つの丸,読書つの丸,みどりのマキバオー,集英社,集英社文庫,集英社文庫(コミック版)

みどりのマキバオー7

勝負の世界は、言い訳が出来ない。
走れる限りは、ターフにたった限りは、それがどんな状態でありベスト。そして、結果がすべて。
カスケードは、そんなふうに考えている馬です。

そんな厳しさを教えてくれる1冊。

つの丸,読書つの丸,みどりのマキバオー,集英社,集英社文庫

みどりのマキバオー6

精神的な支柱を失って、さまようマキバオー。

でも、もっと辛いのは、自分が乗馬を許可したばっかりに、そういう結果を導いてしまった飯富調教師だと思います。
でも、彼は、マキバオーたちのために、そして、なによりもチュウ兵衛のために、悲しみを抑えなければならなかったのです。

その部分が、京都の夜の話で、ちょっと見える。
男だ。渋い。

つの丸,読書つの丸,みどりのマキバオー,集英社,集英社文庫

みどりのマキバオー5

なんというか、泣けるだけではなくて、かっこいいのです。

そして、喜びの絶頂から、どん底に突き落とすこの話の運び方。

今を生きるマキバオーと仲間たち。
素晴らしい。

つの丸,読書つの丸,みどりのマキバオー,集英社,集英社文庫

みどりのマキバオー4

1巻目から、おぶさんとかは、めちゃくちゃチュウ兵衛に気を遣っていて、それは、いったいなんなんだろうと思っていました。

4巻目読むまでは、わたしは不覚にも気づきませんでした。

それは、「信頼」だったのです。

「生まれて間もないマキバオーをずっと支えてきたのはあいつなんだ!!」

だからこそ、マキバオーのことは、チュウ兵衛に相談して、と考えてきたのですね。

菅助とマキバオーの間にあるものも、同じです。

「みどりのマキバオー」というのは、人と人(いや、動物なんだけど)との信頼の物語なんだなぁと思った。

つの丸,読書つの丸,みどりのマキバオー,マキバオー,マンガ,集英社,集英社文庫

みどりのマキバオー3

菅助のムチに泣かされます。
そして、絶対、ギャグだと思っていた「イヌ走り」も、実は伏線。

すごい。