ラヴクラフト全集 別巻 下
これで、ラヴクラフト全集は、終了です。
途中から(たしか2巻から)、編集方針が変わったりして、若干、全体を見まわしたときに、まとまりが悪いところもあるのですが。まあ、いいか、マニアではないので(笑)
えーと、この別巻は、上下巻ということで、2巻続けて読んでいたのですが、ちょっとつらかったです。
ホラーって、ちょこちょこと短編を読む分には嫌いではないのですが、こう同じトーンの話が連続で続くとねぇ。ということで、下巻は、かなりいい加減なとばし読みでした。
これで、ラヴクラフト全集は、終了です。
途中から(たしか2巻から)、編集方針が変わったりして、若干、全体を見まわしたときに、まとまりが悪いところもあるのですが。まあ、いいか、マニアではないので(笑)
えーと、この別巻は、上下巻ということで、2巻続けて読んでいたのですが、ちょっとつらかったです。
ホラーって、ちょこちょこと短編を読む分には嫌いではないのですが、こう同じトーンの話が連続で続くとねぇ。ということで、下巻は、かなりいい加減なとばし読みでした。
「ラヴクラフト全集」の別冊は、ラヴクラフトが、他の作家の小説を添削した作品を載せているようです。
しかし、この添削っていうのは、職業としてなりたつほどのものだったのだろうか……。だって、それなりに名前の売れている作家なら添削なんて必要ないし、無名名作家なら添削している間に自分が書いて原稿料をもらった方が割がいいだろう……。
そかも、この人、けっこう徹底的に手を入れている感じがあるからなぁ……。
まあ、手紙魔で、ペンフレンドも多かったようだから、こうやって、文章上で人とつきあうというのが、合ってはいたのだろうと思いますが。
えーと、本の内容ですが、かなり出来に幅があります。1作、2作は、おもしろいけど、何作も連続で読むと、つらいかな。
ものすごく久しぶりの気がするマイクル・ムアコックです。
最近(ここ数年かな?)、ハヤカワ文庫でも、創元推理文庫でも、「永遠の戦士」シリーズ関連で新装版が出たりしています。
「永遠の戦士」というシリーズは、ムアコックのこれまで別々に書かれていた物語を、無理矢理(?)、実はパラレルワールドでとか、実は生まれ変わりで(同じ者の別の側面で)という感じに理屈づけて、くっつけた壮大なシリーズです。
で、こうすることによって、いろいろな物語の主人公たちが、クロスオーバーで、いろいろな世界に顔を出します。
特に、ヒロイック・ファンタジーの4シリーズである、エルリック、エレコーゼ、コルム、ホークムーンは、別々のシリーズの主人公でありながら、よく一緒に冒険をすることになります。
エルリックの物語で語られたことが、ホークムーンの物語でも、別の角度から語られたりします。
わたし、クロスオーバーって好きなんですよ。
で、アメリカや、イギリスでは、この「永遠の戦士」関連のお話を全部集めた叢書が出ているそうなのですが、日本で翻訳されているのは、人気のあるヒロイック・ファンタジー関連のものが、中心であるようです。
まあ、もともと別々に書かれたシリーズなので、どこから読み出してもいいのですが、なんか指針があるといいなぁと。
で、いろいろ調べてみると、どうやらこの「フォン・ペック」のシリーズが、「永遠の戦士」叢書の第1巻らしいということで、これから、読み始めました。1
ムアコックは、かなり長く同じシリーズを書き続けている人です。
で、時代時代によって、同じシリーズでも、かなり書き方やテーマが違ってきています。
昔のエルリック・サーガだと、8巻まででいるのですが、1巻から6巻までの流れと7、8巻の雰囲気はだいぶん違います。
1巻から6巻までの前期の物語はストーリー中心の割とわかりやすい物語で、7、8巻の後期の物語は、けっこう、物語の中にいろいろな象徴を入れ込んだりした複雑な作りになっています。
だから、7、8巻は、もちろんストーリーを追いかけているのはおもしろいのですが、頭悪いので、「オレ読めてるのか?」という感じは、あります。
で、今回のこの「軍犬と世界の痛み」なのですが、ちょうど、この前期の物語と後期の物語の中間みたいな感じです。
書かれた時期的にも、そうなのかな?
ストーリー的には、けっこう単純な構造をしています。シンボリックなものは配置されていますが、それもけっこう、単純でわかりやすいものです。割と全部、物語中で説明してくれています。
昔の翻訳の題名が、「墜ちた天使」だったそうです。
たしかに、ルシフェルを巡る物語だから、それも間違えではないですね。
でも、「軍犬と世界の痛み」という題の方が、「調和」というテーマ、「癒し」というテーマには、ふさわしいかもしれません。
なんでコレが、永遠の戦士のシリーズなのかとちょっと思ったりしたけれど(まあ、アリオッチ2とかは出てきているのですが)、ラストまで読むと、まあ納得です。
ありのままの世界を受け入れるというのは、でも、ときにつらいものです。
神霊探偵タイタス・クロウです。
探偵じゃないって~~、というツッコミは置いておこう。
魔の力を持って、魔の力を制する物語です。
そして、作者のブライアン・ラムレイ自身が書いているように、
「クロウは決して恐怖に卒倒したり逃げ出したりすることがない。」
のです。
それって、ホラーとして、どうなのよ(爆)
でも、この派手さ、オーガスト・ダーレスの「永劫の探求」を読んだときと同じ様な、矢野 健太郎の「ケイオス・シーカー」シリーズを読んだときと同じ様な楽しさを感じました。
「ケイオス・シーカー」は、多分、意識して読んだ初めてのクトゥルー物だったのです。
長編、全部日本語で出るといいなぁ。
歴史編に比べると、おもしろさとしてはイマイチかも。
同じような話が続く……というと、クトゥルー神話ってそういうものなので、こっちの方が正統派という気もしますが。
日本系だからか、ホラーとエッチって、結びつきやすい気がします。洋物は、けっこうにおわせつつ抑え気味に書いているけど、日本だとそこあんまり抑えて書かない傾向にある感じです。
よかったなと思ったのは、友野 詳の萌え萌えインスマスとグール(笑)趣味がでていますね。
あと、荒俣 宏の「道」も、あの人らしいウンチクがあって好きです。
そして、あとがきの作者の人の言葉を読んで感じるのは、菊地 秀行の「妖神グルメ」の偉大さです。
朝松 健 / 東京創元社(2002/09)
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