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影 最終戦争シリーズ5

シリーズ暴走(笑)のきっかけとなるキャラクター影の登場です。
まあ、性格が、小角と影で本当に光と陰になっていて、そらおねぇさま方に人気がでるわという感じです。母性本能も、くすぐりまくりです。

とっくりタヌキ

実はカトマンズ移民前にも、けっこう妖怪にであっている小角ですな。
そして、ろくな目にあってないという。

きつね雨

メイン・ストーリーの小角とセラフィムのお話です。
こういうハードなお話と、「とっくりタヌキ」みたいなお話が、混在しているところが「最終戦争シリーズ」の魅力です。

ケセラン パサラン

これも、小角、妖怪に出会ってひどい目にあう話ですね。
ちょっと小角の惚れっぽくて軽薄なところも、割と一途な影に人気がでる原因かもしれません。

地平線の銀の星

これは、描かれたのは秋田書店のドン伝で、もともとはパトロール・シリーズではなかったはず。
でも、たしかにここにあった方が、収まりは良いです。ドン伝の方には影、でてこないから。

でも、実はこれを読んでも、なんでじいちゃんが、影を必要として、なにに使ったのかは良くわかりません。身代わりに殺したわけでもないので。

砂糖月ドーナツ曜日

これも、多分、パトロール・シリーズではないと思います。というか、バーツマコとダ・マーヤのシリーズですね。
最終戦争シリーズかどうかも、怪しい感じです。

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笛吹伝説 最終戦争シリーズ4

わたしの記憶が確かなら(そして、だいぶ怪しいのですが)、最初に読んだ山田 ミネコ作品は、「パトロールシリーズ」でした。徳間書店のアニメージュコミックス。
場所は、おそらくJR大津駅(もしかしたら国鉄だっかも)の上にあった本屋さんです。

それまでは、浜大津の浜書房なんかで、花とゆめコミックスの表紙は見ていたと思いますが、あの独特の絵に抵抗があって、手には取らなかったのです。
多分、その頃、竹宮 惠子の「地球へ…」にはまっていて、その流れで、山田 ミネコという人がいるというのを聞いていて、手に取ったのだと思います。

それがおそらく、「パトロールシリーズ」の最終巻。結婚式が載っている巻で、これがけっこう面白かったのです。
まあでも、そこにはあったのは、確か最終刊だけだったと思います。

その後、最終戦争シリーズを読むようになって、大都社の「パトロールシリーズ」を購入したのですが、こっちには、なぜか、結婚式のエピソードがなかったのです。
もはや、アニメージュコミックスは手に入らず、それで満足するしかないかと思っていたのですが、今回の文庫シリーズには、ちゃんと結婚式まで入っていて、読んだ時は超うれしかったのを覚えています。

トルント沼沢地

この話を始めた時点で、「花とゆめコミックス」版の小角とこの「パトロールシリーズ」の小角が、同じ人かどうかは、多分、作者の中では決まっていなかったのではないかと。
まあ、好きな顔出し、同じ顔(絵柄変わっていますが)なので、同じ名前で小角にしておこうぐらいの感じだったのではないでしょうか?そんなことないのかな。ほら、「ふふふの闇」にも小角出てくるから、そんな感じかなぁと。

まあ、別の出版社で出ているマンガのストーリーを引きずるわけにもいかないということもあるためか、1話、2話は、見事なほど最終戦争のことは描かれていません。
というか、1話目は、読み切りの予定だったみたいですね。
この1話をいきなり受け入れるその頃の「リュウ」の読者って、レベル高いわ。

夢魔

セラフィム登場。
ここから連載ということは、この後のセラフィムと小角の追いかけっこは、ある程度、計画されていたのかなぁと思います。

笛吹伝説

ここでやっと、最終戦争があったことが語られます。
すごいなぁと思うのは、すでに「冬の円盤」の時には合法化されている時間移民が、それ以前のパトロールシリーズの時代にはまだ違法であるというところですねぇ。確かに、それが合法化するには、もうそうしないとにっちもさっちもいかない状況に追い込まれなければならない。
でも、主人公に、未来では合法になる犯罪を追わせるって、けっこうないことだと思います。

でも、こうやって読むと、小角って、けっこうドジも多い気がします。

金星・地球・火星

まあ、小角とドクターは、1度出会っていたというエビソードです。
他の星は、最終戦争があって、どれぐらいのスパンで滅ぼされたんでしょうね。1000年、2000年単位ではなさそうです。
ものすごい長いスパンの話に感じているけど、デーヴァダッタから見たら、けっこう、この物語自体も短い時間の1エピソード位にしか感じていないのかもしれません。

放電空間

これよく、小角、首にならなかったなぁと思います。
まあなんせ、最終戦争後は、人が足らないということなんだろうなぁ。

雨の降る日は天気が悪い

今度は、小角はセラフィムを知っていて、セラフィムは小角を知らない。
こういう、時間があっちいったり、こっちいったりのお話は、楽しくてシビれます。

最後、エンマに怒られるまでパターン化してきました。

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最終戦争 最終戦争シリーズ3

最終戦争

「最終戦争シリーズ」をちゃんと読み始めようと思ったのは、秋田書店版の「ハルマゲドンシリーズ」でした。
その当時はたしか、朝日ソノラマの「最終戦争伝説」も並んでいて、どっちを買ったらいいのか悩んだような記憶があります。
題名同じだし(秋田版も「最終戦争伝説」が出ていた)、巻数が多いので、こっちだなと思って、兵庫県の社町にあるナイル書店で買った覚えがあります。大学時代。その頃は、兵庫県に住んでいました。
噂によると、ナイル書房は今はないそうですが……。まだ、ナイル書店のマンガコーナーが地下になっていなかった頃のお話です。

秋田書店版の「最終戦争シリーズ」は、なぜか、当初、主人公の名前で題名を統一しようとしていたようで、1巻目「十蘭」、2巻目「峡」でした。この2つの名前は、確かに雰囲気あるなぁと思います。で、次が「真紗留」で、次が「永都」となる予定だったとか。うーん、それでも悪くなかったとは思うのですが、そうするとその続きは、「小角」になっていたのかなぁとか。

この「十蘭」を読むことで、かなり「最終戦争シリーズ」の全貌を知ることになるわけですが、それでも、不思議に思ったわけです。
それは、ここに「最終戦争」というお話の最初になるような話があるのに、花とゆめコミックスには、それより前にかかれた本があるということです。

じゃあ、それより前にかかれた話は、「最終戦争シリーズ」だけど、「最終戦争」についてはかかれていなかったのか??
いやいや、そんなことないだろう。きっと、花とゆめコミックスでも、この話が最初に違いない……。
この話だけ、ないとこまるので古いシリーズの中から持ってきたのか??

とか思っていました。

でも、この文庫本を読んだり、いろいろ調べたりして、この「最終戦争」という話は、花とゆめコミックスの後にかかれた話だということがわかりました。
「十蘭」、「峡」は、どちらも、白泉社の花とゆめコミックスではなくて、東京三世社からでた「最終戦争」と「雲中飛行」から再録したものなのでした。

ということで、わたしが読んだ「最終戦争」は、この「十蘭」の中の1編としてでした。

この最初の

「世界は半分になったか?」

というのにシビれました。
その後、画集を購入して(これもナイル書房で買った記憶が)、カラーで見た時、またシビれたのですが。

まあ、当時、大学生でしたので、丁度、中二病のツボにはまったんですね(笑)いや、今でもかっこいいと思っていますけどね。

読んだ当時は、世紀末のムード満点な時期でしたが、これがかかれたのは、それよりももっと前です。世紀末の荒廃したビジョンというのは、大概、核戦争が多かった気がしますが、このマンガでは地殻変動装置メビウスです。そういえば、バイオレンスジャックも、大地震です。
核戦争の前のイメージは、地震だったのかもしれません。

雲上飛行

メインは「雲中飛行」で、この「雲上飛行」と「着地」は、後から、秋田書店のプリンセス・コミックスになった時の書き下ろしのようです。

なぜか、この一連のお話は、ものすごく好きです。

雲中飛行

カトマンズの生神が出てくるのは、これが最初なのかな。
今調べてみると、どうやら、この頃には、「ドン伝」がすでに始まっているから、そっちが先かもしれません。

パターン的には、「西の22」と同じ感じでお話が展開していって、でも、こっちはハッピーエンド。

しかし、スリープウォーカーの持ち帰った資料は、一切やくにたたなかったというものすごい皮肉。
こういうあたりが、凄いなぁと思います。

着陸

この3部作が好きな1番の理由は、この話かもと思います。

このとぼけたラスト。生神という存在を活かしきっていると思います。
その後、彼らは生きて、そして、物語にはでてこない。
とっても、潔い。

今、ネパールは大変な事になっています。
でも、それを乗り越えて、未来に残る都市であると信じています。

土曜の夜

このパトロールは、小角ですよねぇ。
珍しく、1人でタイムパトロールの仕事をしています。
まだ、時間移民の前かな?

いや、明確に妖魔のことを知っているので、やっぱり、移民後か。

移民後なら、この仕事、星野が勲と知り合いということもあり、適任の様な気がするのですが。
まあ、移民後、いつの時代の小角なのかというのはわからないので、もしかして、タイムパトロールとして、1人で活動していた時代というのがあるのかもしれません。

と、そういうことを考えるのが、楽しい。

メランコリー・ブルー

この恐ろしいのだけれど、どこか、底抜けに明るく、幻想的な魔女のイメージが、好きです。

男性がかくときっと、怖いだけの吸血鬼的な存在になると思うのですが、そこに、ハチャメチャなイメージがついてきて、明るい話なのか暗い話なのか、悲劇なのかコメディなのかもわからなくしてしまう。

そうして、全部の飲み込んでしまう感じが、デーヴァダッタなんだなぁと。

あと、人間は自分の知っている範囲で、判断するしかないというところも、実はすごい突き放しているところなんだけど、好きです。

ダグラス君シリーズ

これが実は、2人組のパトロール、星野と小角の最期だったりして。

そういうことも起こりうる世界ですよねぇ。

ファーストコンタクト

書き下ろしというか、新作があるのはとてもうれしいのです。
が、この文庫で、順番に「最終戦争シリーズ」を知っていこうと思っている人にとっては、ここでこの話が出てくるのは、なにがなんだかですよねぇ。
小角が、時間移民した後の話ですから。

しかし、妖怪と妖魔って、けっこう知り合いだったりするのかと思っていたのですが、そうでもないこともあるようで、妖怪と精霊たちというのも、けっこう、層が違うようです。