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月下の棋士8

この巻では、岬が「お父…ちゃん……!」と泣くところが好きです。

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月下の棋士7

滝川戦を終えても、まだ続いていくようです。
そして、恋愛編に突入?

しかし、将棋を指す人が変なのか、将棋が人を変にしちゃうのか。

いや、フィクションなんだけど。
なんか、偏見を植えつけられているような気もしますな(笑)

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京都のお楽しみは、終わった後にもあります。
これが、京都の他の会場にはない最大の素晴らしい点ですな。

それは、「ゲーム会が終わった後も、スタッフは残ってその部屋を使うことができる」というものです。

「うつぼゲーム会」のときは、そんな感じもあって、うつぼ会館で続いてミーティングしたりしていたのですが、「大阪」、「草津」ともに、会場の使用時間が決まっていて、ミーティングには、場所をかえなければなりません。
でも、「京都」は、場所をかえずにそのままそこで遊べちゃうわけですね。

そして、今回は、エッセン後ということで、エッセンに取材旅行に行っていたゆうもあスタッフが、エッセンでの最新ゲームを持ってきてくれました。

ということで、「あ・そ・ぼ」ではめずらしい、最新ゲームの最速レポートです。
と思いましたが、レポートを書いているうちに、全部国内でも発売されてしまいました。アララ……

インガ

エッセン新作といいながら、いきなり「インガ」がくるあたりからして、大嘘つきです。ごめんなさい。

「インガ」は、今日本で、一番元気にボードゲームを作っているグランバックジャパンのゲーム、エアロノートシリーズです。

今までは、けっこうスポーツ系のゲームが多いエアロノートなのですが、このゲームのテーマは、ヴァンパイア。
うーむ。ダークな雰囲気です。ちょっと、子どもとは遊べなさそうですが、大人と遊ぶのにはいい感じです。

ルールを読んでいる感じでは、ちょっと、TRPGっぽいゲームのようで、どんな感じなのか期待がふくらんでいました。

購入してから、まだ遊べていないゲームがありまして、「インガ」と「ドラゴン島」は、そのなかでも、やってみたい候補として上位に位置しています。

ということで、今回は、その思いがかなっての初プレーです。

このゲーム自分は、実体のない精神寄生生物みたいな感じです。
で、自分ら実体がないから、3人のキャラクターを操って、「ライフ」を集めています。
「ライフ」を10個集めれば、ゲームに勝利できるわけですが、最初に各自がもってい「ライフ」の数は5個ずつです。よって、お互いを攻撃しあう熾烈な争いが起こるわけです。

自分が操ることができるキャラクターは、総計50名。すべてカードになっていて、それぞれのキャラクターによって特殊能力を持っています。
種族は、人間とヴァンパイアにわけられます。人間はひ弱だけど活動時間が長く、ヴァンパイアは強力だけど夜の時間帯しか活動できないという感じです。
もちろん、カードそれぞれに「白魔術師」なんて感じで名前がついていて、「白魔術師」は、人間には無力だけどヴァンパイアには強い。そして、特殊能力として「蘇生」の力をもっているなんてもっともらしい能力がかいてあります。
なかには、「疾風の忍者」とか、「合気道師範」なんていうオリエンタルな方々もおられます。
カード見ているだけでも、けっこうドキドキします。

さて、各プレーヤーは、山札から2枚ずつキャラクターカードをとって、ゲームスタートです。

ゲームボードは、スゴロクというより将棋みたいな感じで、ボード上のどこにどこへでも移動できるタイプです。ただし、それぞれのプレーヤーのコマは1つだけで、スタート地点は、みんな離れた場所からになります。
移動にはサイコロを使いません。1マス(特殊能力を持っていれば2マス)となりのマスに移動することができます。
マスには、キャラクターカードを引けるマスや、気絶しているキャラクターを復活させることができるマスなど、色々特殊なマスがあります。

移動して、マスの指示に従って、近くに敵がいれば攻撃してという感じで、ゲームは進んでいきます。
全員の手番が終わって1周すると、時間が少しずつ動いていきます。

まずは、やることもないので、キャラクターカードを引ける街に移動しよう……。

「じゃあ、ぼく、攻撃します」

いきなり、攻撃的なプレーヤーが(笑)
その人の持っているキャラクターは、「狂気の独裁者」。ヴァンパイアに対しては攻撃力がないのですが、人間に対しては射程4しかも全体攻撃、攻撃力5という絶大な影響力をもったキャラクターです。

射程4ってあんた、ボード上のほぼ半分以上を覆ってしまいます。つまり、他のプレーヤーが3人とも攻撃されます。

攻撃側は、「攻撃力」にサイコロを振って出た目を足します。
防御側には、「防御力」という力があって、この数が「攻撃力」を下まわるとダメージを受けてしまいます。
攻撃が成功すると、キャラクターによる「攻撃効果」を喰らうことになります。

さて、この防御なのですが、ゲームが始まった時点では、時間は朝です。ということで、ヴァンパイアは行動できませんので、人間が防御することになります。

人間の防御力ですが、「命知らずの傭兵」で防御力7です。

つまり、「狂気の独裁者」は、サイコロで3以上の数字を出せば、つまり2/3の確率で攻撃が成功してしまうわけです。

そして、攻撃効果は「徴税」。「防御者から生命力1個を奪う」です。

コロコロ。

「足して攻撃力9」

そんな攻撃に耐えられる人間はいません。

「では、みんなから生命力を1個ずつもらいます」

この人、一気にライフが8つになっています。

「これって……」

さて、1周りして「昼」になりました。

「これって、もう……」

またまた、「狂気の独裁者」がみんなを攻撃する時間がやってきました(笑)

「これって、もう、ぼくの番で終わってしまわへん?」

攻撃力5に耐えきれる人間はいません。そして、射程4から逃れられるプレーヤーコマもありません。

「では、3人に攻撃」

終わりました。2周目で。

「……」

「……」

「……」

「……」

「いやぁ、終わった終わった」

周りの人から、

「すわったと思ったら、すぐに立ったし、どうしたんかと思った」

と言われてしまいました。

許すまじ独裁者。

インガ

/ グラパックジャパン(2003/09/26)


  

イヌイット

原題が「Iglu Pop」というゲームです。
どうやら、「イヌイット」という日本語名がついたようです。

これは、なかなか、盛りあがるゲームでした。そして、子どもでも簡単にできるゲームです。

イヌイットの小屋の中には、2個から13個のビーズが入っています。何個はいっているかの答えは、小屋の裏にシールではってあります。
そして、これを振って、なかに何個のビーズが入っているのかを当てます。

あっと思った方おられませんか。
そう、「ザップゼラップ」ととってもよく似ています。
それもそのはず、このゲームは、「ザップゼラップ」を作ったツォッホのゲームなのですから。

「ザップゼラップ」は、けっこうシビアなスゴロクゲームでしたが、こっちはもっとお手軽なチップの奪い合いのゲームです。ボードゲームというよりも、カードゲームかな。

カードを9枚めくります。カードには、数字がかいてあります。この数字と同じ数のビーズの入っている小屋を見つけるわけです。

プレーヤーは、一斉に小屋を振って、これだと思う小屋を見つければ、チップを小屋にはさんでカードの上に載せていきます。
早いもん順です。このあたりは、「ゼップゼラップ」と同じ様な楽しさがあります。

プレーヤーはチップのある限りいくつでも小屋を選んでかまいませんし、また、1枚のカードの上に複数の小屋がのってもかまいません。

全員が小屋をのせ終わると、小屋を裏返して正解しているかどうか調べます。正解していれば、そのカードがもらえます。また、正解していて、そのカードの上に他のプレーヤーののせた小屋があった場合は、その間違ったプレーヤーのチップももらうことができます。

でも、カードには、3つ数字がかいてあるカードもあれば、1つしか数字のかいていないカードもあります。
3つのカードは、当てるのが簡単そうです。1つのカードは、ピンポイントで当てなければいけないので難しそうです。
カードには、イヌイットの子どもたちの絵がかかれています。難しいカードにはたくさんの子どもたちの絵が、簡単なカードには少しの子どもの絵がかいてあります。
ゲーム終了時に、チップの数だけでなく、この子どもたちの絵の数も点数になりますので、簡単なカードばっかり選んでいるわけにもいきません。

カチャカチャと振って、中を想像するのは、やっぱり盛りあがるし楽しいです。
また、「ザップゼラップ」と比べるとスピーディにゲームが進んで、1回終わっても、

「もう1回!!」

と言いたくなる気楽さがあります。
まさに、「ザップゼラップ」のいいとこ取りのようなゲームです。

「ザップゼラップ」が、「ツァップ・ツェラップ」という題名で、子どものおもちゃ屋さんで流通していますので、こっちのゲームも、子どものおもちゃ屋で扱ってくれるとうれしいですねぇ。

イヌイット

/ Zoch


王位継承

「王位継承」は、「Viva il Re!」という原題のゲームです。

これも、スゴイ簡単でおもしろいゲームでした。
わたしは、自分の正体を隠してコマを動かしていくところなんか、ちょっと「アンダーカバー」を思い出しました。
でも、これも「アンダーカバー」のようなスゴロクゲームではないんですよ。

まず、プレーヤーは、内緒の「目的カード」というのを他のプレーヤーにわからないようにもらいます。
「目的カード」は、今回のラウンドでプレーヤーが点数を得ることができる王位継承者がかいてあります。プレーヤーの目的は、このキャラクターを出来るだけ上の地位につかせて、点数を得ることです。
でも、自分のキャラクターを悟られてしまうと妨害にあってしまいますので、上手に動かしていかなければなりません。

地位は、「国王」を頂点に、「僧侶」、「兵士」、「商人」、「職人」そして、「奴隷」となります。

まずは、13人の王位継承者のうちから1人を選んで、「僧侶」、「兵士」、「商人」、「職人」のどこかにおいていきます。これが、その王位継承者のスタート位置になります。

自分の秘密カードにかかれている王位継承者を上の地位につけておくか、それとも、関係ない者を下の地位からスタートさせるか、それとも、そんな素直にいかずにフェイクをかけるか。
ここからもう、騙し合いがスタートしています。

全ての王位継承者のスタート位置がきまったら、手番のプレーヤーは、王位継承者のうち1人を選んで、1つだけ地位を上げることができます。
ただし、1つの地位には4人の王位継承者しか着くことができません。だから、上の地位が4人いるとあげることが出来ません。
また、「国王」になる場合は、プレーヤー全員の投票で、全会一致で賛成されなければなりません。
「国王」に信任されなかった王位継承者は、そのラウンドは、ゲームから除外されます。だから、自分にとって邪魔なキャラクターを「国王」に推薦して、ゲームから除外するということもできるわけです。

ただし、このとき、「賛成カード」は何回でも使い回しが出来るのですが、「反対カード」は使い切りで使うとなくなってしまいます。
これが、けっこう微妙で、

「誰かが『反対カード』を出すだろう」

と思っていると、みんなそう考えて、「賛成カード」を出しているなんてことも起こり得ます。

誰かが、「国王」の座についたら、そのラウンドは終了です。
「目的カード」を明らかにして、そこに書かれた王位継承者の地位に応じて、点数を得ることが出来ます。

やってみると、けっこう難しいです。
特に、「国王」。
今回は、けっこうあっさりと信任されていました。

と思って、自分の王位継承者を推薦すると、不思議に邪魔されてしまいます。

うーむ。
もしかして、表情よまれているかな?

そういえば、「ババンク」にも、ちょっと似ているような気がします。
わたしは、弱いです。

でも、これも、簡単に終わって、

「もう1回!」

と言いたくなるような、よいゲームです。

ということで、いつものように京都の夜はふけていきました。

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シークエンス

うちの母親は、全然、涙もろくなってないのですれども。
というか、最強です。
でも、いじめたらすぐ泣きます。
……いや、いじめているというよりも、ダメなところを注意しているだけなんですけどもね。

それはさておき。
ということで、大人4人、手持ちブタさんなのでゲームでもしようという話になりました。
なんでも、妹の婚約者は、将棋だっけ、囲碁だっけが、強いのだそうです。
うわさによると、「文字ピッタン」とかも強いらしい。

まー、初対面同士ですので、「ワードバスケット」とか、「アップル・トゥ・アップル」で様子を見るという手もあったのですが、残念ながら前回書いた通り用意ができていませんでした。

ということで、手元にあったお気楽そうな<b>「シークエンス」</b>で遊んでみることにします。
トイザらスで購入したのですが、まだ、遊ぶ機会がなかったゲームです。

「シークエンス」は、トランプを使った五目並べみたいなゲームです。
ルールは、すごく簡単です。
トランプは、ジョーカーを抜いた52枚のカードを2セット104枚使います。
ボードには、各スートの「ジャック」を除いたカードが印刷されています。
手札から、1枚カードを出して、そのカードと同じボード上に自分の色のチップをおきます。このチップが、縦でも、横でも、ななめでも、5つそろえば、シークエンス。このシークエンスを規定の数だけつくるのが、勝利条件です。

3人以上はチーム戦になってしまうということで、今回、兄貴は妹のサポートにつきます。
なんか、「ころぽっくる」とかで子どもが小さすぎて、お母さんとチーム組んでるみたいではありますが、妹、あんまり考えるの得意ではないので、まあいいか。

3人だと、シークエンスを1つつくった人が勝ちです。

あと、ボードに印刷されていない「ジャック」のカードは、特別な力があります。
スペードとハートのジャックは、幹線に横を向いた絵のジャックで「片目のジャック」と呼ばれています。ダイヤとクラブのジャックは、正面を向いた絵のジャックで「両目のジャック」と呼ばれています。
手札から、「片目のジャック」を出した場合は、邪魔なコインをボードから取り除くことができます。
手札から、「両目のジャック」を出したときは、コインを好きなところどこにでも置くことができます。

やってみた感想ですが、

……思ってたより地味だ(爆)

まず、ボード上に印刷されているカードなのですが、スートでくっついて配置されているようで、そうでもない(笑)
だから、最初のうちは、自分のもっている手札が、ボードのどこにあるのかをさがすのがけっこう大変です。

りんの家の人々は、性格がおおざっぱにできていますから、あんまり、そんなことを気にしません。
そうすると、けっこう、あっちゃこっちゃに、コインが散らばってしまいます。

えーと、

「リーチだ!」

と盛り上げるために、けっこうがんばったのですが、リーチになっても、手札にちょうど邪魔をするカードがなかったら、どうしようもありません。
そして、リーチかけても、けっこう手札にそろうカードがないことも多かったです。

偶然の要素がちょっと強すぎるかなぁ。

勝ったのは、妹の婚約者でした。

えーと、こっちが、一生懸命盛り上げようと、

「リーチだ!」

とか言っている間に、自分は、こっそり4つならびを作ってました。

「えーと、これで終わりですよ」

と言われるまで、わたしは終わったことにも気付きませんでした。

うーむ。
なんというか。
いや、いいんだけどね。

マイペースなヤツめ。

シークエンス

/ ビバリー(2003/09/01)


能條純一,読書ヒカルの碁,将棋,小学館,小学館文庫,月下の棋士,,能條 純一

月下の棋士1

こおーーい顔のキャラクターたちのこおーーい将棋の物語。
でも、なかなか、「ヒカルの碁」と同質の面白さがありますねぇ。

将棋や、囲碁のプロは、すごく厳しい世界、勝ってなんぼの世界ですので、その分、ストーリーも、重みがあって面白いです。

うーん。格闘技漫画とどっか似ているかも。

ただ「ヒカルの碁」は、だんだんと強くなっていく話でしたが、「月下の棋士」は、はじめっから、強いという設定です。
うーむ。いってみれば、「修羅の門」だな。

そのあたり、これからも負け知らずなのかどうか気になります。