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杖と翼5

「夢の碑」の「鵺」あたりからだと思うのですが、この人の書く話が、めちゃくちゃ暗いはずなのに、なぜか、サラッとした印象になりました。

そこには、妄執や、いろいろな負の感情がかかれているのですが、それさえ全部ひっくるめて、不思議な明るさがでています。

それは、包容力といいかえても、いいのかもしれません。

悪いやつ、絶対の悪というのはある。
でも、それが、絶対の悪なのは、それがそれである限りしかたない。
だから、それすらも、認めてうけいれていこう。

うーん、言葉にするとなんか嘘くさいですが、そういう感じがするんですね。
この物語も、そうです。

かかれている事件そのもの、時代そのものは、とても血なまぐさいものですが、それでも、人間は、元気に生きている。
良いか、悪いかはわからないけど、元気に生きています。

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退魔針 魔針胎動篇 5 魔殺ノート

鬼の話は、実は昔から好きです。
名作「夢の碑」。それから、「銀の鬼」とかをマンガだと思い出します。それから、少年マンガでは、「鬼切丸」というのもありました。

本では、「鬼の研究」なんて本がありまして、これも大好きです。

みんなどこかに、悲しさを持っていて、それが魅力ですね。

菊地流「鬼」も、アクション中心なのですが、どこかに、その悲しさが感じられるといいなぁ。
今のところは、ちょっとギャグっぽいです。

それも、持ち味といえば、持ち味ですが……。