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巴がゆく!4

「ツーリング・エクスプレス」を読んでいるときにも感じたのですが、男がかっこいいと思ってかく男と、女がかっこいいと思ってかく男とは、ちょっと差があるなぁと……。

女がかくと、どこか、危うさをもとめてしまいますね。男の方は、安定していた方がかっこよく感じるみたいです。

そのなかで、田村 由美のかく男って、危うさもありながら、かなり男にとってもかっこよく感じる気がする。

男が読んでも、女が読んでも、おもしろいと思うのは、こういうところだと思います。1

  1. 「ツーリング・エクスプレス」は、やおいマンガというところをさしひいても、あんまり男ウケはしない気がします。 []

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天の華・地の風 完全版 6 私説三国志

ついに、出師の表まできました。
そして、この巻から始まる第六話「ゆけ金色の翼」が、「天の華・地の風」の最終章になるようです。

展開としては、結局、克服しきれない過去の傷にもどっていくのかということで、ものすごく、やおいの文法に則ったお話になっています。うん、「風と木の詩」も、そんな話だったよねぇ。

なかなか、魏延が、いい男だ(笑)

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天の華・地の風 完全版 5 私説三国志

棐妹、再登場。

書きたいものは、歴史ではなくて物語。
そういう態度が、明確に出ている1巻です。

まあ、やおいという時点で、歴史ではないだろうという気もしますが……。まあまあ……。

でも、こういう物語的な展開が、とっても楽しいのです。

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私の居場所はどこにあるの? 少女マンガが映す心のかたち

こんなふうに、真面目にマンガについて話すのは、とっても、楽しいことです。

まあ、多少、ボーイズラブとやおいは、同じものかとか、荒く感じるところはあるのですが、それは、わかってやっているんだろうなぁということで。

でも、この「自分の居場所」という問題は、別に何も、女の子だけの問題ではないなあと思ったりします。

わたしが、少女マンガや、映画の「マイ・ガール」に惹かれたのは、多分、このテーマが強く関わっています。

「私の居場所はどこにあるの?」

というよりも、

「わたしは、ここにいても、本当にいいの?」

という強い疑惑。
このコンプレックスは、いったい何だったんだろう……。

でも、こうやって、少女マンガを見ていくだけでも、ものすごく社会が変わっていったことがよくわかります。

社会が変わったから、物語が変化していったということもあると思うのですが、わたしは、やっぱり、物語が社会を変えていった一面もあると思います。

だから、いい物語を紡いでいけるといいですね。

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魔性の子

なんとな~く、やおいな匂いのする男子校物語(笑)

実は、十二国記どころか、小野 不由美を読むのも初めてです。
でも、この裏に、十二国記の設定がすでにとか思って読むと、おもしろいのかも。

しかし、広瀬にとっては、救いのない話でしたねぇ。

以下、ネタバレありです。