名作だ!
青い空を、白い雲がかけてった1
ゆうもあマンガ部1の吹留さんに貸していただいてるたくさんのマンガのなかの1冊。
「comic新現実」のあすなひろし特集を読んだのを知って、いろいろかしていただいています。
自分の本だけで、けっこアップアップしているので、なかなか、読んだり、感想が出せなくて申し訳がないです。
たくさん貸していただいたあすなひろしのマンガのなかで、唯一タイトルにピンときたのが、この「青い空を、白い雲がかけていった」でした。
……、このマンガは、知ってるかも。
昔は、コミックの新陳代謝も今ほどは激しくなくて、けっこう数年前のコミックスが、ずっと本屋さんに並んでたりしました。
小学生時代、わたしは、それを端から立ち読みしていくという時間を過ごしてました。
チャンピオン・コミックスなら、「750ライダー」や、「すくらっぷ・ブック」の近くにきっとあって、出会ったことがあったかもしれません。
微かに、登場人物のメガネの先生を覚えている気がします。
もっとも、この物語を受け止めるには、小学生では無理だったようで、それ以外の印象はまったくないのですが。
パターンにはめた物語。
主人公の名前は、ツトム。どこに出もいるような、毒にも薬にもならない普通の中学生。でも、 普通の中学生が、のほほんと生きているわけではなく、なんなわなしに、毎日の生活にユーウツを感じている。
転校生は、いつでも、リョウという名前を持っている。なぜかいつも、主人公のツトムの席のとなりに座ることになる(笑)
ツトムは、リョウをうらやましがるのだが、リョウだって、それぞれいろいろなものを抱えていることをやがて知る。
そういう物語を、幼なじみの女の子や、番長、メガネの女教師などのメインキャラクターを中心に物語っていく。
でも、パターンが、繰り返しではないんです。
お約束を繰り返すように見せながら、お話を重ねるごとに、少しずつツトムも、成長していきます。
こういう話を今作れるマンガ家や、作家を、わたしはちょっと知らない。
もちろん、この時代だからこそのマンガかもしれないのですが。
そして、目線も、思春期の男の子ツトムだけではなく、幼なじみの女の子、メガネの先生と、すごくいろんな角度からの目線が考えられています。
今のわたしなら、年齢的なものもあるのかもしれませんが、先生にものすごく惹かれます。
この人、思春期の主人公からは、ヒステリーとか言われているのですが、ものすごくいい、生き生きしたキャラクターなのです。
多分、かいてた作者の視線も、この先生の目線あたりだったんではないかと思います。
こんなふうに、ゆっくり大人になっていく時間が、今、とれているだろうか?
あすな ひろし / 秋田書店
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- ありません。 [↩]