敷居の住人3 新装版
3巻、4巻であり得ない誤植があって……。
まあ、本文でなかっただけましか。
すごいお話はおこっていないのですが、本人たちにとってはものすごく深刻な怒濤の展開なんだということも理解できる。このバランス感覚は、すごいです。
3巻、4巻であり得ない誤植があって……。
まあ、本文でなかっただけましか。
すごいお話はおこっていないのですが、本人たちにとってはものすごく深刻な怒濤の展開なんだということも理解できる。このバランス感覚は、すごいです。
「せかいいち うつくしい ぼくの村」のシリーズ3冊目。
(多分)完結編です。
2巻でミドラーというキャラクターが出てきて、パグマンの村から出て行ったのは、このお話に続けるためだったのだと思います。
冬の後には、春が訪れる。
希望に満ちた終わり方で、子どもに読ませる本としては、「せかいいち うつくしい ぼくの村」だけを読ませるよりは、とっても正しい終わり方だと思います。
でも、その物語の裏で、戦争が続いていることを、大人は決して忘れてはいけない。
「せかいいち うつくしい ぼくの村」の続編。
実は、前日譚だとも聞いていたのですが、真相は、ちょっと違ったみたいです。
「せかいいち うつくしい ぼくの村」では、語られなかった「秋」のエピソードが中心です。
今回は、ヤモが主人公ではなくて、ミラドーという少年が主人公です。
ミラドーが村からでていくお話です。
ミラドーは、サーカスについて行くのですが、やっぱり人々は暖かくて、優しくて、貧しくはあるのですが、悲惨な感じはありません。
そして、ラストシーンは、「せかいいち うつくしい ぼくの村」のラストシーンにかぶるのですが、救いがかかれています。
次の「せかいいち うつくしい村へ かえる」に続いていく、希望のあるラストシーンです。
衝撃度は減ってしまっていますが、やはり、こういう未来が暗示されている方が好きです。その分、実はこっちの方が残酷なのかもしれませんが。