5月京都ドイツゲームサークル その7 マリオネット

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シタデル

長いことプレーしたいと思っていた「操り人形」ですが、ついに遊ぶことが出来ました。

「操り人形」は、8人のキャラクターを操って、自分の建物を建設していくゲームです。

今回遊んだのは、追加のキャラクターが入っている英語版操り人形の「シタデル」です。
「シタデル」は、「操り人形」のキャラクターから何名かを追加のキャラクターに差し替えて遊びます。だから、キャラクターの数は、8人のままです。
追加のキャラクターたちの能力は、基本のキャラクターの能力に比べて、けっこう極端です。だから、通常は、半分以上入れ替えて遊ぶことは、少ないそうです。
なんでも、

「全員入れ替えたら?」

「そんなんしたら、終わらなくなるぞー」

ということでした。

今回は、追加キャラクターを2人入れてプレーしました。
入れた追加キャラクターは、「修道院長」と「水先案内人」です。そして、それに対応する基本のキャラクター、「伝道師」と「建築家」が、ゲームから抜かれました。

さて、今回操られる人たちは、こんな感じです。

  1. 暗殺者 キャラクターを1人暗殺してしまいます。暗殺された人は、そのラウンド何にも出来ません。
  2. 泥棒 キャラクターの1人からお金を盗みます。全部根こそぎ盗みます。
  3. 魔法使い 自分の手札を他のプレーヤーの手札と全部交換したり、いらない手札を捨てて同数のカードを山から引いてくることが出来ます。
  4. 国王 次のラウンドで1番最初にキャラクターが選べます。キャラクターをコールするお仕事があります。
  5. 修道院長 一番たくさんお金を持っている人から金貨1枚もらえます。
  6. 商人 自分の手番が来たら、無条件で金貨1枚もらえます。
  7. 水先案内人 建物カード4枚もらうか、金貨4枚もらうことが出来ます。ただし、そのターンは、建物が建設できません。
  8. 傭兵 コストを払って、他のプレーヤーの建物を1つ壊すことが出来ます。

ゲームはこんな感じで進んでいきます。
プレーヤーは、最初、そのラウンドに操るキャラクターを選択します。

これは、王様からスタートして、右回りに進んでいきます。
王様は、8枚のキャラクターカードをよく混ぜて、そのラウンドで使わないカードを何枚か(プレーヤーの人数によってかわります)取ります。
そして、残ったキャラクターカードの中から、キャラクターを1つ選んで、そのカードを取って、左隣のプレーヤーに残ったキャラクターカードを渡します。

次のプレーヤーは、渡されたキャラクターカードの中から、1つ選んでそのカードをとって、左隣のプレーヤーに渡します。

そうして、全員がそのラウンドのキャラクターを選んだら、いいよいよ、プレーヤーが選んだ操り人形たちがうごめきはじめます。

前ラウンドの国王のキャラクターのプレーヤーが、上に紹介した順番にキャラクターをコールします。

コールされたキャラクターを持つプレーヤーは、手番となり、次のような行動が出来るようになります。

  • 金貨を2つ取るか、山札から建物カードを2枚引いて、そのうち好きな方1枚を手札にする。
  • その後、コストを払って建物カードを建てる。
  • キャラクターの特殊能力を使う。

建物には、それぞれ色が決まっています。色というのは、うーん、属性みたいなものかな?それも、わかりにくいか。

色は、青、緑、黄、赤、紫の4色があります。

例えば、「ギルド」とか、商人に関係深そうな建物は、緑色です。「前線基地」とかは、傭兵と関係ありで赤色です。
青は伝道師に関わりがあり(えーと、今回は抜いていますので、どうなってたかな?忘れてしまいました。カードの色からすると、特典はうけられないようです)、黄は国王というようになっています。

自分がキャラクターを選んだとき、そのキャラクターの色の建物が建っていた場合、特典があります。それは、その建物の数だけボーナスの金貨がもらえるのです。
商人関係の緑の建物は、他の建物にくらべると2倍近くたくさんあります。だから、商人は、自然とお金が入りやすくなっています。

紫色の建物は、どのキャラクターにも関係しません。しかも、ちょっと値段が高いという特徴があります。そのかわりに、「壊れにくい」などのいろいろな特別な効果をもたらしてくれます。

誰かが、建物を8つ建てたらゲーム終了です。そのラウンド最後までプレーして、点数計算となります。
このゲーム、終了させた人がトップになるとは限りません(もっとも、トップを取れない人がゲームを終了させることはまずないと思いますが)。

各プレーヤーが建てた建物の建築コストの合計。
5色全部の建物を建てていた場合、ボーナスとして3点。
最初に8つ建物を建てた人に、ボーナスとして4点。

この3つを合計して、もっとも点数が高いプレーヤーが勝者となります。

なかなか、奥の深い、楽しいゲームでした。
速い順番でキャラクターを選べると、かなりの確率で前の人が選んだキャラクターを知ることが出来ます。
でも、それをはたして、上手に利用できるかどうかが、すごい大切なようでした。

もちろん、わたしは、全然、そんなことわからずに、ひたすら自分のお金を貯めて、建物を建てるのに専念しておりました。

手札の建物カードがけっこう良くって、「紫」のカードが集中しておりました。「ドラゴンの守り」とか、「天文台」、「幽霊都市」などの紫の建物を建てることが出来ました。

でも、どうしてもコストが高くて、人より出遅れがち。

今回、印象が強かったキャラクターは、追加キャラクターの「水先案内人」でした。
大概の人が、このキャラクターを選んだときは、金貨4枚もらっていました。この金貨4枚というのが、けっこう強烈。2回連続で選ぶと8枚。もう、建てられない建物なんてないって感じです。

そうやって、ウハウハしていると、わたしは、あっさりと泥棒に持っていかれてしまいました。なんで、わたしのキャラクターがわかったんだろう?
「ニューエントデッカー」したあとだったので、金貨を半分渡したら(ニューエントデッカーの海賊のイベントは金貨半減)、

「おいおい、全部だそ」

と言われて、たいへんショックを受けました。
せっかく貯めたのに~~。

逆にもう1人の追加キャラクターの「修道院長」は、

「使えん」

とか、

「地味」

とか、言われておりました。たまに誰かが選ぶと、お金持ちが2人いて、お金取れなかったりしておりました(お金持ちトップ1人でないとお金は取れない)。とっても、金貨1枚だしねぇ。

最後は、わたしの左どなりの人が7つ建物をつくりました。
わたしのキャラクター選択の順番が2番目。

このとき、多分、「暗殺者」を取って、左どなりの人を暗殺しなければ、ゲーム終了だったんですよ。

でも、失敗して、「国王」を取ってしまいました。
いや、いちよう、考えてることはあったのですが、考えが間違っていました。

「えー、これ、残したらダメやん」

とその左隣の方が、「暗殺者」を取って、1番に8つ目の建物を建てて、ゲームが終わってしまいました。
あぁ、わたしがあそこで正しい選択をしていれば、もうちょっと続いていたのね。

でも、左の人が、国王を取って、次のキャラクター選択の順番1番になったら、次のラウンドで終わって……

はっ。わたしが、「暗殺者」を取って、「国王」を暗殺していたら??

左隣の人は、わたしが「暗殺者」を取ってたら、どのキャラクターを選択したのだろう?
うーむ。

というわけで、最後は、ちょっと失敗して、みなさんの失笑をかっておりましたが(泣)、こんな風に、後から後から、

「あのとき、あーしていたら」

と思えるゲームは、とっても、大好きです。
そして、この後悔を次の勝利に結びつけるために、言ってしまうのですね。

「もう、1回!」