小野不由美,読書人狼,小野 不由美,屍鬼,新潮文庫,新潮社,

屍鬼3

3巻目にしてやっと、登場人物たちが違和感の正体に気づき始めるて対応を始めるという。
多分、起承転結の「転」にやっとはいった感じです。

そして、そのうちの1人は、村のつまはずき者ということで、なんか、人狼みたいな展開になってきています。
あぁ、吸血鬼だけれど、状況的にはよく似ているか。

小野不由美,読書十二国記,小野 不由美,屍鬼,新潮文庫,新潮社,

屍鬼2

2巻目にして、やっと登場人物たちがおかしさの元に少しだけ気づく。
この「少しだけ」というスピード感と空気の濃さが凄い。スピード感というと早く感じてしまいますが、逆で、この動かない感というか閉塞感か。

「十二国記」は、噛みしめなければ味がわからない小説といわれていたみたいですけれど、こっちもそうですよねぇ。
この時点で逃げてない読者はハマる。

サイモン・シン,読書,青木薫哲学,哲学的な何か、あと数学とか,数学,新潮文庫,新潮社

フェルマーの最終定理

真面目なやつ。
まあ、わたしら一般ピーブルは、「哲学的な何か、あと数学とか」を読んでいたら、それで充分な気もする。

テストも何もなく、モジベーションをあげるためだけにこういう「数学史」とか、「科学史」みたいな聞き流す授業があったらいいと思うのだが、やってみるとけっこう難しいのかもしれないと、今は思っています。

単純に「効率」だけを考えると無駄な感じがするので(←ただし、感じがするだけで本当は有効かもしれなかったりするけれど、それをはかるのは難しいですねぇ)。そして、それを入れる時間もないか。

まあ、知識のおもしろさというのは、一定以上の知識の上に成り立っているみたいところはあって、その一定を超えられるかどうかで、世界は違って見えると思います。

伊達雅彦,読書エッセイ,リアル,伊達 雅彦,傷だらけの店長,新潮文庫,新潮社

傷だらけの店長 街の本屋24時

本屋さんエッセイのなかでも、かなりつらいお話だと思います。
本好きなので、本に囲まれて幸せ的なエッセイが多いジャンルだと思うし、今まで読んできたのは、そういうのが多かった。
大変だけど、本屋やりたいなぁという感じです。
まあ、この本だってそういう側面がないわけではないけれど、置かれている状況のリアルなキツさが伝わってくる。

うーん、店長といいつつ、チェーン店の雇われ店長で、自分の店を持っていないというのが、1番つらいところかなぁと読みながら感じていました。

まあ、完全に個人経営の「自分の店」が、今、成り立つのかというと、難しいものはあるのですけどねぇ。
膳所駅前の「あゆみ書店」も、浜大津駅近くの「浜書房」もなくなっちゃいました。
ある程度のストックできるだけの広さがないと無理だしなぁ。

本屋が好きなぼくたちでも、ネット通販の便利さには逆らえない。

そうして、どんどん、この世界から本屋が減っていくのは、とっても悲しいことではあります。

小野不由美,読書マンガ,小野 不由美,屍鬼,新潮文庫,新潮社,藤崎 竜

屍鬼1

原作の方の「屍鬼」。
藤崎 竜のマンガ版を読んだのは、もう10年ぐらい前になるのですね。

この人も、文章とか雰囲気づくりがめちゃくちゃうまいですねぇ。それを堪能しながら読んでおります。

全体として、閉鎖的な村の不気味さみたいなところ、雰囲気が物語の底に流れているのですが、それぞれの登場人物の立場によって、それに対する感じ方が違うというのが、すごく上手に出ています。これ、理解はしているけれど、1人の人間が書くわけで、けっこう書けていない物語も多いです。まあ、ものによっちゃ、一人称だったり、視点固定だったりしますしね。
でも、この人の場合は、全然逆に見える事があるよというのを丁寧に丁寧に書いていきます。
ただ、それでいて、全体として統一したイメージができているというのが、凄いなあと。

まあ、その分雰囲気を作り出すのに時間がかかって、物語が動いている感じがあんまりしないという問題はあるかと思いますが。
でも、その雰囲気にどっぷり浸かっちゃうと、物語の進行がどうでも良くなってくる気がする。そして、もちろん物語もおもしろいんですけどね。そこにいけるかどうかで、読者を選ぶお話かもしれません。そして、はまった人は、なんか語りたくなる感じのお話。