崑央の女王 新装版 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ4
割と地味めで正統派な「邪神帝国」とは打って変わって、ノンストップアクションな感じのお話でした。
日本のクトゥルーって、このイメージが強いです。これは、菊地 秀行のスーパーピーローたちの影響は大かな。
でも、歴史と現在、そして、クトゥルー神話を絡めるというのは前作同様に、上手いです。
あと、ゲッターロボが絡めば、最高に美味しい……と思うのは、わたしだけかも。
何で今、この作品なんだろうと思うところはありますよね。でも、逆に考えると、これだけ時代が移り変わっても、読まれ続けられるだけのものを、このお話たちは、持っているということなのかも。
そして、巧く激突をさけていますねぇ。でも、魔王の方が、ゲッターロボより強そうですが……少なくとも、Gでは歯が立たない感じです。
そして、ゲッター線でゲッターロボが進化していくのにも、実は神の計画が……的な話も、読みたい気がする(笑)
ゲッターロボは、今となっては、やっぱり石川 賢のものなかのなぁという気がちょっとする。
しかし、これ、大昔の東映まんがまつりかなにかのために、かかれたものかとおもっていましたが、2010年の作というのが、凄いな。
もしかすると、石川 賢への鎮魂歌としてかかれたものなのかな?
「現にここには、お前と俺がいる」
「いると錯覚しているのかもしれない」
なんか、最後に哲学的になってきました。
でも、こうやってここに収束させていくことによって、この「魔獣戦線」だけではなくて、「ゲッターロボ」シリーズや、「虚無戦記」など、過剰な暴力と進化が描かれ続けてきた石川賢作品そのものの結論が出た気がします。
というか、なんとなく「虚無戦記」に、繋がっちゃったかなという印象をうけたのですが。
で、やっぱり、テーマ自体の結論が出ても、ストーリー自体の結論は出ずに、もう、盛り上がったところでぶちギレ(笑)
いや、
「もう、まんぞくじゃ~」
という声が、聞こえてきそうな感じです。
うーむ。でも、やっぱり、広がっていくときのおもしろさが、石川マンガのすごさなので、この終わり方は、正解なのかもしれない。
なんか、ストーリーで結論を出すと、どうしても、小さくきれいにまとまった感じになってしまうと思います。