火曜クラブ クリスティー文庫54
ミス・マープルの短編集です。
ただし、長編の「牧師館の殺人」の方が、どうやら、先に発表されていたようです。
長編よりも、こういう細かい話の積み重ねの方が、マープルの非凡さというか怖さは、でているかも。
けっこう、こわいおばあさんです。
けっこう分厚い1冊です。
「永遠の戦士 フォン・ベック」シリーズの2冊目。とかいっても、主人公は、1巻目のフォン・ベックではなくて、マンフレッド・フォン・ベックという、1巻目の主人公の子孫です。
で、主人公も違うのですが、物語の質も、なんか1巻目と全然違う感じなんですが……。
1巻目は、いきなりルシフェルが出てきて、かなりストレートなお話でした。でも、この2巻目は、かなりまどろっこしいです。
偽史をずっとかいているのですが、このあたりは、わたしは知識がないので読み取りきれいないと思います。だから、もしかすると、知識がある人は、ここにファンタジーを感じるのかもしれませんが……わたしにとっては、ずーーっと、ファンタジー的な要素がみえてこないのです。
もう、この厚い本のまん中ぐらいまで、普通の歴史小説みたいなかんじです。
だから、クロスターハイムが出てくるあたりまで、なんかお話が動き出す感じがしなくて……。おもしろくないわけではないのですが、まどろっこしくて、なにが言いたいのかわからないという……。
いやでも、「ストームブリンガー」から後のエルリック・サーガとかも、こんな感じだった気がします。
象徴を読み解くには、それ相応の知識と知性が必要ですねぇ。わたしには、明らかにそれが足りていない感じです。
でも、足りてないところを自分勝手に想像して、こねくりまわすのも、楽しいのですが。
うーん、難しい。
本当はない「日本SF全集」の解説を集めた本。
これは、楽しかった。日本SF史にも、なっている1冊です。
おもしろいわ、コレ。
でも、こうやって見ると、わたしは自分がSF者だと思っているけど、実はたいしたことないのが良くわかりますね。だいたい年代別に3期に分けて解説してありますが、どの時期にも、何人かは、「誰それ?」という人がいます。
比較的、第1期の人は、みんな知ってるし、何編かは読んでいる人が多いです。
星 新一、眉村 卓、平井 和正は、特に好きで追いかけていました。他の人も、けっこう代表作を外していることがか今回わかりましたが、まあ、読んでます。
今日泊 亜蘭と広瀬 正は、名前しかしらないけれど。
広瀬 正は、SFの人だったとは知らなかったです。
第2期の人は、名前はしっているけど、ほとんど読んだことがない人ばかりでかさす。
山田 正紀と川又 千秋ぐらいですねぇ。でも、この人たちも2、3作品を読んだぐらいです。
山尾 悠子、鈴木 いづみ、石川 英輔あたりは、全く知らない。
第3期が、新井 素子から始まるのは、とっても正しいなあと思いました。
新井 素子、夢枕 獏、高千穂 遙、栗本 薫、田中 芳樹、笠井 潔、野阿 梓、菊地 秀行、大原まり子あたりは、今は追いかけきれていない人もいるけれど、大好きです。
でも、式 貴士って、誰よ~。
あと、この本の作者の日下 三蔵っていう人も、しらいな(笑)
でも、グッジョブ!!
でも、世の中には、知ってる人でも、知らない人でも、おもしろそうな小説はいっぱいあるっていうことですね。
そして、こういう全集を読むと、そういう意外な発見があったりして楽しいです。
ぜひ、この全集出して欲しいです。
でも、1600ページか~。文庫で出ることはないなぁ。
これ、コバルト文庫で出ていたんですよねぇ。
まあ、その頃のコバルト文庫は、新井 素子や、大和 真也なんかもデビューしていて、けっこう、いろんなチャレンジをしていた元気のいい文庫シリーズでしたから。
他にも、「ヘッドフォン・ララバイ」の窪田 僚、氷室 冴子、久美 沙織とか、なかなか、コバルトの黄金時代だったなぁと今にして思います。
わたしは、その頃、コバルト文庫とソノラマ文庫が好きで、夢枕 獏も、その流れで読んだのだと思います。「キマイラ」と「オルオラネ」と、どっちが先に読んだのかは、覚えていません。
コバルト文庫の解説(たしか2巻目ぐらいかな)では、これがロマンチック・メルヘンであるということをとても照れておられたけれど、それでも、その頃のコバルトからしても、この作品たちって異質で、やっぱり夢枕 獏だなぁと思いました。
メルヘンといいつつ、全作品、泥臭いところをひきずっています。それは、リアルさといいかえてもいいし、夢枕作品の魅力のひとつだと思います。
ふられて反吐を吐く、ロマンチック・メルヘンの主人公ですもの。
それでも、その泥臭さが、すーーっと浄化される、透明になっていく瞬間があって、それが、本当に変わらない夢枕 獏の小説のすごいところで、ずっと惹かれているところ、読み続けているところなんだと思います。
オルオラネのお話は書かなくても、こういうお話は、また続けてかいていって欲しいなあと思います。
書かなくてはいけない長編が多くて、難しいのかもしれないけれど。