アイスウィンド・サーガ3 水晶の戦争
読みやすさは、最初の「ダークエルフ物語」以上のものがありました。最初に、読んだり、子どもが読むのなら、こっちがオススメかな。ユーモアも、効いているし。
まあ、多少、グエンワイヴァー便利過ぎというのはありますが。
深さとか、はまり具合は、さすがに後からかかれた「ダークエルフ物語」の方が上です。
しかし、やっぱり巧い人ははじめっから巧い。ラストのブルーノーには、わたしも騙されました。
読みやすさは、最初の「ダークエルフ物語」以上のものがありました。最初に、読んだり、子どもが読むのなら、こっちがオススメかな。ユーモアも、効いているし。
まあ、多少、グエンワイヴァー便利過ぎというのはありますが。
深さとか、はまり具合は、さすがに後からかかれた「ダークエルフ物語」の方が上です。
しかし、やっぱり巧い人ははじめっから巧い。ラストのブルーノーには、わたしも騙されました。
サルバトーレは、うまい。
もともとは、これが、ドリッズトの最初のお話なわけです。でも、ドリッズトの葛藤は、ここでは語られません。
でも、同じ立場のウルフガーを2つの世界のまん中に置くことで、ドリッズトが今まで経験したことまでも、表現しています。
実際に、こんなことがあったとかくよりも、読者がいろいろ想像できる。そして、深くなる。
「ダークエルフ物語」にくらべると、こっちの方が、軽くて読みやすい感じです。
ストーリーも、「悪い魔法使いをやっつけろ!」みたいななものになっていくような感じで、とっても、RPG的です。
「ダークエルフ」の方は、主人公のドリッズトが物語の中心でしたが、こっちは、群像劇みたいな感じです。ちょっと、ドリッズトは、退いた位置で物語をみています。まぁ、それが、ダークエルフっぽいといえば、ダークエルフっぽいかな。
しかし、いきなり、こんなダークエルフを見せられた人は、けっこうビックリしたと思います。
ダークな必要は、ほとんどないもんなぁ。
ものすごーく、久方ぶりにスワンを読んで、あぁ、この人の小説、ものすごく好きだったんだなぁと思い出します。
もっとも、スワンの小説は、この本を混ぜて翻訳されているのは3冊しかないみたいですけれど。
それぐらい、始めて読んだスワンの「薔薇の荘園」は、すごい中・短編集でした。
特に、「火の鳥はどこに」が大好きで、その最後のフレーズをまねしたくて、まねしたくて(笑)
そして、丸善の洋書コーナーを、スワンの本を探して歩いた思い出が……。みつかりませんでしたが。
読んだのはだから、翻訳されているたった3冊なのですが、海外のファンタジー作家の中で1番好きかもと思っています。
読んでいる物語はみんな大好きなんだけれども、別格な人が何人かいて、スワンは、その1人です。
あと、別格なのは、日本の作家だと、川西 蘭かなぁ。マンガ家だと白倉 由美です。