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元日の地震から始まった2024年も、あと数時間を残すだけとなりました。
本年中は、本当にお世話になりました。
来年度も、よろしくお願いいたします。

今年は、コロナも収まり、というか日常のごく普通の出来事の1つとなりました。
仕事は、去年に比べれば、だいぶ楽な部署に変わり、比較的、心穏やかな日々を送ることができました(まあ、来年はまた、なかなかに嵐の時代になるかもしれないと上司からの脅しはありますが……)。

また、今年は、年末から元日にかけてねぇさんの実家である富山に里帰りしておりました。で、その帰り道、自動車運転しているときにメチャクチャ、スマホが鳴って、なんだと思ったら、能登の地震でした。
自動車に乗っていたので、全然、気づかなかったのですが、富山もぼくらが出発してからけっこう揺れたということでした。幸い、知り合いに酷い被害にあった人はいなくて、ホッとしましたが…。
もうちょっと出発が遅れていたら、滋賀に帰ってくるのもかなり危うい感じだったようです。
まだまだ、能登は大変な様子です。

世界で起こっている戦争は長期化して解決の糸口が見つからず、政治の世界ではビックリするぐらい酷いことがおこなわれても安倍政権下からの流れは、未だに浄化することはなく、ものの値段だけは上がり、サービスは劣化して……。
と書くと、なかなかな末世ですが、それでも、物欲にまみれてでも、わたしたちは生きています。どんなときも希望を失うことだけはないように。

わが家のニュース

まあ、コロナが一段落したこととわたしが去年よりも楽な部署になったということで、ちょっと外に出て行ってみようかという思いが強くなっていった1年でした。

わにのこさんも滋賀県に戻られて、クローズのゲーム会である「湖畔のゲーム会」も、月一以上に開催されました。

9月のお盆には、富山にお墓参りに行って、その帰りに「engames」さんの実店舗に行くことができました。入口は、なかなか入りづらい(「本当にここに店あるのか?」という感じがめっちゃします。人のいない倉庫みたいなところを通って2階に行かないといけない。)のですが、中に入ってしまうとメチャクチャ広くて、メチャクチャ綺麗なお店でした。
まあ、大阪の「イエサブ」が、電気屋さとん(金物屋さんだったかも)奥のエレベーター上っていかなくちゃいけないとか、昔の「すごろくや」さんがビルの一室にあった(今でもか)みたいな、知らないとホントにここに店あるのというという感じの処にあるのですが、扉を開けるとパラダイス(笑)
けっこう、長時間吟味して、たしか、「ペーパーテイルズ」を購入して帰りました。
これで、また訪れた聖地が増えました。
というか、東京以外にある聖地って、今までは、「バネスト」、「プレイスペース広島」ぐらいしかなかったような気もするので、やっぱり、ボードゲームって、広がっているなぁと感じます。

11月には「『ドミニオン』プロモカードミニ大会【境界地】」というのがありました。これは、ホビージャパンが、ドミニオンのプロモカードである「境界地」のカードを配布するためのイベントで、全国のプレイスペースで開催されました。
ドミニオンファンとしては、これは、ゲットしなければということで、滋賀県で開催される場所を調べたところ、長浜の「RESPAWN」というプレイスペースで大会を開催されているということを聞き、でこねぇさんと2人で参戦しました。
コロナ以前は、「ドミニオン」の大会に東京に行ったりしていたのですが、久しぶりの大会でした。まあ内容としては、「ドミニオン」の基本セットを4人でまったりと回しただけなんですけどね。
参加賞の「境界地」のプロモカードと、優勝賞品の「提督」のプロモカードをいただきました。
その後、「コーヒーラッシュ」を遊んだりして、久方ぶりに初めて出会った人たちと一緒にボードゲームをする楽しさというのを再確認しました。

そのこともあって、積極的に外に出て行ってみようという気持ちが盛り上がりまして、12月には「2代目おてばん」に参加させていただきました。

今は、自分でも、「ゆうもあゲーム会・草津」以外のゲーム会を立ち上げてみたいなぁという気持ちが盛り上がってきております。
4月ぐらいから始動できたらいいなぁと思います。

まあ、「ゆうもあゲーム会・草津」の方はいろいろあって、コロナ後の参加者の方の大半を集めてくださっていた方が抜けられたりと、参加人数、運営面で、なかなか苦しいところもあるかなぁと思いますが、出来るかぎりのことを楽しんでやっていこうと思っています。

あと、「ホドゲーマ」というサイトを、今年から使わせてもらっています。「playgame」のサイトと共に、プレイしたゲームの記録や持っているゲームの記録がとれたり、イベントを呼びかけたりできるようです。
りん家(ゲームハウス)が、新しいボードゲーム会を開くときには、そちらで告知していきたいと思います。
おそらく、その時のコミニティの名前は、「湖畔のゲームハウス」になると思います(わにのこさん、「湖畔の」いただきます)。
知り合いの方、知らない方、参加自由なコミニティになる予定ですので、また、よろしかったら、ご参加くださいませ。

「playgame」では、2020年以前は対面でしていたゲームしか記録していなくて、2020年以降は「ボードゲームアリーナ」やSTEAMの「ドミニオン」などオンラインでしたゲームも一緒に記録してきました。
また、今年から使い始めた「ボドゲーマ」には、対面でしたゲームしか記録しないというかたちで記録を残してきました。
2025年からは「playgame」の方を対面で遊んだ記録、「ボドゲーマ」の方をオンラインを含めたゲームの記録としていきたいと思います。まあ、このあたりは、自分へのメモとして書いています。

とにかく、ということで、来年は、このまま今年の終わりを引き継いで外向きな活動期になると思っています。
また、同じテーブルを囲むことがありましたら、よろしくお願いいたします。

ゲームハウスの本とゲームたち

2024年の12月には、1438種類のボードゲームがあったようです。
現在は、「playgameボードゲームデータベース」によると、1590種類のゲームが登録されています。ということで、152種類のゲームが増えたことになります。
ちなみに、今年から始めた「ボドゲーマ」によりますと、ウチには1573種類のゲームがあることになっています。この差は、もしかすると登録もれとかもあるかもしれませんし、リメイクが同じゲームとしてデータベースに登録されていたりするので、そのせいもあるかもしれません。

2024年のマイボードゲーム
2024年のマイボードゲーム

この記録をつけ始めてからでも、最高の増加率となっていますが、実はこれは今回、「ボドゲーマ」に持っているゲームを登録するのにあたって、「あ・そ・ぼ」のゲームリストも今まであまりにも重すぎるという問題があったのでつくり直して、それにともなって、「playgame」の方のリストでもチェックし直したためということがあります。
まあ、付き合わした結果、けっこうなゲームが一方から落ちていることがわかって、今年、初登録となったゲームがけっこうあったのです。
また、今までは、小さなプロモカードとか拡張とかをあんまり登録してなかったのですが、それをどんどん登録したということもあります。
ドミニオンのプロモカードだけで、10種類ぐらいが一気に増えています。
だから、実質、増えたのは多分、例年通りだと思います。多分……まさかねぇ150も増えるわけないじゃないですか(笑)来年の年末になったら真相がわかると思います。

本の方は、本の方は、現在5275冊の本が自炊されて処分されています。2023年には5040冊の本を自炊したと記録に残っていますので、この1年で235冊の本を処分しました。去年は、85冊しか処分しなかったので、ちょっと処分のスピードは上がっている感じですねぇ。
栗本 薫のグイン・サーガは、全部、自炊し終わりました。
来年は、B6版の大きさのマンガを中心に、自炊していくことと思います。

2024年のボードゲーム

わにのこさんが滋賀に帰ってこられたことによって、ゲームハウスにての「湖畔のゲーム会」が、けっこう頻繁に開催されました。
月一以上に開催されていたと思います。12月29日にも開催されまして、それは、午前1時までかかって、「アンコンシャス・マインド」をしいました。初見のゲームは、どれぐらい時間がかかるかの読めなさすぎがヤバイです。わたし、でこねぇさん共に、わにのこさんにダブルスコアで、コテンパンにされてしまいました。ふがいなさ過ぎるので、もう再戦を希望します(笑)

そして、年末あたりから外のゲーム会にも行き始めたということで、ちょっとずつ遊ぶ機会も増えてきている感じです。
これが、継続できるといいなぁ。

「playgame」の記録によりますと、1番遊んだゲームは「ドミニオン 第2版」だそうです。2位が「ドミニオン 略奪」、3位が「チャレンジャーズ!」、4位が「ヒート」となっております。

この4位までのゲームは、完全にオンラインでのプレイです。「ドミニオン」は久方ぶりの大会ということで、ねぇさんとひたすらSTEAMで対戦しておりました。
「チャレンジャーズ!」と「ヒート」は、リアルでボードゲームを持って入るのですが、多人数ゲームということで、ほぼ、「ボードゲームアリーナ」で遊んでばっかりでした。このあたりは、来年からオンラインのプレイ数は入れないことになるので、大分様変わりすると思います。
まあ、時間を気にしないオンラインでのゲームは、これからも続けていくとは思いますが。
5位に「ドーフロマンティック・ボドゲーム」が入っていて、これは、ねぇさんと一緒にキャンペーンをしていたためですね。
今年は、この「ドーフロマンナスティク・ボードゲーム」、「チケット・トゥ・ライド・レガシー 西部開拓記」という2つのキャンペーンモードのあるゲームを遊びました。

6位には、またまた「ドミニオン 同盟」が入っていて、これで、ドミニオンの「同盟」、「略奪」の推奨サプライは、全部遊んだぞと思っていたら、今年、「ドミニオン 旭日」が出ました。また、遊ばねば(笑)
「旭日」は、外のゲーム会に行くようになったこともあって、リアルでも数回遊べています。

7位は同率で、る「チケット・トゥ・ライド・レガシー 西部開拓記」と「ヴェイル・オブ・エタニティ」と「トレンディー」でした。
「チケット・トゥ・ライド・レガシー」は、前記の通り、キャンペーンを全て終えることができました。まあ、いろいろルールの間違えなどもありましたが、後を振り返ってはいけないゲームということで走りきりました。楽しかった。これが、今年のベストかな。キャンペーン最後の一言に、ビックリしました。そんなん、気づいてなかった!!
「ヴェイル・オブ・エタニティ」は、わたしはけっこう好きなゲームです。これも、ボードゲームアリーナで遊んだ回数がほとんどです。
わたしの周りでは、それほど評判は高くないのかも。
「トレンディ」は、久しぶりに子どもたちと遊んだのですが、わかりやすくて食いつきが半端なかったです。そして、2人で遊んでもそれなりに面白いということがわかって、ビックリしました。

あと、「RESPAWN」さんで遊ばせてもらった「コーヒーラッシュ」(拡張込み)は、今年中に手に入らなかったこともあって、メッチャ欲しいと思っています。

あとは、「馬高」楽しい。もっと遊びたいです。犬のゲーム(笑)

「レス・アルカナ デュオ」とか、「ファラウェイ」とか、短くてサクッと終わるゲームもいいのがいっぱいありましたねぇ。
「ミドルエイジス」も、その中に入ると思っていたのですが、今はちょっと、なんか攻略法が見えた気がするので思ったよりも評価が下がっています。

年の初めは、「ブルームーン・レジェンド」とかで対戦をしていたという記録が。2人の対戦ものはわたしは好きなのですが、あんまりねぇさんのウケ的には良くなくて、なかなか、「ネットランナー」とかも、カードを自分で構築して遊ぶまでにはいかないのが悲しいところです。(これ、去年も書いてますな)
2人対戦のゲームが好きな人、一緒に遊んでください。
↑ 基本、ニコイチで遊んでいるので、どこで遊ぶんやという問題はありますが。ぜひ、お声がけください。

2024年ベスト3
2024年ベスト3

2024年のデジタルゲーム

デジタルのゲームは、グランドフェスがあった「スプラトゥーン3」が1番遊んだソフトだそうです。
すごく長く遊んでいますが、そろそろ、下火になってきたかな。でこねぇさんが、手の不調で遊ばなくなったのも大きいかもしれません。
2番目に遊んだのは、「妄想科学ADV CHAOS;CHILD」で、3番目が「ゼノブレイド3」でした。
最近は、「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」を遊んでいます。
今年のデジタルのベストはゲームは、なんといっても、「CHAOS;CHILD」でした。
ポットキャストの「狭くて浅いやつら」で絶対にネタバレしない状況でやってほしいゲームみたいな感じで紹介されていて、メチャクチャ気になっていたのです。
で、いくら待ってもスイッチ版がセールになることはないので、待ちきれなくて定価購入して遊びました。まあ今、年末、セールになっているんですよけどね(泣)
そして、それからやっと、ポッドキャストを聞きました。すごいゲームというか(相変わらずゲームじゃないような気もします)、お話です。ぜひ、プレイした人の感想をもっと聞きたいです。
これは、「CHOS;HEAD NOAH」というお話の続編で、2つ一緒になった「CHOS;HEAD NOAH/CHOS;CHILD DOUBLE PACK」というのが出ているので、それを購入して2つともして欲しいです。
ゲームのシステムとしては、恋愛ゲームみたいな感じで選択肢を選んでいくゲームです。で、その選択肢が「妄想トリガー」っていって、まあ、しょうもない妄想なんです。
「CHOS;HEAD NOAH」の主人公なんかは、もう、最初の印象は、今までしたゲームのなかで1番酷いといっていいぐらいの共感できないダメダメな主人公で、その妄想がなんでストーリーに影響を及ぼすのかと思ってしまいます。
でも、なんというかそういう仕掛けの1つ1つに意味があることが見えてくる瞬間があって、それが、本当に凄いんです。
これについては、もう話したいことはいっぱいあるのですが、まあ、これからやる人のためにネタバレにならないようにしておきます。
ちょっと、きつめなんですが、できたら「CHOS;HEAD NOAH」からはじめて、続けて「CHOS;CHILD」をして欲しいです。
まあ、最初の1周以外は、全部、攻略サイトを見ながら進めてもいいので、トゥルーエンドまで見て欲しいです。
そして、なんであのヒロインだけが、鏡に映った姿ではないかをわかったときの衝撃をあじわって!!

CHOS;CHILD
今年のベストゲーム

2024年の映画とか

「ゴールデンカムイ」は、アシリパがちゃんとアシリパに、杉元がちゃんと杉元に見えるというのが良いところです。映画の続編のTVドラマの方もちょっと気になっています。「キングダム 大将軍の帰還」も、「ゴールデンカムイ」と同じような感想ですね。

「マダム・ウェブ」と「ヴェノム ザ・ラストダンス」は、スパイダーバースだけども、スパイダーバースとかいってしまうからダメなんじゃないかと思ったりします。
「マダム・ウェブ」は、けっこう面白かったと思うけれど、大コケだったみたいです。
うーむ。

「デッドプール&ウルヴァリン」。デップーに人気があるからといって、多分、MCUの全部を背負って立たせたらダメな人物ナンバーワンなんではないかと思います。
というか、大きなクロスオーバーなんて考えずに、どんどんつくっていって、ニューヨークにいるヤツは、たまたま出会ったりするぐらいで普段は考えていたらいいのになぁと思います。
スパイダーマンにマッド・マードックが出てきたくらいの感じで。アレ何者?みたいな感じで、知っている人は楽しめるぐらいで。
まあ、楽しいし、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンは好きなので嬉しいんですけどね。
で、大きな事件があるときだけ、前の話を引きずらずに一同に会すればよいのでは。

「デューン 砂の惑星 PART2」。続きをどんどんつくって欲しい。実は、「スターウォーズ」より面白いと思っています。まあ、時代が違うと言えばそうですが。

「陰陽師0」。陰陽道の術の解釈はあれで正しいと思うけれど、それを明確に解説してしまうとつまんないよねぇと思います。

「きみの色」と「八犬伝」が良かったです。

「きみの色」は、不思議な話で、まあ、なんというか隙間がいっぱいある。でも、その隙間が良い感じなんですよねぇ。
主人公の共感覚に、特別な意味をもとめて、それがないみたいな感想も多かったけれど、共感覚なんて特別な才能でもなんでもないものだから、それは、ちょっと的外れだとわたしは思っていますけれど。
というか、あの話の中で「特別なことじゃない」こととして提示されていたものの1つだとわたしは解釈しているのだが、こっちが的外れかな。

「八犬伝」は、わたしのなかでは、「きのう何食べた?」と同じ箱に入っています。
まあ、虚のパートには言いたいこともいっぱいあるけれど、実のパートの雰囲気というのは、絶品です。
いにしえのやおい者にとっては、ご馳走でした。

いや、書きすぎというか、詰め込みすぎですねぇ。
年末だけではなくて、語りたいときに語るためのブログだろうと思いますが、なかなかままならないものです。

時代は確実に動いている感じがします。今は、それが良い方に動いていることを祈りたいです。
2025年が、みなさまにとって、楽しく平和な年であることを願っております。
では、良いお年を。

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平氏政権と後白河院政 新装版マンガ日本の歴史7

武家の台頭。それでも、平氏はまだ貴族になろうとしている武士だった。
やりかたは、力ずくではあったけれど、これまでの秩序の上にある程度は則ったものであった。
その最後の時代。

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王朝国家と摂関政治 新装版マンガ日本の歴史6

藤原氏の台頭から全盛へ、そして、貴族の時代から武士の時代へと。
うーん、武家がクローズアップしてくると、ちょっと辛い時代だなぁと感じます。

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子ども格差 壊れる子どもと教育現場

10年ぐらい前の本ですが、子どもを取り巻く状況は、この時以上に、どんどん悪くなっているなぁと。
なんか、政治的なものに振り回され続けている感じがものすごくします。

「小さく通して大きく育てる」

と、

「相手を分断させて、主張を通す」

が、本当に政治であるのか、自分たちが分断させられているのではないかということは、これからも、とても重要になっていく。

でも、今の状況って、分断するのにもってこいという気もします。

政府が世論誘導の研究を進めるという話も聞きます。
自分自身を含めて誘導されないということが本当に可能なのかというところは、けっこうわたしは悲観的だったりします。

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どのような教育が「よい」教育か

ほっとくと人間は、自動化と単純化をしてしまう生き物です。そして、そこに論理とか論理的な思考というのはあんまりないんじゃないかと思います。
まあ、自動化というのは、本当に便利になることではなく、なんにも考えなくても処理を回せることだったりします。

だから、ある人にとっては、例えばExcelの操作で、マクロで一瞬にできちゃうようにすることが自動化ではなくて、ひたすら何時間かかっても、セルからセルにマウスでデータをコピペすることが、自動化だったりします。
子どもが、立式するときになんにも考えずにとりあえず足し算の式にしちゃうのも、多分、自動化。

だからまあ、その自動化したいという欲望自体は、多分間違ってはいない。でも、たいがいにして自分が理解できないことや、もう自動化がすんですんでしまっている物事に対し考えなおしたくない思いが強すぎて、方法は遠回りになっていたりします。

単純化についても、多分一緒で、人間は自分がわかっていないという状況に、あんまり耐えられない。
そのために、単純化して理解したふりをしたり、その問題に気づかないふりをしたり、まあ、本当に気づかなかったりもすきる。

ということで、本書の「教育」の問題。
教育の問題は、大事なのに短いスパンで直接自分に不利益が返ってくることはない(ように見える)ので、とってもいじりやすいかも。
どんな方法にも、いい面、悪い面はあるけれど、極端でわかりやすい意見は、とっても、耳触りがよくて、人気が出やすい。
なによりも、子どもに厳しくしようが、優しくしようが、まあ、自分に直接そんなには関係ない。(まあ、子どもが実際にそのことで直接困っている親にとっては、とんでもないことではあるのだが)
だから、どっかででコロナで休校にして人気が出たりしたら、その人気にあやかろうとする一国の首相(ご冥福をお祈りしますが、やったことの成否はしっかりと精査されることを望みます)が、誰に相談せずに、ある日いきなり夕方の記者会見で、

「明日から、全国の学校を休業します」

なんて、いうこともあります。
そうなると、もう、メチャクチャ。

そして、あっちも良ければ、こっちも良いというのが、今の教育で、極端から極端に印象だけで振られていく。

これは、激しく同意します。
そして、ぼくたちは、

「どっちが正しいの?」

となってしまう。
そこに、ちょっとまて、その考えでは永遠に平行線か、ニヒルになっちゃうから、考え方全体を変えてみないとというのが、この本の趣旨です。多分。
教育書というよりは、教育について語るための前提の哲学みたいなお話です。

書かれていることは、メチャクチャもっともです。が、こんな面倒くさいこと、人間にと言うか自分にできるのかと聞かれると……。

極論にいかずに、今の社会が求める丁度いい地点を考えようという、ロウ-ニュートラル-カオスなら、ニュートラルにいこうという考え方で、確かにその通りなのだが。

でも、まず人間の安定って、実は自動化にあったりしないかな。思想であっても、自動化しないということは、かなりストレスなのでは……。
それから、ニュートラルの位置って、実は、みんな違うよねぇというのもあります。
今やっていることも、極端から極体への移動に見えているけれど、もしかしたら、ただ単なるこのニュートラルの位置の取り合いであったりはしんいのかなぁと考えてしまいます。

まあ、これはどうしても、特に年を取ってきて、自分の考え方を動かすのが苦手になってニヒルになっている証拠なだけだという気もします。
まあ、昔からニヒルは格好良いという感性の持ち主だしなぁ。

まあ、教育は少なくとも政治からは一定距離以上離れていて欲しいと思う。
こんな便利なものを手放す気はないだろうとは思うけれど。