砂の上の楽園
最初の話が、SFっぽい感じだったので、安心していたら、2つ目の「僕は旅をする」が、最後にまさかのホラー展開でビビりました。
でも、ここに入っているお話は、それを含めて、だいぶんこなれてきた感じでおもしろくなってきた気がします。なんか、自分の得意なジャンルがわかってきた感じがします。
佐藤 史生といえば、「夢見る惑星」と「ワンゼロ」です。
特に、「ワンゼロ」は、独特の世界を持っていて、おもしろかった。
本当に、あの頃の少女マンガは、凄かった。SFだった。
「夢見る惑星」のおもしろさがわかったのは、文庫で読み直したとき。多分、はじめて読んだときは、イリスが、幻視の力を持っていなくて、実は人を謀っていたということが、まったく理解できていなかったのだと思います。
でも、それ以来、あんまり読んでいなくて、アリス・ブックあたりで、「夢見る惑星」の続編を読んで、それ以来ずっと。
実は、お亡くなりになっていたということも、この選集がでるようになってから知りました。
だから、この本の中の話は、多分、「ワンゼロ」番外編の「夢喰い」以外は、初読みです。
七生子シリーズは、ちょっと堅い感じのする少女マンガなのですが、傑作でした。
そして、独自なものをもっていながら、それでもやっぱり大泉サロンの雰囲気が漂っているのが、今読むとわかる気がする。
「天馬の血族」は竹宮 惠子ですが、こっちは、「天の血族」です。
古代と明治が、これから交わって行くみたいです。
わりと、この人の歴史物って、ファンタジーやSFでもあっても、「不思議がない」感じで進んでいくので、どんな感じで交わるのかは、結構興味があります。
夢オチ?
実は、「図書館戦争」が読みたいなぁと思っていた有川 浩。初読みです。
期待していた以上に、面白かった。まだまだ、おもしろい小説を書く人は、いっぱいいるなぁ。
ライトノベルがスタートでも、ラノベを越えていく人の作品というのは、読む価値があるな~と再確認。桜庭 一樹、冲方 丁、有川 浩と、なかなか、高確率でいい感じです。
最初読んだときは、「E・T」がしたいのかと思っていたら、途中で、「火星人襲来」みたいなパニック小説になったり、心理サスペンスっぽくなったり、いろいろ楽しませてくれました。
で、割とちゃんとSFしてるんじゃないかというところも、好感度高いです。
寄せ集め的な感じもあるのですが、そこが安心感にもなっていると思います。
そして、最後はこの人独特のところに着地した感じです。
うん、結構、硬派なところも好きです。
大人のライトノベルといわれて、納得です。
このあたりが、SFブームの到来なのだそうですが、実は、わたしこの時代の人のSFって、わりとスッポリ抜けてます。
山田 正紀と川又 千秋ぐらいかな、同時代に読んだのは。
山田 正紀は「神獣聖戦」、川又 千秋は「幻詩狩り」、「反在士の鏡」あたりを読んだ記憶が。
「反在士の鏡」以外は、小難しかったような……。
あと、野田さんを読んだのは、最近だし。
一番面白かったのは、「冬の指」と「ニュブルクリングに陽は落ちて」の2つかな。
エマノンの梶尾 真治もいろいろ読みたいです。
「冬の指」は、今回初めて読んで、やっと、「幻詩狩り」の意味がわかった気がした。