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幻影城 江戸川乱歩全集26

すごい。マニアの力というのは、やっぱりすばらしいと思います。
そして、彼は、その世界に本当に生きたなだなぁと。

ハードボイルドって、こんな時代からあったんだ。
みたいな、驚きも、あります。

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黒蜥蜴 江戸川乱歩全集9

「黒蜥蜴」は、メチャクチャおもしろくて、一気に読んでしまいました。
「夜の夢こそまこと」といっていた乱歩の本当に自分が存在して見たかった世界というのは、こういう世界なんだろうなぁと思います。

そして、その勢いで「人間豹」を読み出したら、全然、前に進まなくて困ってしまいました(笑)
すげえ、作品の出来に、差があるなぁ乱歩。

明智小五郎がでてきて、やっと、お話が動き出した感じで読めました。
でも、明智小五郎が出てくると、急に敵が弱くなったような印象をうれます。

ところで、何で、「豹人間」ではなくって、「人間豹」なんだろう?

「石榴」は、好きです。
悪と滅びにも、美学がある。そして、もちろん、正義がある。そんな世界が、きっと楽しいのだと思います。

全集ということで、1冊が分厚くて、1冊読む間に2冊ずつぐらい刊行されています。
どこまで、読めることやら……。

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黄金仮面 江戸川乱歩全集7

おおっ、「黄金仮面」は、二十面相の原点のような作品ですね。
犯人の正体は、ビビりました。
でも、まさか、「人のキャラクター」を使ってと、怒られる心配はなさそうですな。

最後の最後、敵にも花をちょっとは持たすのかと思いきや、全部、明智小五郎がもっていくところも、ビックリしました。

「黄金仮面」は、子ども向けではなかったんですねぇ。
でも、ポプラ社の子ども向けシリーズに入っていた気がします。気のせいか?
と思って今、調べてみたら、「大暗室」とか、少年探偵団以外のシリーズも、入っているみたいですねぇ。
知らんかった。

この全集本ですが、唯一の欠点は、分厚いため読み終わる頃には、前の方の作品を忘れてしまっていることですな。

「江戸川蘭子」とかは、どんな話だったか、全然印象に残っていません。

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大暗室 江戸川乱歩全集10

えーと、収録されている作品は、「怪人二十面相」と「大暗室」の2作です。

どっても、なんというか、すごいマンガ的というか、エンターテイメントの王道という感じで、楽しいです。

「怪人二十面相」は、多分、子どもの頃から数えて今回で読むのは3回目ぐらいになっていると思うのですが、最初の1行のドキドキ感はすごくあります。

「大暗室」では、最初に悪のヒーローと主人公が、ライバルだと認め合って握手するときとかが、好きですね。

しかし、明智小五郎とかのキャラクターは、もともと大人向けの小説のためにつくったキャラクターなのに、それをそのまま子ども向けの作品にも持ってきて、ちゃんと違和感なく活躍させているあたりが、なんか、世界ができているという感じで好きです。

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孤島の鬼 江戸川乱歩全集4

以前、講談社の天野さんが表紙を書いている文庫版の江戸川乱歩全集に手を出しましたが、10巻ぐらい読んで、あえなく挫折。

さて、今回は、どうなることか。

でも、この本でもそうなのですが、けっこうおもしろいのと、ダメダメなのがあるんだなぁ。

「孤島の鬼」は、おもしろかったです。
今の倫理観で読んでしまうと、ちょっと……なところがありますが。