天才柳沢教授の生活26
こういう人間がいて、こういう人間がおもしろかったとしても、こういう人間が、何を考えるか、どう考えるかというのは、想像できないことで、それを、ちゃんと、読者に伝わるように翻訳しているこのマンガはすごいと思います。
そして、多分、本当にそういう人は、こんな風には考えていないのだと思います。
こういう人間がいて、こういう人間がおもしろかったとしても、こういう人間が、何を考えるか、どう考えるかというのは、想像できないことで、それを、ちゃんと、読者に伝わるように翻訳しているこのマンガはすごいと思います。
そして、多分、本当にそういう人は、こんな風には考えていないのだと思います。
過去編が終わって5年ぐらい放置しておりました。この巻自体が、前の巻から3年振りの新刊だったみたいですが…。
おもしろいのだけれども、読みやすさという面では、わたしは、ずーっと続いたお話の方が好みみたいです。
短編だと頭を切り替えるのが難しくなってきているのかも。年ですかねぇ?
1年半ぐらい、ずっと過去編でしたが、やっと現在につながりました。
この後、どんな話を書いていくつもりなんでしょう?
若き日の教授が、婚約者に対して、彼なりに気をつかって適当なことをしゃべっているのが、ちょっと笑ってしまいました。
今の教授なら、きっと、こんな風に調子を合わせたりしませんね。
そして、いつの時代でも、良かれ悪しかれ、子どもは柔軟です。
この柔軟性は、どんなところでも生きられるようにという、祝福なのかもしれません。
過去編がつづいています。
ただ、現在につながっていく奥様が出てきたり。
こうやってみると、柳沢教授(過去の世界では教授じゃないか)は、町子さんに対してなんの感情もないというのがよくわかります。というか、ただの興味の対象?
どっちかというと、町子さんに出会った瞬間に、正子さんの方は、町子さんの感情に気付いたようですね。
「私 じき良則さんに嫁ぎますの」
というセリフは、警戒心から出てきた言葉のように感じます。
でも、教授にとって、興味の対象と、愛情の対象には、いったいどんな違いがあるのでしょうか。
子どもたちも、愛情をもって接しているように見えますが、ある意味興味の対象として見ている気もします。
また、家族も時にして、教授の興味の対象になっています。
ただ単に、自分の乗っている流れのなかに、流されているだけにもみえなくはない。
まぁ、現在の柳沢教授というゴールがある限り、そこに向かって物語は動いていくわけですが。