自衛隊は、強い
海の底
いきなり、ガチガチの怪獣パニック小説で、ちょっとひきました。
まあ、面白いんですが、でもこれが有川 浩の初小説だったら、次はなかったと思いのます。
まぁ、「空の中」を知っているから、ドラマが始まるのだと期待できるのですが、それがないと、ザリガニが人喰ってる時点でアウトになりそうな感じです。
前回読んだ「空の中」は空自で、今回は、海自。あと、陸自の話があって、それがデビュー作らしいです。
そして、前半、あれだけガチガチの怪獣ものだと思ったら、実は、……
以下ネタバレありです。
自衛隊が出てくれば、あっさりと退治されてしまう怪獣たち。
実は、怪獣に主眼はほとんどなくて、自衛隊を出動させるまでのシミュレーション小説だったという。
そして、最後は男の子の自立と、大恋愛小説だという。
なかなか、すごい引き出しをいっぱいもっている人ですね。
すごいなぁと思うのは、主人公の潜水艦組が、ほぼ一切、レガリス退治に係わらないことですかねぇ。
そして、望ちゃんがラストシーンのことまで考えて、あの別れのシーンでのあの約束を言ったのだとしたら、なかなかしたたかだ。
尻に敷かれそうですな。
番外編も楽しかったです。
シミュレーションとか、好きなんだなぁと思った。
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