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妖精国の騎士16

指輪物語でも、ここまで戦記物ではなかったよなあと思わせる展開です。

そして、並列して進行していく、魔界での戦い。
敵の中の内乱。

このあたりが、1番、苦しいところなのかも。

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シャナラの剣 上

しっかりとしたファンタジーです。

この手の小説は、RPGを意識した物が多いのですが、この本は、「指輪物語」を思い出させる物語です。1

決して、読みやすい訳ではないと思いますが、次が気になる。
わたしは、この小説を読みながら、「旅の仲間」から「二つの塔」までの名シーンが、浮かんできてしかたなかったです。

しかも、上巻、いいところで終わっているんだ、コレが!!

この本を読む元々のきっかけは、

「上巻だけ出て、下巻が全然出ないメチャクチャおもしろいファンタジーがある!『シャララの剣』とい題だ!」

という紹介をしてもらったからです。

まあでも、普通ならすぐ忘れるのですが、実はその話を聞いた直後ぐらいに、本屋さんで上下巻が出ているのを見つけたんですね。
なんと、下巻が出たのは、上巻が出てから20年以上たってからだったようです。

確かに、ここで切られて、続きがなかったら、ずっと気になり続けると思います。今は、下巻もめでたく出版されて(笑)、わたしは、安心して楽しめます。

ただ、シャナラの剣の力については、まだ明かでないのですが、もし力があって奇跡を起こすだけのアイテムだったとしたら、それはちょっと期待はずれだなぁと思ってしまいます。
というか、そうでないことを期待しています。

うん、やっぱり、最強の武器である指輪を最初から手にしていて、それを出来るだけ使わないようにして捨てに行くという「指輪物語」は、やっぱり、希有な物語だったと改めて思います。

シャナラの剣 上

テリー ブルックス


  1. もっとも、RPG自体が、指輪物語によって生み出された物ですし、RPGを元にした小説が、面白くないわけではありません。それどころか、「ドラゴンランス」なんかは、名作です。 []

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妖精国の騎士2

中山 星香は、流れる血にも、体を構成する細胞も、ファンタジーでできているのだなと思います。
それも、夢物語のファンタジーではなくて、「指輪物語」が形づくった、人が実際に生きているファンタジーです。

今回、運命の恋人、ローゼリィとアーサーが出会います。
このアーサーの書き方1つを見ても、本当に、この人のなかに、ファンタジーが息づいているのがよくわかります。

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ライオンと魔女 ナルニア国物語

映画が、けっこうよかったので、ファンタジーの原点(?)、「ナルニア国物語」を読み始めました。

訳が、「指輪物語」と同じで、瀬田 貞二です。
この人の訳、読みにくい訳ではないのですが……若干、古いです。
あとがき読んだら、1966年。まあ、古いわけです。

あれから、いろいろ西欧の文化も日本に入ってきたことだし、この訳は、バージョンアップしてもいいのになぁと思います。
わたしは、いろんな人の訳ででていて、選べる環境がいいと思います。まあ、それだけで、パイの取り合いになるので、難しいのだとは思いますが……。
巨人ごろごろ八郎太って、何ものよ……。

それでも、これだけ長きにわたって読み継がれてきただけのパワーは、ありますねぇ。
映画を見て、もっと、キリスト教を前面に押し出した、お説教くさい物語なのかと思っていましたが、決してそんなことはなかったです。

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デルトラ・クエスト5 恐怖の山

「デルトラ・クエスト」は、魔法のアイテムをゲットして(取り戻して)強くなっていくお話です。
1巻に1つずつ魔法の宝石をゲットしていくというわかりやすさ。

これを読みながら、「あぁ、指輪物語というのは、希有な物語だなぁ」と改めて思います。
だって、「指輪物語」は、力のある指輪をいきなり捨てに行くお話ですから。

なかなか、そんな発想はできないよなぁ。いったい、トールキンは、どこからそんな発想を得たのだろう。
大人だって、今の世界をみれば、そういう発想が、なかなか出来ないことがよくわかります。