魔王伝3 魔性編 魔界都市ブルース
うーむ。1巻読み始めてから6年ぐらいかかっているので2年に1冊という感じですねぇ。
正直、そんなにせつらに魅力は感じてないのかも。Dの方が、かっこいいと思うのは、まあ、出会った自分の年齢の所為かもしれんなぁとは思います。
もしかすると、今、吸血鬼ハンターDシリーズを読むと、こんな感想になるのかもしれんなぁと。
まあ、菊地 秀行のやりすぎなところは、嫌いじゃないけど。
アダルト・ウルフガイ、本当のラストです。
これは、天使とかが出てこない時代のウルフであり、ファン的にもうれしかったのではないかと思います。
まあ、わたしは「幻魔大戦」以降の読者なので、そんなに天使にもそれほど抵抗がある訳ではないですけどね。
若いウルフは、けっこう自信過剰の乱暴者です。
でも、ときどき、未来のウルフの意識も紛れ込んでいるみたいで、おもしろい。
あぁ、犬神 明って、父と同年代の人なんだなぁと。今生きていれば……。
郷子とのなれそめのお話。
こうやって、2人は親友になりましたという話だと思っていたら、そこまでいかなかったというのは、ちょっとピックリしました。
ラストも、かっこいいんだけど、ここで終わるのという感じです。
綿貫が、いいキャラでねぇ。魅力的です。
なんというか、ニューヨークに来てやっと動き出すウルフという感じです。
ちゃんと、お話自体は、メトセラプロジェクトを追いかけているようなので、ホッとしました。なんか、全然、違う目的でこっちにきたのではないかという気もしていたので。
敵か味方かが、わからない状況というのはなかなか、おもしろいです。
犬神 明が敵だと思っていても味方かもしれないし、逆もまた、充分にありうる感じです。
ただ、アダルト・ウルフガイ・シリーズは、あと2冊で、1冊は過去編。あとの1冊は、この続きの「人狼天使」の第3部です。そして、おそらく完結していない。
悲しい。
まあ、どこまで行くのか、最後まで読もう。
「ウルフ・ガイ・イン・ソドム」と「憑霊都市」。
ソドムとニューヨーク。ふたつの悪魔崇拝の街で繰り広げられるウルフの孤独な戦い。
まあ、悪徳のなかに同性愛までいれちゃっていいのかというのは、今のモラルからすると、私的には完全にアウトではあるが……。まあそのあたりは、精神的な結びつきがというよりは、肉体的な快楽を追い求めてはいけないという戒めではあるのかも。
ソドム時代のウルフの中に、現代のウルフの意識があって、いろいろ考えています。この時間が過去から未来に一方的にながれているわけではないという感覚は、なんというか平井 和正の凄さだなぁと思います。時間的な過去・未来の他に、魂の経験としての別の軸の過去と未来がある。
まあ、それをぼくたちは、どう読んで良いのかわからないのですが。
そして、ソドム時代のウルフは、普通の人間なんだというのが、けっこう衝撃的。
まあでも、天使が出てきて、話がまったく違うところにいくのではなくて、メトセラ・プロジェクトを追っている形なのは、ちょっと安心した。
そこも、だんだん怪しくはなってきていますが。