架カル空ノ音 上
「アンの世界地図」、「きみを死なせないための物語」の吟 鳥子の初期の傑作だそうです。
わたしは、「アン」から後の読者なので、今回が初読み。大幅な加筆と修正がされているそうですが、そこのところはわからないです。
すごく良い。というか、この人はSFの人なのだなぁと改めて思いました。
鳥人間という設定だけではなくて、それならば骨格はこうなっているはずとか、きっと考えてかく人なんですねぇ。
多分、永野 護に近い考え方をする人なんだと思います。
めちゃくちゃ、おもしろい。
なんちゅう題名のお話や。というのが、最初の印象。
「アンの世界地図」と違って、ボードゲームは出てこないらしいという情報もあって、しばらく置いてあったのですが、これをかき出す前のマンガ家と担当者のエピソードのお話を聞いて、それが良くって、読み始めました。
まあ、「アンの世界地図」が、けっこう圧倒的におもしろかったので、いつかは読みたいと思っていたのですが、それが早まった感じです。ちょうど完結もしたみたいですし。
ということで、1巻。
SF。
わりと管理社会的な世界でのお話です。人との接触は制限されていて、でも多分心理的な安定のために、パートナーという制度をとって、ある程度は接触できる「親しい間柄の友だち」はいる感じです。主人公たちは、宇宙に浮かぶ都市に住んでいる。
そして、主人公は、成長の極端に遅い新人類たちです。
この1巻だけで、ものすごいジェットコースターを味わいました。
すごいよ、コレ。
世界の説明して、アングラな裏面を見せて、でもそこからものすごい救いを見せて、一気に突き落としてきます。
祇園が、地球見て泣いて、ターラの両親の話あたりで、涙腺爆発しておりましたが、そこから……。
これだけでも、謎はいっぱいあるのだけれど、物語として「完璧」と感じてしまいました。まだ、プロローグなのに。
でも、この後、不幸にしかなりそうにないと敬遠してしまう人もいるのかなぁ。
どんな結末を迎えても、わたしは信用しています。
オススメです。
せっかく書いた2巻の感想が飛んでしまっていたので、もう1度書きます。読んでいた方には、繰り返しになるかもしれませんし、全然、前と違うことを言っているかもしれませんが、お許しくださいませ。
めちゃくちゃビックリ展開の2巻目です。今まで、そんな不思議な話になるなんて思ってもいなかったです。
いやまあ、誰かの回想から、過去編に入っているのは、あるっちゃあ、あるんですけど、その回想するあいてが……とは。それ、1巻で、なんのフリもなかったし、語られている物語も、なんのフリもなかったよねぇ。
でも、これでこの話が、俄然、おもしろくなってきました。アキの秘密だけでひっぱっていくのは、ちょっとつらいかなぁと思っていたので。
そして多分、作者ははじめっから、これかくつもりでしたよねぇ。かなり入念に舞台を決めているはず。