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白井喬二 ちくま日本文学全集50

1巻全部、「富士に立つ影」。しかも、途中省略版。
これも、前巻の「島崎藤村」と同じく挫折かなぁと思って読み出したのですが、いやいや、けっこう面白かったです。

なんか、何代にもわたる因果が、いろいろ絡んでいる様子や、登場人物が、スッキリ、クッキリと浮かび上がっているところがいいなぁと思います。

なんというか、リアルな人間を書くとかいうと、どいつもこいつも、ぼやけちゃってということはあるかなぁと思います。複雑な人物をかこうとして、結局、よくわからない人物になってしまう。でも、これ話はそうではなくて、人が明快です。

あとがき読んだら、デタラメって書いてあった。いいんだよ、デタラメでもおもしろければ。そして、なんとなく信じられれば。物語なんだから。

これが本来の「ちくま日本文学全集」の最終巻の予定でした。でも、好評だから、10巻伸びたようです。
読み始めて、25年かぁ。あと10年ぐらいしたら、全部読めるかな。

そうすると、次に読みたいのは、河出書房新社から出ている「日本文学全集」なんだなぁ。いつまでたっても、時代に追いつかない(笑)

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影の子どもたち 世界の終わりの魔法使い3

このシリーズは、すべての物語が、アンに凝縮していく物語なのかも。

傍若無人だったアンが、いろいろな体験をして、それでも傍若無人なままで、少しずつ心を持っていく。

ここから、新しい展開に入っていくようなので、またかわっていくのかもしれませんが、それでも、この物語世界の真ん中には、アンがいるような感じします。

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よいこのためのための吾妻ひでお

吾妻ひでおのベストセレクション第3弾です。
今回は、とり・みき監修。

このセレクションが、実はしっくりくる。
それは、多分、この第2期の吾妻 ひでおが、自分が1番柔らかい時期に読んだ吾妻 ひでおで、とても、衝撃的だったからだと思います。

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社会は情報化の夢を見る 新世紀版 ノイマンの夢・近代の欲望

だいたい、本読むときって、内容を想像したり、期待しながら読みます。

例えばこの本だと、社会が情報化していって、どんな風に変わっていくのかが書かれた本だと期待するわけです。

で、読んでみたのですが、ちょっと難しかった。頭、悪いので、イマイチ理解してません。
しかも、「テクノロジーが変える未来」みたいな話を聞きたくて読んでみたら、真っ向からそれを否定した本でしたというオチ。

でも、今、アマゾンとか、確実に人の生活を変えてるよね。そのあたりはどうなのよ。と思ったら、そのあたりは、認めているみたいです。
問題にしているのは、その論の張り方の部分。
うーーん、大事だとは思うけど、今のわたしは、そこには興味ないかな。

ずっと、否定が続く本なので、テンションが落ちます。

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ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお

吾妻ひでおのベストセレクション第2弾です。
第3弾も、続けて出るみたいです。

「マッドくん」とか、「あめいじんぐマリー」とか、「魔ジョニアいぶ」とか、「ハイパードール」とか、けっこう、かっこいい系の話が多かった。

かっこいい系?えーと、わたしのなかでは、そうなんです。あのダウナー系じゃない感じの作品。

表紙を見て、ねぇさんが一言、

「ヘンタイなの?」

……うーん、えーと、あまり否定は出来ないかもしれないけど、違うと思う……。

違わないか?