと思って書いてますが、まだまだ、ルールを間違っているかもしれません。もし、お気づきの点があればご指摘いただければ嬉しいです。

ゲームの目的

「アクアスフィア」は、海に眠る謎のクリスタルを採集、分析するための海底研究基地です。プレーヤーは、技術者と科学者のチームを率いて、海の神秘を解き明かしていきます。

このゲームでは、勝利点は知識点と呼ばれています。いろいろな探索をして知識を集めれば集めるほど、この知識点を増やすことが出来ます。
でも、この「アクアスフィア」の1番大切な目的は、あくまでも謎のクリスタルの研究です。クリスタルの研究をおろそかにすれば、いくら他の知識を持っていても評価されることはありません。
知識点を集めるためには、さまざまな方法があります。
ただし、知識点には、それ以上得られなくなるという上限が存在します。その上限を越えるためには、クリスタルを消費しなければなりません。つまり、クリスタルについての採集をしていないかぎり、いくら他の研究をしてもそれ以上知識点が得られなくなるので注意が必要です。
と書いて、ルールを読み直したら、クリスタルがない場合は、プログラミングされたボットを自分の個人ボードのストックに戻すことでも、上限を超えることが出来ることが書かれていました。「これ、クリスタルを取りまくって縛れば、相手は知識点頭打ちになるんじゃない。次に試してみよう」と思っていたのでした。残念。
でも、確かに1回目したときは、このルール覚えていた記憶が。

知識点を集める方法の1つは、研究基地の各セクターへの潜水艦の配置です。各プレーヤーは、各セクターに1隻ずつ潜水艦を配置して、そのセクターを調査することが出来ます。1隻の潜水艦を配置するたびに知識点を得ることが出来ます。潜水艦の配置には、時間を消費します。同じセクターに潜水艦を配置する場合、他のプレーヤーから遅れれば遅れるほど、より時間がかかるようになります。ただし、後のラウンドになるほど潜水艦の配置で得られる得点は大きくなっていきます。
もう1つの方法は、研究カードの獲得です。1枚研究カードを獲得するたびに知識点を得ることが出来ます。研究カードは、プレーヤーの研究の結晶です。獲得すれば、様々な恩恵をプレーヤーにもたらしてくれます。早く獲得すれれば、長期の効果をもたらしてくれるカードもありますが、これも、後のラウンドになるほど研究カードカード獲得で得られる得点は大きくなっていきます。
また、研究基地には、大タコが集まってきます。これは放っておくと研究の妨げになるために、捕獲しなければなりません。この大タコを捕獲することでも知識点を得ることが出来ます。大タコは、1度にたくさん捕獲すればするほど、効率よくたくさんの得点を得ることが出来ます。
さらに、各ラウンドの終わりには、今までの研究の成果を示す中間決算があります。
中間決算では、全セクターのコントロールスペースをその時点で1番多く使用しているプレーヤーに、6点(同点のプレーヤーがいた場合はそれぞれ3点)が与えられます。また、ボットと潜水艦を働かせている数や、所有しているクリスタルの数によっても、知識点が与えられます。ただし、大タコが残っているセクターでは、そのコントロールスペースを使用しているプレーヤーに、大タコの数に応じて失点が与えられます。中間決算では、これらすべての点数を合計して、知識点を得ることが出来ます。
この中間決算のすべての点数を合計してから知識点を得るというのは、クリスタルで得る知識点に係わってきます。すべての計算をした後、クリスタルを消費するかどうか決定することが出来ます。クリスタルの消費を決めても、得られる知識点は先に合計した得点になります。
これは、実はちゃんと個人ボードの中間決算のサマリーのところにΣマークとしてちゃんとかいてあります。

でも、始めは1つずつ動かしながら得点を計算していけばいいじゃんと思ってやっていました。そうすると、クリスタルの計算までに、クリスタルを消費しなければならなくなってしまう場合があって得点が変わってきます。
また、得点の限界は、マイナス点になる時にも適応される(1度越えた限界よりは下がらない)とルールにかかれているのですが、中間決算を1つずつ計算していくと最後に大タコのマイナスの計算があって、限界を越えた直後の場合、この大タコのマイナスがキャンセルされるという変な動きになってしまいます。こういう動きにならないように、中間決算はすべてを足してから考えるということを忘れないように注意して下さい。

ゲームは、4ラウンドでラウンドの終わりには中間決算があります。
4回目の中間決算が終了すれば、最終決算です。いろいろなボーナスを足して終了します。この最終決算では、得られる知識点の上限はなくなります。

どのチームよりも知識点を集めて、アクアスフィアの筆頭チームを目指します。

「アクアスフィア」での研究の進め方

さて、では、こういう研究をどうやって進めていったらいいのかという説明です。
研究は、プログラミングしたボット(ロボット)を研究基地の各セクターのコントロールスペースで実行させることによって行います。

プレーヤーが出来ることは、大きく分けて、「プログラミング」か、「アクションの実行」の2つです。手番では、そのうちの1つを選んで行います。
どちらも出来ない、したくない場合は、手番をパスします。

プログラミング

「プログラミング」がされていなければ、ボットは動くことができません。
プレーヤーは1手番に1回、1つのボットを「プログラミング」することが出来ます。
プレーヤーは、それぞれに個人ボードを持っています。個人ボードは、ボットと潜水艦のストック置き場、ボットにさせたい7つの行動を示す7つのプログラムアイコンがかかれています。
ボットを個人ボードのストック置き場から、個人ボードのプログラムアイコン上に移動することによって、「プログラミング」をしたことになります。

ただし、「プログラミング」には、いろいろな制限があります。
1つは、プログラムアイコンに配置できるボットの数は最大2つということです。
最初のプレイでは、1つ「プログラミング」しては、1つ「アクションの実行」をするというようにしていて、効率が悪いことに気づきました。ボットがスタックに置かれていないと中間決算時に得なのです。だから、これ「プログラミング」しまくってスタックを空けて、中間決算して、次のラウンドにアクションしたらいいんじゃないと思ってプレイしてしまいました。が、そういう都合のいいプレイは出来ません。

基本的にボットを置くことが出来るプログラムアイコンは、「司令室」で示され、自分の技師コマが進めるマスのプログラムアイコンのところのみになります。
「司令室」は、共通のボードです。そこには、7つのプログラムアイコンが、フローチャートで示されています。フローチャートのスタート位置には、各プレーヤーの技師コマが置かれています。この技師コマが動くことができるチャート上のプログラムアイコンしか、「プログラミング」として選ぶことが出来ません。

つまり、「プログラミング」をするには、「司令室」の技師をフローチャートに沿って動かして、自分の個人ボードのボットを、そのチャートで示されたのと同じプログラムアイコンに配置する必要があります。
フローチャートは、枝分かれしていて、あるプログラミングを選ぶと、そのラウンドでは選べないプログラミングがあったり、あるプログラミングを選ばなければ、そのラウンドでは選ぶことが出来ないプログラムというものも出てきます。この「指令室」のフローチャートは、プログラムカードによって、ラウンドごとに変化します。「指令室」のとなりには、プログラムカードが置かれていて、それには、次のラウンドのプログラミングのフローチャートの並び方が示されています。つまり、次のラウンドのプログラミングの流れまで見越した計画をしろということです。

また、各プレーヤーは、各ラウンドに1回だけ、時間マーカーを3枚使用することにより、自分の個人ボードのストックのボットを1つ好きなプログラムアイコンに置くことが出来ます。この能力を使用したら、それを示すために、使用した時間マーカーの1枚を自分の個人ボードの右上の時間マーカー置き場に配置します。
この時間マーカーを3枚使用しての「プログラミング」は各ラウンドに1回だけ、というルールを忘れていたために、初期に時間マーカーを大量確保して、自由に「プログラミング」をすると手番数の差がヤバいぐらい出てしまいました。
また、中間決算の「時間マーカー」のルールのところで書かれている「もし個人ボードの右上に時間マーカーがあれば全体のストックに返す」というのは、この能力を使用したことを示す時間マーカー1枚のことです。決して、そのラウンドに集めた時間マーカーのすべてを全体のストックに返してリセットしてから、中間決算が始まるわけではありません。
これ、最初は、中間決算のときの「時間マーカーがあれば全体のストックに返す」というルールを見落としていて、持ち越して遊んでいたのですが、2回目はこのルールを見つけて、誤解して、自分が確保している時間マーカーを全部、全体のストックに返して、潜水艦を出している数だけ新たに受け取ってプレイしました。
そうすると、恐ろしいことに、潜水艦が置けなかった場合は、常に時間マーカー1枚からのスタートになるんですよ。「指令室」のプログラムアイコンの並びによって、常に、「潜水艦配置」と「時間マーカー確保」が離れていて両立できないことがあり、その場合、ずっと潜水艦確保が不可能になってしまうのです。
時間マーカーを確保に行けば潜水艦配置のルートにいけず、潜水艦配置ルートに行くには時間マーカーが確保できない。
うわー、これが、ジレンマか~。クニツィアめ~(フェルトです)と思っていましたが、そんな1人のプレーヤーだけ苦しいようなジレンマはなかったです。

あと、1度置いた「プログラミング」したボットですが、いつでもキャンセルして個人のボードのストックに戻すことができます。ボットをブログラムアイコンからストックにもどすことで、時間マーカーを2枚受け取ることができます。これは、手番の行動にあたりません。

アクションの実行

さて、「ブログラム」をセット出来たら、それを元に「アクションの実行」します。
「アクションの実行」は、全体のボードである「研究基地」を使って行われます。アクションの実行では、1手番に1つのアクションだけをすることが出来ます。
「研究基地」は六角形で6つのセクターに分かれています。各セクターは、隔壁でとなりのセクターと繋がっています。隔壁は、通過するときにかか時間が数字で示されています。セクター間を移動する場合は、その数字分の時間マーカーを使用しなければなりません。
各セクターは、プログラムアイコンに対応したアクションエリア7つと、ボットをセットするコントロールスペース、使用済みのボットが置かれる搬出口にわかれています。

「アクションの実行」は、科学者コマとプログラミング済みのボットを使用します。「アクションの実行」をしようとするプレーヤーは、まず、実行したいアクションのあるセクターに科学者コマを時間マーカーを使用して移動します。そして、そのセクターの実行したいアクションエリアに科学者コマを移動します。そのアクションエリアに、他のプレーヤーの科学者コマがあっても構いません。同じアクションエリアに、複数の科学者コマが入ることが出来ます。このゲームは、ワーカープレスメントではありません。
それから、自分の個人ボードから、「プログラミング」したボットをそのセクターのコントロールスペースに移動させます。もちろん、移動させるボットは、その科学者コマが移動したアクションスペースと同じアクションを「プログラミング」されたボットでなければなりません。もし、コントロールスペースに、他のボットがいた場合は、そのボットはそのセクターの搬出口に移動させられます。搬出口には置けるボットには数量制限があり、制限が越えた場合は、各色1つだけコマを残して、他のコマは個人ボードのストックに戻されます。
2人プレーの場合、搬出口には2つしか置けないという制限があります。押し出されて搬出口に移動してきたボットが3つ目の場合、そのボットも含めた数で搬出口の調整がされます。そうすると、自分のボット2つが搬出口にあり、コントロールスペースにも自分のボットあり、そのセクションで「アクションの実行」をした場合、搬出口のボットは自分の色3つとなり、1つを残して全てを個人ボードのストックに戻すことになります。
これは、若干変に感じて、コントロールスペースから押し出されたボットは数えずに、今いるボットのみを考慮して調整するのかとも思ったのですが、そうすると、自分のボットと相手のボットと1こずつが搬入口にあるとき、調節が出来ないことになってしまいます。

科学者コマは、それぞれに配られた個別の「基本研究室」にアルファベットで示されたセクターに初期配置されています。初期配置の位置によって、はじめに所有している時間マーカーの数が決まります。自分のセクターに接する隔壁にかかれた数字が0のプレーヤーは、最初に時間マーカー3枚、他のプレーヤーは4枚持ってスタートします。この記述も、最初見つけられなくて、時間マーカー0枚からスタートしていました。

また、この「基本研究室」にかかれたアルファベットは、自分の科学者コマの初期位置を表しているに過ぎません。決して、自分の研究室を拡張してアルファベットを増やさなければ、他のセクターには移動できないとか、そんなことはありませんのでご注意下さい。なに、その無理ゲー。そんなルール曲解をするのは、さすがに、わたしぐらいかもしれませんが。
ちなみに、「研究基地」の真ん中には六角形の「中央タイル」があります。この中央タイルには、リソースの絵がかいてあって、これが初期配置かなと思うのですが、これは、次のラウンドに置かれるリソースになります。また、「準備概要カード」にかかれているものも、最初にセクターに配置されるものを示していて、各プレーヤーが、はじめに所有している時間マーカーについての情報はありません。

パス

こうして、「プログラミング」か「アクションの実行」を、1手番に1つを選び行動していきます。
そうすると、「指令室」の技師コマが、どんどんフローチャートを進んでいきます。フローチャートの1番上まで来て、他に「プログラミング」をする方法がなくなれば、あとは、「アクションの実行」しかすることが出来ません。
こうして、「プログラミング」も、「アクションの実行」もできない、またはしたくない場合は、手番をパスします。ただし、「指令室」のフローチャートの1番上のマスに技術者コマが達していなければ、パスすることはできません。(「プログラミング」されたボットを残したままパスをすることは可能です。)
以降、そのラウンドはパスしたプレーヤーには手番がなくなります。全員がパスをすれば、そのラウンドは終了でになります。

中間決算をして、次のラウンドの準備をして、次のラウンドは、パスの早いプレーヤーから手番がスタートします。

各アクション詳細

「プログラミング」して「実行」することができる「アクション」は、7つあり、それぞれアイコンで示されています。
7つアクションを見ていきます。

1つ目は、「研究室拡張」。研究員がいるアクションエリアの1番上に置かれている「研究室拡張」タイルを1枚取ることが出来ます。置かれているすべての「研究室拡張」タイルを取れるわけではありません。また、そもそも「研究室拡張」タイルが置かれていない場合は、なにも取れません。
取られた研究室拡張タイルは、基本研究室タイルと合体して、自分の「研究室」になります。
「研究室」は基本的にリソースのストックを保持したり、大タコを退治するのに使われます。「研究室」には、どのリソースをどれだけ持てるのかや、大タコを1度に何びき捕獲できるかを示されています。「研究室拡張」タイルで拡張していくことで、その容量を増やすことが出来ます。
また、「研究室拡張」タイルには、アルファベットがかかれていて、タイルを配置したらすぐに、自分の個人ボードのストックにあるボットをそのアルファベットのかかれたセクターに配置することができます。このボットの配置は、任意でそのプレーヤーが配置するかどうか決めることが出来ます。
これ、本当に良く忘れます。
これは、プログラミングをせずにボットを自分の個人ボードのストックからコントロールスペースに直接に配置できる唯一の手段です。これによって、自分の個人ボードの空きをより増やしたり、より多くのコントロールスペースに自分のボットを配置できるかもしれません。そうして、中間決算で、よりたくさんの知識点を目指します。
また、研究室にかかれているアルファベットは、最終の決算に係わってきます。いろいろなアルファベットを揃えた方が、最終決算で高得点になります。
「研究室」は、「基本研究室」タイル1枚と「研究室拡張」タイル5枚で完成します。「研究室」が完成した場合は、それ以上、「研究室拡張」タイルを取ることは出来ません。つまり、「研究室拡張」の入れ替えなどは不可です。ただ、「研究室拡張」のアクションをして、(「研究室拡張」タイルをなにも取らずに)ボットをコントロールスペースに配置することは可能なようです。

2つ目は、「時間マーカー獲得」。科学者がいるアクションエリアにある時間マーカーを自分の「研究室」の容量が許す限り取ることが出来ます。容量を越える時間マーカーは、そのままアクションエリアに置かれたままになります。すべて取って、多すぎる分を捨てるのではありません。
また、そのアクションエリアに、時間マーカーが、0枚や1枚しか置かれていない場合でも、全体のストックの時間マーカーを加えて、最低2枚までの時間マーカーは必ず獲得することが出来ます。時間マーカーのみは、他のリソースと違いラウンドを越えてアクションエリアに累積していきません。ですから、このルールを忘れるとエリアに閉じ込められて出られなくなることがあるかもしれせん。

3つ目は、「クリスタル採集」。科学者がいるアクションエリアにあるクリスタルを自分の「研究室」の容量が許す限り取ることが出来ます。容量を越える時間マーカーは、そのままアクションエリアに置かれたままになります。すべて取って、多すぎる分を捨てるのではありません。

4つ目は、「大タコの捕獲」です。科学者がいるアクションエリアにある大タコを自分の「研究室」の容量が許す捕獲することが出来ます。容量を超える大タココマは、そのままアクションエリアに置かれたままになります。他のリソースと違って、大タコは捕獲後すぐに全体のストックに返します。捕獲した大タコの数に応じてルールブックの表の通りの知識点を得ることができます。このゲームの中間決算で「のクリスタルの所有数」での得点は、この「大タコの捕獲」の得点と同じになっています。つまり、ルールブックを見なくても、個人ボードの中間決算サマリーの「クリスタルの所有数」の得点の部分を見れば、知識点をどれだけ獲得したのかはわかります。

5つ目は、「潜水艦配置」です。科学者がいるアクションエリアの空きスペースに、自分の個人ボードのストックから「潜水艦」を配置します。各プレーヤーは、1つのセクターに1つずつしか潜水艦を配置することが出来ません。また、「潜水艦配置」には、コストとして時間マーカーを支払わなければなりません。時間マーカーを支払うことができなければ、このアクションを実行は出来ません。潜水艦を配置したら、示された時間マーカーを支払い、「中央タイル」に示された知識点を得ます。
すべての潜水艦を全てのセクターに置ききることができれば、最終決算で5点のボーナスがあります。

6つ目は、「研究カード獲得」です。科学者がいるアクションエリアの1番上に置かれている研究カードを1枚取ることが出来ます。「研究室」の容量以上のカードは獲得できません。
置かれているすべての研究カードを取れるわけではありません。また、そもそも研究カードが置かれていない場合は、なにも取れません。
「中央タイル」に示された知識点を得ます。これも、忘れがちです。「潜水艦配置」、「大タコ確保」は、知識点獲得が主眼になるのですが、「研究カード獲得」は、カードの効果に目がいきがちなので、何度か忘れていました。個人ボードのプログラムアイコンのところには、知識点のマークがちゃんとあります。
研究カードは、獲得した瞬間にだけ効果を発揮するカード、好きなタイミングでゲーム中1度だけ効果を発揮するカード、ずっと効果を発揮し続けるカードの3種類あります。1度獲得したカードは、効果がなくなったカードでも捨てることは出来ません。これは、「研究室」の容量の問題に関わってくるので重要です。

7つ目は、「ボットのプログラミング」です。研究員がいるアクションエリアに示されたプログラムアイコンと同じ「プログラミング」ができます。他の「アクションの実行」とは違い「ロボットのプログラミング」は、自分の個人ボードでの動きがあるので注意して下さい。「ボットのプログラミング」に置かれているボットを研究員があるコントロールスペースに移動させた後、自分の個人ボードのストックから該当の個人ボードのプログラムアイコンにボットを移動します。直接、アクションエリアに示されたプログラムアイコンのアクションが実行出来る訳ではありません。

すべての「アクションの実行」は、そのアクションが効果を発揮しなくても、研究者の移動、ボットの配置まではすることが出来るようです。。
そうすると、自分の個人ボードの「潜水艦配置」のプログラムアイコンにいるボットを、コントロールスペースに移動させて、時間マーカーが払えない場合や、そこに自分の潜水艦がすでに配置されている場合は、「アクションの実行」のみが不発になることになります。
ただその場合は、「潜水艦の配置」や「研究カードの獲得」で得られる知識点が得られるかどうかは、わかりません。おそらく、その部分は「アクションの実行」にあたり不発になるのではないかと思います。
これにより中間決算におけるコントロールスペースのエリアマジョリティを取りに行くことが出来ます。

中間決算詳細

中間決算についてです。
全員がパスをしたら、そのラウンドは終了して中間決算になります。
中間決算では、時間タイルと知識点を獲得します。

時間タイルの獲得と研究カードの効果の発動

まずは、時間タイルを獲得します。
もし、このラウンドに時間マーカーを使ってブログラミングをしていた場合、個人ボードの右上にはその能力を使用したことを示す使用済みの時間マーカーが1枚だけのっているはずです。個人ボードの右上の時間マーカーを全体のストックに返します。前でも書きましたが、これは、あくまでも、個人ボードの右上に置かれた使用済みの時間マーカーのみです。自分が今現在持っている未使用の時間マーカーは、保持されます。
「研究基地」に配置している潜水艦1つにつき1枚、時間マーカーを全体のストックから受け取ります。
「研究カード」で、中間決算中に効果を発揮するカードを使用する場合は、ここで時間マーカーを支払って効果を発揮させます。
この「研究カード」を使うタイミングは、時間マーカーを受け取る前でも後でも、OKです。ラウンド終了時に時間マーカーが1枚もない場合は、時間マーカーを受け取ってから「研究カード」を使用したらよく、ラウンド終了時に時間マーカーが豊富にあり、時間マーカーが目一杯受け取れない場合は、先に「研究カード」を使用して時間マーカーを消費しておけばよいということです。

中間決算で得られる知識点

各自の獲得した知識点を示す知識点トラックには、赤線で限界が示されています。この限界を越えるためには、クリスタルを消費するか、プログラミングされたボットを個人ボードのストックに戻すかのどちらかが必要です。どちらもしない場合は、限界以上の知識点を得ることが出来ません。このように知識点の限界を越えるために、プログラミングされたボットをストックに戻した場合は、時間マーカー2枚を獲得することは出来ません。
中間決算では、全ての勝利点を合計してから、クリスタルの消費などを考えます。クリスタルを消費することにしても、合計得点は変化しません。
また、合計した得点がマイナスになった場合は知識点を減らしますが、限界を越えて減ることはありません。
中間決算で得点になるのは、コントロールスペースのエリアマジョリティと、配置済みのボット、所有しているクリスタルの数です。また、残存している大タコの数によりペナルティを喰らいます。
すべての中間決算で得られる知識点は、個人ボードのサマリーで示されています。

コントロールパネルのエリアマジョリティは、中間決算時に、「研究基地」で誰が1番がんばって仕事をしている(ように見える)かによってもらえる知識点です。そのセクターに、ボットを配置しているプレーヤーは、そのセクターの責任者です。たくさんのセクターにボットを配置しているプレーヤーは、アクアスフィアの研究リーダーなのです。
中間決算時にコントロールスペースにいるボットの数調べて、1番たくさんのボットをコントロールスペースに配置しているプレーヤーに6点が入ります。もし、1番のプレーヤーが複数人いた場合は、全員に3点が入ります。

配置済みのボットは、中間決算時に、効率よくボットを使用している(ように見える)ことによってもらえる知識点です。備品であるボットや潜水艦を腐らせておいてはいけません。
個人ボードからボットをプログラムアイコンやコントロールスペースに移動させた場合、ストックの移動させたボットがいた場所に得点がかかれています。対応する潜水艦のない列の最も大きな数字が、得点となります。この個人ボード上の潜水艦とボットの対応は、中間決算時の得点計算のみに使う情報です。けっして、潜水艦が配置されていなければ、対応するボットを使用できないということではありません。

所有しているクリスタルの数は、このアクアスフィアの目的1つであるクリスタルをどれだけ採集、研究したかという知識点です。
6こまでは階差数列で得点が上がっていき、6こ以上になれば、21点です。得点表のサマリーは、個人ボードにあります。

残存している大タコは、研究の邪魔をしてきます。コントロールスペースにボットを置いている各セクターの責任者は、残存している大タコの責任を取らなければなりません。
6ひきまでは階差数列で失点が上がっていき、6こ以上になれば、マイナス21点です。得点表のサマリーは、個人ボードにあります。失点は、大タコの数をセクターごとに数えて決定します。責任者の担当するセクターにいるすべての大タコを合わせて数を決定するわけではありません。

まあ、そんなことをしないとは思いますが、中間決算の合計点が全プレーヤー同じで相対的に差が出ないからといって、全プレーヤーの知識点を動かさずにすませてはいけません。必ずそれぞれのプレーヤーごとに、知識点を得た場合、限界を超えるのかどうかを判定します。

次のラウンドの準備

中間決算が終われば、次のラウンドの準備をします。

すべてのセクターに、「研究カード」と「研究室拡張」を1枚ずつ追加します。「研究カード」、「研究室拡張」が残っている場合は、その上に1枚置きます。Aセクターから補充をスタートして1周などと決めておくとよいと思います。

「研究基地」上に残っている時間マーカーをすべて除去します。除去するものは、時間マーカーのみで、他のクリスタル、大タコ、中立のコマは、累積していきます。
その後、中央タイルにかかれている通りに、すべてのリソースを各セクターに追加します。
2人で遊んでいるときは、補充される中立の潜水艦って、2色のうちのどっちんなんだ問題が起こっていました。中立の潜水艦が8こ必要なのです。これは、まず最初に配置するのは、どっちでもよくて、次に同じセクターに潜水艦を配置するように指示が出たら、それとは違うもう一方の中立の色を置くというのが正解であるようです。わたしは、全部1色使いきって(配置セクターが被った場合はずらして配置し、平均的に中立色1色がすべて配置されて)から、もう一色補充だと思っていました。
配置が終われば、中央タイルをめくり次の中央タイルをオープンにする。新しい中央タイルには、次のラウンド終了後に補充されるリソースがかかれています。

「指令室」の手番順トラックを、前のラウンドでパスした順番になるように並べ変えます。
科学者コマをスタートに戻します。
プログラムアイコンのフローチャートを今オープンになっているプログラムカードに合わせて並べ直します。プログラムカードを捨てて、新しいプログラムカードをオープンにします。新しいブログラムカードには、次のラウンド終了後に「指令室」に指令室におかれるプログラムアイコンのフローチャートになります。

準備が終われば、次のラウンドが始まります。

最終決算

4ラウンド目が終了したら、中間決算の後、すぐに最終決算をしてゲーム終了です。

最終決算では、得点の限界はなくなります。クリスタルを消費したり、「プログラミング」されたボットをストックにもどすことなく、知識点を加点していくことが出来ます。このため、最終決算では、各得点を1つずつ加点していってもかまいません。最終決算では、「研究室」のアルファベットの種類、未使用時間マーカー、すべての潜水艦の配置ボーナス、「研究室」の完成ボーナスなどの点数が入ります。

「研究室」のアルファベットの種類数によって、知識点が入ります。
6種類までは階差数列で得点が上がっていき、6種類すべて揃えれば、21点です。得点表のサマリーは、個人ボードにあります。
これは、アルファベットの数ではなくて種類です。

未使用の時間マーカーは、1枚1点になります。
そして、これが最大の謎なのですが、ルールブックの説明では、ここで時間マーカーが2枚で2点とかかれています。
でも、この最終決算は、中間決算の直後であるはずです。ルールブックの個人ボードの絵では潜水艦が3つ配置されているので、当然、このプレーヤーは、3枚以上の時間マーカーを所有しているはずだと思うのですが……。最終決算前の中間決算は、潜水艦配置による時間マーカーの補充がないのでしょうか??

6つすべての潜水艦を「研究基地」に配置しているプレーヤーは、5点です。

「研究室」は、1つの「基本研究室」と5つの「研究室拡張」タイルで完成します。完成しているプレーヤーは、5点です。

採集の知識点が1番高いプレーヤーが勝利します。

あとがき

これでまだ、初期配置の話とか研究カードの説明は、書いてなかったりします。
説明としては、こんな感じの流れで話すとわかりやすいのかなぁ。

計画して動かしていくのは、楽しいです。
行動をプロットする「ヒマラヤ」や、「ロボラリー」では、他のプレーヤーの動きがランダムに絡んできて、制御できない感があるものが多いと思うのですが、「アクアスフィア」は、行動のプロット自体を手番で順番にやっていきますので、ガチガチ感が半端ないです。

そして、見えていることが多い!!
次のプログラミングボードにならぶプログラミングの順番、補充されるクリスタル、時間マーカー、タコ。全部見えています。
つまり、そこまで先を見越して、計画を立てろよということなのです。

考えることは、多いです。「蟻の国」なみに、先を考えていかなければならない感じです。
そして、おそらく1手の間違いが、かなり厳しいゲームになると思います。

プレイでしていることは、けっこうイメージしやすいと思いました。
クリスタルがないと勝利点が上がらないというルールも、この勝利点は知識点であり、なんせ、この研究室のメインの研究はクリスタルの解明で、他の研究が進んでいたとしても、クリスタルの解明が進んでいなければ成果として取り上げてもらえないと考えれば、スッと理解できます。
セクターのエリアマジョリティも、ボットを置いている人がそのセクターの今の責任者で、多くのセクターで責任者している人は偉いとか、責任者だから残った大タコの責任も取らないといけないとか、そういう理屈がつけて考えると、割とルールが覚えやすいです。
プログラミングしたボット、各セクターへに運んで仕事させている感じは、けっこう好きです。

今なら、なんとかインストできますよ~。

まあ、計画が大事なので、ちょっと長考になりがちです。
ほどよく競争の要素などで他のプレーヤーとからみはあるのですが、ワーカープレイスメントほど他のプレーヤーの行動で自分の行動が制限されるわけでもありません。

さて、次のゲーム会で動くかな。

もう、今日か?

そういえば、ボックスアート、水の中に沈んでいるのが巨大ロボットみたいに見えたのですが、潜水艦を横から見た絵でした。

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交易王

そろそろ、ラストのゲーム。
実は、数ヶ月前から、「交易王」をもう1回やってみたいと思っていて、

「これ、うちにあるはず」

と必死にさがしていたのですが、全然、見つからなかったのです。

「本当にあるの?」

というでこねぇさんに、

「この辺にあった記憶がある。ねぇさんも、見ただろう??」

とか言って、棚をひっくり返していたのですが、見つかりません。

「あれ、白紙さんか、和邇乃児さんのゲームじゃないの?」

「いや、うちで遊んだし、ウチにあった。ゲームリストにも載っている」

とゲームリストを確認したら、載っていませんでした。

あるゲームをないと思い込むことは今までもありましたが、ないゲームをあると思い込むとは、珍しい……。
お騒がせしました。

ということで、日本語版が出たのを機会に、ゲームハウスで購入。
最近入手したゲームで、時間的にも手軽ということで、「交易王」です。

これ、購入したときに、でこねぇさんと2人でも遊んでいるのですが、やっぱり2人よりも、3~4人いた方が絡みがあっていいよねぇと思います。伸るか反るかなので。

プレーヤーは、貿易商になって金持ちになることを目指します。
ゲーム終了時に、1番金持ちなプレーヤーが勝ちです。

基本、カードゲームです。あとは、それぞれの商品を表すキューブを使います。
キューブは、6種類で色分けされています。それぞれ、「銅」とか、「塩」とかいろいろあるみたいですが、まぁ、「黄色」とか、「白」とか、色で呼ばれます(いきなり雰囲気台無し・笑)
プレーヤーは、6種類のキューブを1セットずつもっています。
それから、その6種類のキューブと対応する6種類の商品カードをランダムで2枚ずつ手札として配られます。

さらに、プレーヤーは、最初から船カードを2枚もっています。
この2枚の船カードは、貿易船です。はじめから、自分の前にオープンして置いておきます。この船カードの上に商品キューブを載せて、商売のために海に乗り出すのです。

場には、6枚の商品カードがオープンになっています。このカードには、商品コマと同じ色の6種類の商品の絵が描かれています。
このオープンになっているカードの枚数が、商品の値段になります。たとえば、場にオープンになっている6枚のうち3枚が白だった場合、自分の船に白いキューブを置いていたら3金貰えます。1つの船カードの上には、1つの商品キューブを置くことが出来ます。もし、2枚の船カードの両方にキューブを載せていると、6金貰えることが出来ます。
ちなみに、貿易に使ったからといって、キューブはなくなるわけではありません。本当に、貿易をしているのかどうかは、ちょっと謎です。でも、相場動かして、貿易している感じはあるゲームです。

さて、プレーヤーは、自分の手番は前半と後半にわかれています。
前半は、船にのっている商品キューブを1つ入れ替えるか、お金を使ってスペシャルカードを購入するか、パスするかのどれか1つが出来ます。スペシャルカードは、それぞれ強力な効果があるカードですが、購入にお金を使ってしまいます。このゲームで、お金は勝利点です。だから、お金を使ってでも強力なカードを購入して後から回収するか、勝利点として貯めておくかがけっこうジレンマです。
後半は、商品カードの決算か、手札の補充のどちらか1つが出来ます。

商品カードの決算は、自分の手札から同じ色のカードを好きなだけ出して場のカードの上に置いて相場を操作してから、決算してお金を手に入れることが出来ます。決算は、商品キューブの色を指定して、その商品キューブの数と場にオープンにされている同じ色の商品カードの数を掛け合わせた分のお金をもらうことができます。このお金を貰えるのは、決算をしたプレーヤーだけではなくて、決算の起こった色のキューブを船カードに載せているすべてのプレーヤーが対象になります。だから、だれかが決算しそうな色の商品キューブを載せておけば、自分の手番でなくても収入が入ってきます。

だから、前半で船の上のキューブの色を合わせて、後半に決算すれば、たくさんのお金を手に入れることが出来るのですが、多分、そんな極端なことをしていたら、他の人の手番では収入がなくなってしまうというジレンマが。

手札の補充は山札からカードを2枚引くことが出来ます。
手札の補充って、基本的に、このアクションを選ぶしかありません。決算ばかりをしていると、あっという間に手札がなくなってしまいます。手札の補充をしている間にお金を集めようとすれば、他の人がどのキューブで決算しようとしているのかをよまなければなりません。

山札が切れたら、その瞬間にゲーム終了で、お金の多い人が勝ちです。

こうやってルールをかいていると、人のトレンドをよんでカードを出していくおんなじクニツィアがデザインした「トレンディ」をちょっと思い出します。

さて、以前、でこねぇさんと2人でプレーしたときは、場のカードを置くときにすべてのカードを少しずつずらして置いていました。
そうすると、商品カードがあと何枚のこっているのかがわかって、まぁ、けっこう考えやすい感じになっていたのですが(その分ガチゲーです)、今回、ルールをよく読むと場のカードは下のカードが見えないように置くということで、正しいルールで。

うーん。まずは、目指すのはスペシャルカードの獲得かなぁ。
スペシャルカードがわざわざあるということは、これらのカードをつかわないと、多分勝てないということだろうと。
そして、使う回数が多ければ多いほど特をするのだから、出来るだけ早く購入するのが大事……という気がする。

スペシャルカードは、4種類あります。1番安いので8金「商館」。これは、毎回自動で1枚手札補充ができるカードです。
10金「船」は、もう1隻船が持てるカードです。3枚の船カードを持てば、その上に3種類までの商品キューブを載せることが出来ます。そうすると、人が決算するときにいっちょかみし易くなります。また、キューブの色をあわせれば、相場次第では爆発的な収入になります。
11金「協定」は、決算で収入を得るごとに2金ボーナスが貰えます。
12金「荷役」は、手番終了時に自分の商品キューブを1つ交換することができます。大きな決算を起こした後、他のプレーヤーの決算にのりやすい商品キューブ変更して手番をおえることが出来ます。

どれも取れれば強力。組合わせるとさらにすごいことができそうなカードです。

8金を貯められたので、すぐに「商館」を購入。
「商館」が1枚あるだけで、ものすごく楽です。後半に手札補充を選べば、手札を3枚増やすことが出来ます。手札が多いと、相場のコントロールもしやすくなります。

それぞれの商品カードの枚数は決まっています。ということは、前半、景気がよかったカードは、後半は失速していきます。
このあたり、どの商品からどの商品に乗り換えていくのかというのは、ちょっと「スモールワールド」の得点の取り方に似ているなぁ……というゲーム中に自分が書いたメモが残っているのですが……今、考えてみると似てるかな??多分、今まで景気が良かった色が急速に失速していく感じが似ていたのだと思います。

豊富な手札で、1度、場のカードを6枚全部紫にして、商品キューブを2つ重ねての決算。

12金!!

「協定」を購入。でも、これは本当は、決算に一緒にのせて貰えなくなるから、あまり良い手ではなかったかも。
まぁ、でこねぇさんが、割と自分の決算を中心に考えてのせてもらえたので、大丈夫でした。

多分、お金リードしているだろうということで、山札を積極的に引いてカードを枯らして終了。

りん43点。でこねぇさん32点。和邇乃児さん22点でした。

「夫婦(協力)プレイや!!」 by 和邇乃児さん。

ライナー・クニツィア,Reiner Knizia
ニュー ゲームズ オーダー
発売日 :

ゲーム会レポート,プレイ記録,ボードゲーム,ボードゲーム日記,湖畔のゲーム会,2014年10月末湖畔のゲーム会Board Game Arena,アグリコラ,アルハンブラ,ゲーム会,コリドール,サンファン,ツォルキン,ブルゴーニュ,プエルトリコ,ボードゲーム

プエルトリコ

夕食終了。
さて、なにをしようということで、

「『プ』を教えて欲しい」

とプエルトリコをリクエスト。

プエルトリコは、ちょうとわたしがボードゲームを遊びにオープンなゲーム会に出て行ったころぐらいに、ものすごく遊ばれていたゲームです。
わたしはその動きにはのれていなくて(まぁ、たいがいの動きにはのれていないことが多いのですが)、実は、ほとんど遊んだことがないのです。

多分、2、3回ぐらいしかしたことがない。

でこねぇさん、和邇乃児さんのグループは、「プ」、「操り人形」あたりから、ボードゲームがスタートしたのだそうです。
その頃、わたしは、子どもゲームを中心に遊んでいて、1時間以上かかる重いゲームはやってなかったのです。
けっこう長かったと思う「プ」のブームですが、研究などが進むうちに一見さんはおことわりな雰囲気になってきたりもしていましたし、難しそうなのでわたしが避けていたということもあったと思います。

その後、「サンファン」を遊んではまって、元になったゲームも名作ということで遊びたいと思った頃にはブームが去っていました。
そして、よく遊ばれていたゲームというのは、けっこうやり尽くした感があって、他の人はあまりやりたがらないということに。

まあ、それでも、付き合っていただいて、やったのが、これまでの2、3回のプレイです。
プレイごとに、1からインストをしてもらわないとルールを忘れているというていたらくです。
でも、最後の1回したときは、けっこうお金に困らなくて勝てなかったけれどストレスなく遊んだ記憶が……。(そして、その前のゲームは、お金がたりなさすぎて、「このゲームどうすればいいの?」と苦しんでいた記憶が)

がんばってタイルを日本語化したわりには、遊ばれていません……。まあ、そんなゲームは、さがせばけっこうありそうですが。
そして、日本語版のタイルを東京のメビウスさんで手に入れてからは、全然、遊んでいないような。

ipadで、ボードゲームをけっこう入れて楽しんでいます(でこねぇさんは、「アグリコラ」、「乗車券」、「アルハンブラ」と猿のようにしておりますが、わたしは程々)。安売りの時に、この「プエルトリコ」も購入したので、やってみようと思ったのですが、ゲームを立ち上げても、まったくルールがわからない……。

たしか、「サンファン」と同じだったよな~とか思いながらするのですが、船長、商人まわりのルールがさっぱりわかりません。
これは、ipadのソフトが、ゲームのボードと見た目がまったく違うからわからないのだと、わけのわからない理由をつけてしばらくさわっていませんでした。まあ、あと英語が悪いんや~と言っておりました。このあたり、ipadで「アグリコラ」が出来ないのと同じ理由です。
日本語化しないかなぁ。ipadでわたしが1番遊んでいるボードゲームは、しっかりと日本語化されている「恐怖の島」です。

まぁ、ルールを読めばよいという話もあるのですが、そうするとタイル名がルールではドイツ語(日本語)なのに、ipadでは英語だ~とか、、じゅあ、ipadの表示をドイツ語にしたら、指示までドイツ語になってまったくわからん~とか。
わがままな(笑)

で、最近、「プエルトリコ14」という拡張セット入りの新製品が出て、これは、日本語化されたタイルとボードがついてくるということで、ちょっと話題になっていました。
それを見ながら、「プ」したいなーと思っていたのですが、8月ぐらいに、Board Game ArenaというWebでブラウザを使ってボードゲームをするサイトを知りまして、そこに、「プ」があることを知りました。
こっちの「プ」は、ボードも割と忠実に再現されています。

このサイトは、リアルタイムではなくて、ターンベースで1日1手とかでプレーすることができるというのが、他のボードゲームプレイサイトとは違うところです。まあ、1日のうちにちょっとした空き時間があるだけで、がっつり時間がなくても遊べる(まあ、そのかわりプレー中に自分がなにを考えていたかとかは、けっこう忘れてしまいますが)ということで、いろいろなゲームを試しておりました。

最初は、ルールのわからない「プ」ではなくて、「ジャイプール」とか、「コリドール」とか単純なゲームをしていたのですが(でも、「ジャイプール」は、今までルール間違えをしていたことが判明しました)、そのうち、ルールを忘れかけている「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」とかをやってみたのです。
そうすると、忘れていたと思っていたルールをスルスルと思い出すことができました。
まぁ、細かいルールは、コンピュータが管理してくれますし、次になにをするのかのガイドを出てくれる。そしてなによりも、Board Game Arenaは、日本語化されているんですよ。

ということで、9月ぐらいに、これなら「プ」も出来るかもと思って挑戦してみました。
でも、日本語化されていても、やっぱり、船長、商人まわりのことがわかりません。あと、採石場がどうやったら手に入るのかも、さっぱりわかりません(汗)
ということで、一緒に遊んでいる海外の人たちは、おそらく、

「なに、この謎プレイ」

とか思っていると思います。
ちなみに、9月2日から始めたこのプレイは、11月28日現在、まだ続いております。
ターンベースでのプレイは、なかなか、気長です。
おそらく最下位です。紫の10金建物を買い逃しています。

で、「プ」のルールがわからないということで、ずっとプレイしたかわったわけですな。

まあでも、「プ」以外にも、やりたいゲームはいろいろあるということで、やりたいゲームを適当にあげて、12面のサイコロを転がしてゲームを決めます。

1 アグリコラ

2~4 ブルゴーニュ

5~6 サンクトペテルスブルグ

7 プエルトリコ

8~10 ツォルキン

11 宝石の煌き

12 チグユー

「プ」は、1/12の確率です。

コロコロ。7。
ピンポイントで、「プ」の目でた!!

ということで、「プエルトリコ」でした。

準備。
さすがに、遊んだのが数年前ということで、和邇乃児さんもけっこう忘れています。

勝利点チップを人数に合わせた分だけ用意する。この勝利点チップがなくなったらゲーム終了。

入植者チップを人数に合わせて用意する。この入植者チップがなくなったらゲーム終了。多分、今までのゲームでも、たいがいこの入植者チップがなくなってゲームが終わっていたような気がする……。
そして、そのうちから、3人を移民船に。

初期の所持金として、2金(3人プレイ時)と自分の個人ボードを受け取る。
個人ボードは、都市と農園に別れています。上半分のいろいろな都市に建物を建てていって、下半分にいろんな作物の畑を作っていきます。
この都市のスペースが全部建物でうまっても、ゲーム終了。建物の中には、2スペース必要な高級な建物があったりします。
最初から全員1こずつ農園を持っています。種類は、最終手番のプレーヤーだけが、「トウモロコシ畑」。あとは、「インティゴ畑」になります。

建物売却ボードに、建物を並べる。
建物には、農場の収穫を加工する生産施設とその他の特殊建物があります。
ボードに絵が描いてあるので、その上にタイルを載せるだけ……なのですが、ここで、元々のドイツ語のタイルを日本語化したものと、メビウスで買ってきた日本語タイルがあるので混乱。

「あれ?生産施設の日本語タイルもあったような気が??」

いろいろ探してみましたが、そもそも、生産施設は、日本語版タイルもなければ、日本語化もされていないことが判明しました。
まぁ、畑と色が同じなのでわかるだろうということだったのだと思います。

あと、全員、初期の所持金として3人プレーだと2金ずつ受け取ります。

あとは、畑のタイルをプレイ人数+1枚めくって、後は裏向けの山にしておきます。

さて、なんとかかんとか、準備終了。
ルール確認に入ります。

やることは、割と単純。
まず、スタートのプレーヤーが職業を選ぶ。そうすると、その職業のフェイズが始まります。そのプレーヤーから順番に、全員がその職業を実行していきますえ。
また、次のプレーヤーが、まだ選ばれていない職業を選ぶ。そのプレーヤーから順番に、全員がその職業で出来ることをしていく。
これをすべてのプレーヤーが職業を選びおえるまでする。
全員が職業を選び終わったら、そのラウンドは終了。選ばれなかった職業には1金のボーナスが乗り、今まで選んだ職業はリフレッシュされて、スタートプレーヤーがかわり、またスタートプレーヤーから順番に職業を選んでいく。そのときに、前回選ばれなかった職業の上にはお金が1金ずつ積まれていきます。

職業を選んだプレーヤーには、職業ごとに他のプレーヤーよりもちょっとお得なボーナスを得ることが出来ます。

このあたりの職業を選ぶ。みんなでそれを実行する。というのは、「バリアブルフェイズシステム」というのだそうです。
「バリアブルフェイズシステム」のゲームは、この「プエルトリコ」の他には、「サンファン」、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」しか思いつかないかな。「サンファン」も、「レース」も、元々「プエルトリコ」から産まれたゲームです。
「操り人形」も、職業を選ぶ(しかも建物を建てていく)ゲームなので、ちょっと似ているかなぁと思うのですが、選んだ職業は自分しか実行できません。まぁ、それが普通です。

職業は、全部で7つ。でも、3人プレーの場合は、「金鉱掘り」がないので、6つになります。

「開拓者」を選ぶと、場にならぶ4枚の畑タイルから1枚選んで自分の農場に配置することが出来ます。畑の種類は、「トウモロコシ畑」、「インティゴ畑」、「サトウ畑」、「タバコ畑」、「コーヒー畑」の5種類です。後の作物になるほど、高価になっています。
これらの畑タイルは、建物である「生産施設」と一緒に各プレーヤーの個人ボードにおかれて、両方がアクティブになれば、作物を生産することができます。
「トウモロコシ」だけは特別で、生産施設が必要なく、畑がアクティブになっていれば、生産することが出来ます。
「開拓者」を選んだプレーヤーのボーナスは、この畑タイルを選ぶ代わりに、「採石場」タイルを選ぶことができるというものです。
この「採石場」は、アクティブにすれば、建物を建築するとき建物の代金を減らすことが出来ます。
ボードゲームアリーナでは、これの手に入れ方がわからなかったのでした。そうか、自分で「開拓者」を選ばないといけないのか。

「市長」を選ぶと、市民船の上の入植者ゴマを受け取ることができ、自分のボードの上の畑タイルや建物タイルに入植者チップを配置、再配置することが出来ます。
要するに、労働力の確保です。この入植者チップがのっていない畑タイルや建物タイルは、たとえ個人ボードに配置されていてもアクティブではなく、効果が発揮されません。
コマは、「市長」を選んだプレーヤーから順番に1個ずつ受け取ります。最低限プレーヤー人数分の入植者チップはあり、全員1個ずつはもらえます。そして、余剰したコマはもう1度、「市長」を選んだプレーヤーから配られます。
「市長」を選んだプレーヤーのボーナスは、このコマが配られるよりも前に、さらにストックから1つ入植者チップを受け取ることが出来ます。
つまり、スタートプレーヤーを取れば基本的に最低2個、上手くいけば3、4個の入植者チップが手に入ることがあります。
すべたのコマの配置が終わったら、再び移民船の上にストックから入植者ゴマを規定数置きます。

「建築家」を選ぶと、建物売却ボードから1枚選んで代金を払い自分の個人ボードの都市に建物を建築することが出来ます。「採石場」を持っているプレーヤーは、代金を安くして建物を購入することができます。
建物タイルは、生産施設と特殊建物に別れています。
生産施設は、畑と一緒になって、作物を生産します。また、生産施設の中には、小さな生産施設と大きな生産施設があります。大きな生産施設は、入植者チップを3つまで置くことが出来ます。入植者の数に応じた畑を耕し作物を生産することが出来ます。

「この大きなインティゴ工場って、入植者3人全部置かないと機能しないんでしたっけ?
それとも、1人だけ置いて、畑1つ耕すことが出来るんでしたっけ?」

このあたりも、「サンファン」にはないところです。

「1つだけ置いても、大丈夫。その場合は、1人分だけ働きます」

特殊建物の方は、それぞれに特殊能力があります。建物2つ分の10金の建物もあります。これは、「サンファン」でいうところの6金建物で、ゲーム終了時にボーナス得点をもたらしてくれます。
みんな大好き「ギルドホール」もあります。
「建築家」を選んだプレーヤーのボーナスは、1金安で建物を購入できることです。このあたりは、「サンファン」と一緒です。まぁ、「サンファン」には、お金というのがなくて、すべてをカードで支払っていましたが。

「監督」を選ぶと、アクティブな生産施設と畑のセットから、作物が生産され、手に入れることができます。
「監督」を選んだプレーヤーのボーナスは、生産できた作物を追加で1つ手に入れることが出来ます。
これは、実行してしまえば、自動的に作物が手に入るという簡単な職業です。この職業を選ぶことじたいは、勝利点にも、お金にもかかわらないものです。
まぁ、追加で作物を生産できるというボーナスはあるもののできたら、他のプレーヤーにしてもらって、自分は「船長」で勝利点をコントロールしたり、「商人」でお金をコントロールしたい感じかなぁと思います。
生産できる作物は、安い順に、「トウモロコシ」、「インディゴ」、「サトウ」、「タバコ」、「コーヒー」です。「サンファン」にはある1番高価な「銀」がなくて、そのかわりに、1番安価な「トウモロコシ」があります。

「商人」を選ぶと、生産した作物を売ることが出来ます。自分の生産した作物を1つ商船に乗せて、その作物の代金を受け取ります。ただし、商船は、4つしか作物を載せるところがなく、しかも同じ作物を載せることが出来ません。そして、商船が満杯だったときのみ、「商人」のフェイズの最後にのっている作物は全てリフレッシュされます。
「商人」フェイズの順番によっては、自分の作物を売ることができなかったりします。また、他のプレーヤーが、高価な作物を売って大金を手にしてしまうということも、起こりえます。
このあたりの商船のルールは、「サンファン」にはないところです。ボードゲームアリーナでプレイしていて、

「なんで、これ売れないんだ??」

とゲームが進まなくなってしまって戸惑ったのは、このルールによるものでした。

「商人」を選んだプレーヤーのボーナスは、売却できたときに+1金得ることが出来ます。
普段は売却しても0金の「トウモロコシ」も、このボーナスを使うことで1金で売ることが出来ます。

「船長」を選ぶと、生産した作物1種類全部を貿易船に乗せて出荷させます。そうすると、出荷した作物の数だけ勝利点を得ることが出来ます。
この「出荷」だけは、全員強制で出来る限りしなければならない行動になっています。
これが、なんかイメージしづらいのです。「サンファン」を経験していても、そっちにはない職業です。
多分、ルール的にもこのゲームで1番複雑な部分だと思います。
作物を船に乗せて……なので、商人と同じじゃないかと思うし、しかも得るのは勝利点で、それも、作物の種類に関係なく出荷した数だけです。
貿易船は、プレイ人数に合わせて決まっています。それぞれ作物を載せられる数は、船によってさまざまです。
商船とはまったく逆で、同じ貿易船には、同じ作物しか積むことが出来ません。イメージとしては、「商船」は近場で売買しているのでいろんな作物が必要ですぐにお金が手には入って、「貿易船」は遠くの国に同じものを大量に出荷して名声を稼ぐような感じなのかなぁと思います。
出来うる限り強制的に出荷されてしまいますので、「商人」フェイズに売却しようと思っていた「コーヒー」なんかも、強制的に出荷されてしまうこともあります。しかも、出荷した場合は、どれだけ価値の高い作物でも1点にしかならないという悲しさです。
しかも、「船長」フェイズで出荷出来なかった作物は、1つしか残して置くことが出来ません。あとの作物は全部なくなってしまうのです。
「船長」を選んだプレーヤーのボーナスは、出荷出来たときの勝利点が+1点になるということです。

この6つの職業を、選んではそれぞれの職業のフェイズをしていき、誰かが「建築家」フェイズで都市に建物を建てきるか、「市長」フェイズで入植者チップが供給できなくなるか、「船長」フェイズで勝利点チップがなくなれば、そのラウンドを最後までしてゲーム終了となります。
うーん、今までは、だいたい入植者チップがなくなって終了したことが多かった気がします。

ゲーム終了後、勝利点チップの得点と、建物の得点、10金建物のボーナス得点を合計して、1番勝利点の多いプレーヤーが勝ちます。

こうやってルール確認すると、実は、「サンファン」よりも、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」の方が、より「プエルトリコ」のルール(特に得点まわり)を再現しようとしている感じがします。

さて、ゲームスタート。

「プ」は、ランダムな要素がとても少ないゲームです。
畑タイルの出方ぐらいしかランダムな要素がありません。「サンファン」や、「レース」は、配られたカードで勝負ですので、かなりランダムな要素が強くなります。このあたり、ルールは似ているのに、全然別のゲームだといわれたりするところです。

ということで、いろいろな定石があるみたいです。
まぁ、そんなこといったって、ルールもわからないわたしかそんなことしらんがな(笑)
かつてプレーしたおぼろげな記憶からは、建築型と出荷型というのがあったような。

建物型。
「サンファン」の経験からいえば、ボーナス得点のある建物から作戦を考えていくのがスタンダードな感じです。
まぁ、「サンファン」には、「船長」とか、勝利点チップとかがないので、当たり前といえば当たり前です。
やっぱり、「ギルドホール」や、「市役所」は強そうな感じですから、その購入を考えて、それにあわせてプレイしていきます。
ただし、それらのボーナス得点のある建物は、1枚10金と、非常に高価ですので、そのお金をなんとか作物を売却して貯めていかなければなりません。
また、建物の値段を安くしてくれる「鉄鉱石」も、重要になってきます。

出荷型。
安い畑をいっぱい作って、バンバン「船長」で出荷していきます。その時に、人が「商人」フェイズに売ろうとしているコーヒーなんかを出荷させて嫌がらせができるといい感じです。

うーん、「サンファン」での記憶がまざっているかもしれないけれど、建築型の方が強いような気が……。
金を貯めるのと、高い作物を作るのが大事かな……。

という感じでプレーしていたら、いきなり高価な(といっても、たしかサトウかタバコ)作物が、いきなり出荷されてしまいました。

………。

「これって、けっこうガチガチなゲームだから、確か序盤のダメージって回復できないのでは……」

アワワワワ。となってしまいました。
自分の考えていた作戦が乱れると、超動揺してしまうわたしでした。

「え~、もうだめなんじゃ~」

思いっきり凍り付いておりましたが、

「まだ、序盤、序盤、大丈夫」

とはいうものの……、大丈夫か、コレ?

和邇乃児さんは、「農地」を建てる。農地は、「開拓者」フェイズに追加で山から畑を増やせるという建物です。これを使って、畑をバンバン作っていきます。

あれいいなぁということで、わたしも「農地」を購入。
その後、なんか確か強かった記憶のある「病院」を購入。「病院」は、「開拓者」フェイズに取った畑タイルにストックから(病院から?実は「病院ではなくて「宿屋」という訳が正しいのではないかといわれているそうです」)自動的に入植者チップがついてくるという便利な建物です。まあ、追加で引いた畑には入植者チップはついてこないのですが、それでも、人がバリバリ増えます。

でこねぇさんは、出荷と建物をバランス良くいく作戦みたいです。

わたしは、なんと10金ためて、「ギルドホール」をゲット。ギルドホールは、生産施設の数に応じてボーナス得点がもらえます。

「ほら、序盤、ダメだと言っていても、なんとかなるもんでしょ」

と言われました。あぁ、そうですねぇ。投げてはいけない。
でも、実はけっこう生産施設の数が少ない。特殊建物を建てていたりして、お金がないので。後は、建築フェイズに出来る限り生産施設を建てていって、出来る限り「ギルドホール」のボーナス得点を高めたい感じです。

和邇乃児さんは、10金で「公邸」。これは、個人ボードの畑の数に応じてボーナス得点をもらえる建物です。

さて、10金の建物が買われ始めたら、そろそろ終盤。

「病院」と「大学」が建っているので、けっこう、入植者チップが減っています。

「この『ギルドホール』の得点って、別に生産施設に人が乗っていなくても、建っていたら得点もらえるんですよねぇ?」

「そう。正し、『ギルドホール』には、ちゃんと人がいないといけないよ」

入植者チップの残りを見ると、あと1回誰かが「市長」をすれば終了。あと、和邇乃児さんが、1つ建物を建築しても終了。みたいな状況になっています。

これ、誰かが「建築」をしてゲーム終了になったら、わたしせっかく買った「ギルドホール」の上に入植者ゴマを置くことが出来ず、ボーナス得点がもらえないまま終了してしまうのでは!!

ということで、「市長」をして、ギルドホールに入植者チップを置いてゲーム終了。

「えー、もう終わるの!!」

とでこねぇさんの悲鳴。
まだ続くと思って10金の建物を買っていなかったようです。

「終わるんやったら、さっきの手番……」

アフターフェスティバル(笑)

最終得点計算。

和邇乃児さん40点1位。
畑を追加で取れる「農場」を購入したときから、「公邸」を目指してのプレーだったそうです。
そうか、そんな風に考えないといけないのか~。多分、ボーナス得点は満額の7点取っていたと思います。

りん26点2位。
「ギルドホール」のボーナス得点は、それほどではなかったです。実は、畑が全部埋まっていたので、和邇乃児さんと「公邸」を取り合うとか、「病院」で人より入植者チップがあったはずなので、実は入植者チップの数に応じてボーナス得点がもらえる「砦」の方がよかったのかも。

でこねぇ19点。壮大な計画は、実現せず。多分、長引いていたら凄いことになっていたかも。

ゲーム終わった後、やっばり、「プ」はいいゲームだなぁと全員の意見が一致。
名作は、やっぱり、時々はしないといけないねぇという話に。

ちょうど、新版の「プエルトリコ14」というのが出ていて、こちらは、タイルだけでなく、個人ボードも和訳されていて、しかも拡張まで入っているということで、購入したいなぁと思っていました。

でも、1回目の流通が終わって、ちょっうど品切れのタイミングでした。

しかし、大阪のビックカメラに行ったら、なんと、「プエルトリコ14」が置いてありました。
そこで、でこねぇさんが、まったく知らない初心者(っぽい)ボードゲーマーに突然、「チーキーモンキー」について説明をしだして友だちになった話などは、なかなか楽しい話なのですが、ここでは余白が少なすぎるので省略します。

かれらも今頃、「プ」を楽しんでいるかな。

あと、その後、ipadの「プ」も無事に、プレイ出来るようになりましたとさ。

あとあと、Board Game Arenaでも、ちょっとはましなプレイができていると思います。少なくとも、やっている本人は意味わかっていますから。

めでたし、めでした。

↓ 今なら、こっちよりも、2014年版の方をオススメします。ただし、並行輸入品には、日本語化タイルとボードがつかないので、そのあたりは良くお確かめ下さい。「プエルトリコ14」という名前で売ってることが多いと思います。

アンドレアス・ザイファルト,Andreas SeyfarthAndreas Seyfarth
Rio Grande Games
発売日 : 2011-01-01