幼なじみの姫君とロマンス

アガサ・クリスティー,田村隆一

なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? クリスティー文庫78

おぉ、けっこう騙された~。
途中、怪しいと思ったけど、はぐらかし方は巧いよなぁ。これは、何回か、クリスティーで経験しているのに、やっぱり引っかかっちゃう感じです。
推理小説としては、○ですね。

まぁ、主人公の2人が結局どうなるかとかのロマンス部分は、けっこうこれまで、クリスティーを読んでいる人には見えている展開でしたが。
でも、そこも、それなりにおもしろい。丁寧にかけています。キャラがたっている推理小説で、わたしにとっては、読みやすいです。
純粋に推理だけを楽しむというのは、無理な人なので。

この主人公の2人の感じって、トミー&タペンスの雰囲気があって好きなんでした。
ノンシリーズなのに人気なのは、そのあたりの華やかさもあるのかなぁと思います。

以下、ネタバレありです。


エヴァンズって、女の人だったんですねぇ。最後まで、男とばっかり思っていました。

そして、そうかエヴァンズって、名字だったのか……。名前だとばかり思っていた……。
この辺りが、わたしの教養のなさだな(爆)

これ、最後読んでいると、悪者は逃げちゃっています。もしかすると、シリーズにする気もあったのかな?