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まるいち的風景2

日常の中にロボットが出てくる傑作マンガが3つあって、「ちょびっツ」、「僕の妻は感情がない」、そして、「まるいち的風景」。
ロボットの性能という意味では、まったくどれも違うのですが、本質は、どれも同じことを伝えようとしているような気がします。

ちょびっツのパソコンたちや、ミーナたちが人間に恋することができるのかどうかはわからない。でも、高度な彼女たちは、人間を守ろう、出来る限り傷つけないようにしようと行動する。また、まるいちたちにできるのは、ただの人間の行動のトレースです。

でも、多分、魂はあって。
多分、その魂を宿らせてしまうのは、人間(ユーザー)の方で。
魂が宿ってしまったものを人間は、大切にせずにはいられない。

それはもしかすると人間のバグかもしれないとも思うのですが、そこが、面白いところだとも思えてきます。

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まるいち的風景1

読み返したかった「まるいち」です。
そうか、まるいちは人の動作を模倣するだけのこんなかんたんなロボットだったのかと思い出して、びっくりしています。

そして、そんな単純なものでも、人はそこにいろんなものを託せる。

そして、そこに何かを託すのは、いつも人間の方なんだなぁと。

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かりん歩1

柵原 望のマンガを読むのは、ほぼ10年ぶりぐらいの様です。
「僕の妻は感情がない」からの流れで、そういえば「まるいち的風景」というのもあったなぁというという流れで見かけてKindleで購入しました。
まあ、よく調べてみたら家に紙の本が全部あったのですが……。

そして、めっちゃくちゃおもしろかったです。
普段は、ストーリーでグイグイ引っ張られていく物語が好きです。どんどんエスカレートしていく少年マンガ的な展開も大好物です。
これは、そういうのとは、ちょっと違う。
もちろんしっかりしたストーリーはあるのですが、それがなんというか地に足がついている感じで物語が展開していきます。
優しい世界なのだけれど甘くはない。それはずっと、歴史物の時から柵原 望のマンガに感じていたことなんですが、今回もそんな感じです。

ちょっと、世界を見る目や解像度が上がったような気になる、自分でもなにかしらマネをしたくなるようなことを教えてくれる、そんな不思議なマンガです。

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まるいち的風景2

まるいち、完結編。
そういえば、柳原 望のマンガを読むきっかけは、このマンガを買ったからなのでした。文庫で他にも出ているということで、「お伽話」シリーズから読んで、やっとここまでたどりつきました。

この人、絵柄はほのぼのなのですが、話は、本当に辛口ですよねぇ。
かきようによっては、まるいちは素晴らしいロボットで、ほのぼのするよ~というお話だけでやっていけると思うのですが、もしいたら、こんな嫌なことも起こってくるということを次から次へとたたみかけていく。

その上で、それでも……。という展開が、すごく強い。

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まるいち的風景1

この人のかく話って、基本的に人情話です。
でも、凄いところは、いつもいい人達の集まりの人情話ではなくて、悪意ある世界の中での人情話であるっていうところですね。

性善説ではやっていけない。でも、そんな中でも、いい人であることはできるかもしれないし、自分の周りの世界を倖せなものにしていくことは出来るのかもしれないと感じさせてくれます。

そして、単純に、ロボットたちは可愛いですよね。

りんは、KAMATAのまるいちとMURATAのチアリーディング部を応援しています(笑)