白倉由美,読書しっぽでごめんね,マンガ,大塚 英志,彼女の海岸線,白倉 由美,角川書店

しっぽでごめんね

白倉 由美は、マンガ家の時代から大好きな作家です。

最近、今まで聞いていなかったリーディングストーリーを聞く機会があって、それを聞いたとたんに読みたくなってこの本を本棚から出してきて一気読みしました。

まあ、実は作者は、性格悪いとかいろいろありますが、なんというか、そんなのこととは関係なく、この人がかく物語とか、言葉とかがものすごく好きなのです。

というか、好きなんだなぁというのを再確認しました。

しっぽのある女の子の話ということで初期の名作マンガ「彼女の海岸線」の再話なのかと思っていましたが、そうではなかったです。
でも、孤独な心に少女が住み着くというストーリーは、よく似ています。そして、「彼女の海岸線」をかいていたときよりも、テーマは、1歩進んでいます。
もう1歩、現実の側に歩いていこうとしている気がする。

宿無しミューズのお話(?)を昔どこかで聞いたことがあります。
それは、いろいろ芸術家の卵の家を渡り歩いているフーテン少女で、彼女に出会った芸術家はなぜか大成するというお話でした。

「しっぽでごめんね」は、そのミューズを手に入れた芸術家の話であり、ミューズだった少女が、生身の人間に戻る話でもあります。

この生身に戻るというのが、僕らが生きていく上で、結構、大事なことで、白倉 由美や、大塚 英志が、一生懸命にやっていることなのかなぁと思います。

夢が醒めても、その子の居場所でありたい。
そう思える強さを手に入れたい。

大塚英志,樹生ナト,読書とでんか,単行本コミックス,大塚 英志,怪COMICS,樹生 ナト,角川グループ,角川グループパブリッシング,角川書店

とでんか4

うわさは、どうやって広まるのかとか、面白い。
そして、とうとう自分の恩師までネタに。

実は、筑波学園都市は、ちょうどわたしが高校生ぐらいのときにできたところで、選択肢の1つとして図書館情報大というのがありました。
もう、名前だけで選ぼうとしてますけどね。
ということで、1歩人生の選択が違っていたら、行ってたかもしれないところです。もしかすると、あの風景の中に自分がいたのかもしれないと思うと、さらに感慨深いです。

樹生 ナト,大塚 英志
角川書店,角川グループパブリッシング
発売日:2011-07-23

大塚英志,樹生ナト,読書とでんか,単行本コミックス,大塚 英志,怪COMICS,樹生 ナト,角川グループ,角川グループパブリッシング,角川書店

とでんか3

位置情報が、とられるのがいやだいやだといってる割には、主人公たち、便利に使ってるよな。

そのあたり、話のクオリティーには、何の関係もないけれど…でも、「怖いよ」と「便利だよ」を両方出しちゃうと、「便利」な方に流れていってしまいますよねぇ。
「怖いよ」の方は、あんまり強調されない感じ。

最も、その強調されない感じが、実は1番こわかったりするのですが。

樹生 ナト,大塚 英志
角川書店,角川グループパブリッシング
発売日:2010-10-26
 

大塚英志,山崎峰水,読書スピード,大塚 英志,山崎 峰水,角川グループ,角川グループパブリッシング,角川コミックス・エース,角川書店,黒鷺死体宅配便

黒鷺死体宅配便11

笹山さんの野望があきらかに(嘘です・笑)

スピード社の水着問題など、時事ネタも取り入れつつ、大きなストーリーの動きはなく続いている感じです。これが、長く続いている秘訣の様な気もしますが、自分的には、イマイチなところでもあります。

雰囲気は、好きなんですけどね。

大塚英志,山崎峰水,読書大塚 英志,山崎 峰水,民俗学,角川グループ,角川グループパブリッシング,角川コミックス・エース,角川書店,黒鷺死体宅配便

黒鷺死体宅配便10

この巻でスポットがあたっているのは、沼田です。

六部殺しの真相は、けっこうおもしろい素材です。
こういう民俗学的なお話好きです。