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クク

トランプのような、タロットカードのような44枚のカード。
それが、「クク」です。
カードは、22種類あります。同じカードは2枚ずつで、カードの右下には小さな数字が書かれています。

ゲームは、このカードを1人1枚ずつ配って、この大きさのくらべっこをするだけです。一番小さなカードだった人が負けになります。
でも、それだと配ってもらったカードが弱ければ負けてしまいます。おもしろいの?
そこで、カードは1回だけ自分の右の人と取りかえっこが出来ます。自分のカードがみんなの中で最弱だと思えば、

「チェンジ」

と言ってかえっこします。
でも、かえっこしたカードが前持っていたカードよりも必ずしも強いとはいえません。
大まかなゲームは、これだけ。単純でしょう。

強いカード5枚には、クク(22)、人間(21)、馬(20)、猫(19)、家(18)などの絵が描いてあって、特殊な効果があります。

「クク」を手にしている人は、いつでも、クク宣言が出来ます。左隣の人に、

「チェンジ」

と言われる前に、

「クク」

と宣言すれば、その場でお互いのカードを見せ合って、強さを比べなければなりません。
ただし相手に先に、

「チェンジ」

と言われると、この最強のカードを手放さなければならなくなるので要注意です。

「人間」は、

「チェンジ」

といわれても、カードをチェンジする必要はありません。それどころか、チェンジといった人を失格にしてしまえます。

「馬」と「家」は、

「チェンジ」

と言われたら、

「パス」

と言って、自分のカードをチェンジしなくてもいいのです。チェンジと言った人は、パスした右隣の人とカードを交換します。

「猫」もチェンジしなくていいカードです。

「チェンジ」

と言われたら、

「ニヤー」

と言います。そうすると、そのチェンジしようとしていたカードを最初に持っていた人が失格になります。

弱いカード4枚も絵札になっています。桶(4)、仮面(3)、獅子(2)、道化(1)です。

桶、仮面、獅子には、なんの特殊効果もありません。ただし、最弱のカードである道化だけは、特殊効果があります。
それは、「道化」をチェンジで手に入れると、手に入れたプレーヤーは、その場で失格になってしまうのです。
自分が、

「チェンジ」

と言って受け取っても、左隣の人に、

「チェンジ」

と言われて渡されても、その場で失格になります。

あと、これにチップをかけて、チップの取り合いがメインになります。

これは、小学校高学年の子どもに教えたら、ものすごく気に入りました。

そして、「京都ドイツゲームサークル」も、一気に、戦いの鉄火場に!!
いいえ、お金は、賭けていません(笑)。
やりとりするのは、あくまでも、チップです。
今回は、チップ1人10枚。8人ぐらい(覚えていませんがかなりたくさんでした)の人でやりました。

ククというゲームは、ボットに全員がチップを放り込んでするゲームです。
ボットに放り込まれたお金は、最後まで生き残ったたった1人しか、ゲットすることが出来ません。
負けたら、ゲームに参加できなくて、指をくわえてみているだけです。

でも、ゲームが単純で、展開がはやいので、指をくわえている時間は、そう長くありません。
新しいゲームが、始まれば、またまた、ボットにチップを放り込んで、

「今度こそは!もう1回!!」

とっても、麻薬性が強いゲームだと思います。
これは、不思議と飽きないです。

今回は、「猫」のカードが2回もわたしのところに来ました。もう、2回も、

「ニャー」

と鳴けるだけでも、大感激です。
しかも、そのうち1回は、1番手からまわってきたカードを6番目ぐらいで鳴いてやっつけちゃいましたからねぇ。
すげー、気持ちいい。

はじめは破産しかけましたが、ボットも1回とれました。

さてこれで、今日のところは、6/10です。
あと、報告終了まで1日……2日かかるかな?

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それから…

その他にも、もっていった「ザップゼラップ」などもしました。
「妖精さがし」や、「動物さがし」など、子ども用のゲームなども、いろいろ教えていただきました。
また、直接参加はできなかったのですが、「ブラフ」や、「はげたかの餌食」などの気になる卓が、いろいろたっていました。
「ハゲタカのえじき」は、小さな子で、かなり気に入った子がいたようでした。

一番、最後まで立っていた卓は、最近噂のゲーム「プエルトリコ」でした。
大人に混じって、小学校の女の子も参加していました。
む、難しそうなゲームなのに、す、すごい。

会が終わった後、懇親会がありました。
スタッフのみなさんのいろいろなゲームにかける思いや、子ども向けのゲームに関するいろいろな情報を聞くことができました。
残念ながら、わたしは、午後8時に帰ってしまったのですが、何人かの方は、残ってゲームをされていたようです。

うーん。楽しい1日でした。
また、来月行こう。
いつかは、わたしも、大人の人とも、いろいろなゲームができたらいいなぁと思います。

次の楽しみは、1月5日の京都のゲーム会です。
明日ですね。

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サイコロモグラの王様

あけまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

少しあいてしまいましたが、ゲーム会の様子「その4」です。

お昼を食べに行っておられたご家族も続々と帰ってこられました。
なんとその日こられていた家族は、全部で4家族。大人6人、子ども7人でした。
なかには、大阪西区の「西区民祭り 文化のつどい」で遊ばれて、そのときパンフレットを手に入れられて、そして子どもと一緒にこられたというお母さんもおられました。ゲームを愛する皆さんの地道な活動が、少しずつ実っているのを感じられました。

さて、子どもたちと遊んだゲームです。

4歳ぐらいの男の子がちよっとヒマそうにしているので、これ幸いと声をかけました。

「なんかしようか?」

そうすると、もってきてくれたのが、このゲームでした。
けっこう、自信を持って選びました。これがしたい。
多分、この子は、以前もこのゲーム会に来て、このゲームを遊んだことがあるのだと思いました。
でも、わたしにとっては、初めてのゲームです。

後で教えていただいたところによると、このゲームは、この秋にエッセンで発表されたばかりのゲームだそうで、日本ではまだ発売されていない最新ゲームなのだそうです。
だから、日本語訳のルールがついていなかったのか!

ゲームに使うものを見てみると、こんなものがあります。

いろいろなサイコロ。4面ダイスとか、6面ダイスとか、10面もあったかな?TRPGに使うような感じのいろいろなサイコロ。
モグラの本体。いろいろな色をしたモグラの体は、スロープになっています。そして、それぞれその傾斜が違います。
モグラの顔。本体にさしこみ口がついていて、そこに厚紙でてきた顔と口を挿すようになっています。顔は、口のところが開いていて、何かのゲートのような形です。顔には、それぞれの顔でダブらない数字が書いてあります。
モグラの口。口も厚紙で、顔の裏側にさしこめるようになっています。どうやら、これをぬきさしすることで、モグラの口を閉じたり閉めたりするようです。モグラの口にも数字がかいてあります。これは、2~6みたいな感じで、数字の範囲が書いてあります。
ゲーム盤は、ありません。

うーむ。サイコロがあるのに、ゲーム盤がないとは???

「よし、やろう」

と言ったもののやり方の想像もつかん。
そして、ルールの日本語訳はない。
とりあえず、モグラ本体と、モグラの顔と、モグラの口を組み立てて、色別のモグラを作ろうかと思うと、どうも、違うと主張されているようです。

「うーん。おっちゃん、このゲームの仕方わからへんわ」

というと、いろいろと教えてくれるのですが、とりあえずレースゲームだということ以外はわかりません。
うーん。子どもといっぱいゲームするためには、自分もいっぱいゲームをして、いろいろなゲームのことを知っておかなければなりません。

そこに、小学校高学年ぐらいの子が来てくれたので、

「このゲーム教えて」

とたのむと、いっしょにプレーしながら、気よく教えてくれました。

サイコロ、モグラ本体、モグラの顔、モグラの口は、それぞれのプレイヤーが選んでセッテングするためのものでした。まるで、レースゲームで車のセッティングをするような感じです。

手番は、モグラの顔に書いてある番号のとおりです。1番のモグラをとった人は、常に1番にモグラを移動させることが出来ます。
まず、モグラ本体のスロープの部分にサイコロを置きます。それから、モグラの口を開いてやると、サイコロはスロープを転がって、顔のゲート(ようするに口の中ですね)から、コロコロと外に向かって転がっていきます。そして、サイコロの転がっていった先まで本体は移動することが出来ます。
そうすると、面数の多い転がりやすいサイコロの方が、遠くまでいけるので得か?しかし、モグラの口には「2~6」など、数字か書いてあります。そしてもし、この数字の範囲内でなければ、モグラを動かすことはできずに、同じ場所からもう1回になってしまいます。
また、あんまりにも転がりすぎると、あらぬ方に行ってしまうことなどもありえます。

コースは、スタート地点から折り返し地点をまわって、またスタートに戻ってきたらゴールです。

モグラ本体をえらんで、顔を選んで、口を選んで、サイコロを選んで、ゲームスタートです。
会議用の長テーブル1つの上でやっていたので、妙に細長いコースになっていました。
コースの幅が細くて、モグラの本体は結構大きいので、前に出るとけっこう後続のモグラのコースを邪魔することができます。

4歳ぐらいの子は、口をひきぬくときに、手がゲートの前に来てしまって、サイコロが転がるのを邪魔してしまったり、背中からサイコロがこぼれてしまったりと、スタートするまで2、3回手間取ってしまいました。

「口とるときに、前に手をやったら、当たるよ。こっちもちな」

と、手が邪魔にならない持ち方を教えてあげて、やっとスタートから出たときには、トップの高学年の子は、もう折り返しぐらいです。
わたしは、ダイス目が悪かったこともあって、その2人の真中ぐらい。

そのまま、わりと順調にゲームは進んで、高学年の子は、ゴール。
あと1、2回でゴールしそうなりんと、折り返しをまわってきた4歳ぐらいの子との勝負となりました。

「よし、がんばれ」

とゴールした子が、男の子の応援とアドバイスにつきます。
男の子も、かなり上手にサイコロを転がして、前に進むことができるようになってきました。
わたしは、サイコロの目が悪くて、一回休み状態に。
男の子は、わたしのモグラさんのうしろまで追いついてきました。
わたしの順番。
サイコロ転がしてゴール!!

1位 高学年の男の子。
2位 りん。
3位 4歳ぐらいの男の子。

という順位でした。
けっこう単純で、最初のセッティングにちょっと考えるところがあってと、小さい子にとっては、おもしろいゲームだと思いました。

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ゲーム会デビュー

ビルの内に入るとスタッフらしい方数人と、むこうのテーブルでゲームをされているご家族が一家族。
今回、わたしがゲーム会にくる橋渡しをしていただいた「世界のボードゲームを広める会ゆうもあ」の代表の方とそれぞれ自己紹介をしあった後、ゲーム会のスタッフの方を紹介していただきました。
ご家族の方は、ゲーム続行中ということで、入り口のテーブルで、スタッフの方に、わたしがどんな経緯でゲームに興味を持ったのかということや、どんな感じで子どもたちとゲームをしているかということを話させていただきました。
実は、わたしは、人と会う職業なのですが、メチャクチャ初対面の人に弱いという特徴があります。治さねばならないと思いつつも、人見知りをするんですねぇ(笑)。
しゃべりかけられない限り、まぁ、ほとんど自分から話をふっていくとことは、少ないのです。
でも、今回は、スタッフ方々みなさん、わたしの方に上手に話をふっていただき、いつも以上には、こちらの考えていることを伝えることが出来たと思います。
雰囲気は、一言でいうと「アットホーム」でしょうか。

会の趣旨などを説明していただき、これまでの活動のことなどのチラシをいただき、そして、「ノイエ」の12号もいただいてしまいました。
「ノイエ」というのは、このページを見ておられる方には説明不要かもしれませんが、かつてあったテーブルゲームの情報誌です。
今でも、「イエローサブマリン」などに行くと売っていることがあります。
ゲーム仲間というのが、まだいないわたしにとっては、こういった、「ノイエ」や、「バンプレス」などのバックナンバーと、安田均著の「安田均のボードゲーム大好き」、それから、ボードゲームの記事も少し載っている「AG Magazine」、そして、Webでの情報が、情報のすべてなのです。
以前、「ゲーム日記」にも書いたとおり、わたしは、イエローサブマリン京都店で、「ノイエ」と「バンプレス」を見つけて、お店にある号は、全部買いました。最近の愛読書です。
「世界のボードゲームを広める会ゆうもあ」の活動には、この「ノイエ」をつくっ ておられた方々も、お手伝いをされているとのことでした。
自分の読んでいる(手に入れたのが最近なので現在進行形)雑誌を作ってこられた方々が、目の前にいるというのは、不思議な感じがします。
そして、「ノイエ」復活というお話もしていただき、大喜びです。
「新ノイエ」は、今までどおりゲーム通の人のための最新情報などをおりまぜながら、より一般の人たち、子どもを持つ家族の方たちにうったえていくような雑誌にしていくということだそうで、期待がふくらみます。

お話のなかには、「ハバ」という子ども向けのゲームを作っている会社の話もありました。
「ハバ」のゲームは、「ノイエ」の11号でも特集されていて、けっこう気になっていたのです。
「ディスクショット」などをWebで売っているところは見るのですが、わたしが行く「イエローサブマリン 京都店」や、「プロジェクトコア 高槻店」では、見たことがありません。
わたしが、買いに行くお店で扱っているゲームは、ほとんどが東京の「メビウス」というお店が輸入されて、ルール訳をつけられて、そこから、「イエローサブマリン」や「プロジェクトコア」などのゲーム屋さんに卸されているもののようです。だから、わたしの持っているゲームのほとんどは、「メビウス訳」のルールがついています。
でも、どうやらHABAのゲームは、メビウス経由ではないらしいということがわかりました。
この世の中には、ドイツゲームを訳して販売しているところは、「メビウス」しかないとなかば思っていましたので、ビックリしました。
「ハバ」のゲームは、街のふつうのおもちゃ屋さんでも、扱っているお店があるのだそうです。「tsukaのおもちゃ箱」というサイトにそういったおもちゃを扱っているお店の情報が載っていることも教えていただきました。
お、今調べたところでは、りんの家の近にもお店があるようです。
近々、行こう。すぐ行こう(笑)。

そんなこんなで、お話をさせていただいているうちに、食事に出ておられたご家族が帰ってこられました。
また、奥でゲームをされているご家族もゲーム終了。お食事へ。
帰ってきたご家族と、食事に行かれるご家族を紹介していただきました。
これから食事に行かれるご家族は、お父さんとお母さん。それから、中学生、小学生高学年、小学生中学年ぐらいの三人兄弟の五人家族でした。
このご家族は、いつも家族でゲームを楽しんでおられるということで、小学校の子どもたちも、大人顔負けのプレーをするのだそうです。
お父さんからは、

「その職業やったら、『ラミィキューブ』がオススメや」

とオススメゲームを教えていただきました。

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ザップゼラップ

年末です。
実家に帰ってこいということで、今、実家です。
まあ、実家といっても同じ県内ですし、1時間もあれば充分に行き来できるところではあります。
それで、実家の大そうじの手伝いなどをしているわけですが、お昼前にいとこの子どもたちが来ました。
で、手伝いから解放されるーー、ということで、

「おれ、子どもの面倒みるわ」

と、子どもたちと遊びました。

やってきたのは、4歳のと小学2年生のきょうだい2人です。

よーし、ゲームだ。

今回、実家に持って帰ってきているゲームは、「ブラフ」、「エルフェンランド」、「アンダーカバー」、「N.Y.チェイス」、「カプコン版カタン」、「ザップゼラップ」というラインナップだったのです。
これらのゲームは、いとこの子どもたちと遊ぼうということで、持って帰ってきたラインナップです。当然、いとこの子どもたちの顔を思い浮かべながら選びました。
だから、この子たちに最適なはず。
そのわりには、4歳に「カタン」?4歳に「ブラフ」?

スマン、想定していたのは、小学校中学年から中学生ぐらいの子たちでした。
えーと、父方のいとこの子のことは想定していたのですが、母方のいとこたちの子の君たちのことは、すっかり忘れて……いやいや、そんなことは、ンガンン……(by サザエさん)。

しかたがないので、いろいろお話をしてみることに。
なんか、会うのが1年ぶりぐらいです。
お姉ちゃんの方は、以前は、りんの実家に泊まったりということもあり結構なれているのですが、妹ちゃんの方は、借りてきた猫状態です。

「おっちやんのこと知ってるか?」

と聞くと、お姉ちゃんの方は知っているというのですが、妹ちゃんの方には、首を振られてしまいました。
うーん。何回かは出会ったことあるのですが、まだ、ものごころつく前であったか……。
こちらも、来るまで存在を忘れていたので、文句は言えません。
それに、4歳で1年前にあったということは、全人生の1/4前の地点であったということですからねぇ。
40歳の人でいえば、10年前に1度だけあったようなもんだ。
まぁ、3歳ぐらいでものごころがつくとしたら、1/2になって、20年前にあったようなものですからねぇ。
わからんのも無理はない。

妹ちゃんが、借りてきた猫状態で、ほとんどしゃべらないからか、お姉ちゃんの方も、なんだか、かしこくしてなくちゃいけないみたいな感じになっています。

うーん。間が保たない。

ここはやっぱり、ゲームの力を借りて、子どもたちにリラックスしてもらいましょう。
ということで、もう一度、持って帰ってきたゲームを思い浮かべます。

あー、こんな時に「ヒューゴー」があればなぁ。
あれならきっと、この子たちも、大喜びです。でも、今回は、

「 中学生とするには、ちょっと子どもっぽすぎるか?」
ということで、持って帰ってきていません。

すぐできそうなのは、「アンダーカバー」か、「ザップゼラップ」です。
どちらも、すごろく形式なので、わかりやすいです。ただし、「アンダーカバー」は、

  • 自分のコマが決まっていない。
  • エージェントゴマとポイントゴマ2つ使う。

などなど難しいところがあります。
それに比べると、「ザップゼラップ」は、魔法の樽を選ぶという行動があるのですが、それ以外は、いたってシンプルです。

というわけで、できるかどうか不安はありますが、「ザップゼラップ」です。

ボードをテーブルに広げて、魔法の樽を出して、まずは、ルール説明。

「2つのサイコロ、コロコロってします。出てきた数字を足します。足し算、難しかったら、おっちゃんが足して言うてあげるので、安心しーや」

「足し算できるー」

とお姉ちゃん。

「おう。じゃあ、妹ちゃん(と呼んでいるわけではないです。念のため)がサイコロふったときも、計算したってや。
それで、サイコロの目をみて、その数よりも小さな数の樽をさがします。
樽の中には、魔法の石が入っています。その石の数が樽の下にシールではってあります」

魔法の石と聞いて、子どもの目がちょっとキラキラします。
だから、1つ樽をとって見せてあげます。

「入っている石の数によって、重さとか、振ったときの音が違うので、実際にふってみて、選んでください」

樽をふって、裏のシールを見てと2人とも、なかなか興味津々です。

「全員が選び終わるまで、裏を見てはいけません。
全員、選べたら裏をみんなで見ます。
そして、サイコロより大きい数字だったら進めません。小さい数字か同じ数字だったら、その分だけ進むことができます」

これぐらいの説明で、

「やってみようか」

はじめて。それから、4歳と1年生ということで、今回は、自分のコマを1つだけ使うバラックさんルールでいきます。

では、最初は、お姉ちゃんから、コロコロ。
2。
いきなり、2かい!!

「さーあ、1か2しかないぞー」

「こっちかな?」

お姉ちゃん、キャッキャ言いながら、樽を振っています。

「全員、選んだね。さて、せーのーで!」

2。5。7。

2は、妹ちゃんです。
「2つ進んでください」
5は、お姉ちゃん。
「残念でした。進めません」
7は、りん。
「おーい」

今回は、時間制限がないので、樽を選ぶのにじっくり時間をかけさせてあけることができました。
本当に、真剣な顔をして、樽を耳の横でふっています。
途中で1回、

「あ、わたし、やっぱり、こっち行く!だって、こっちの方が、ゴール近いもん!」

とお姉ちゃんが逆回転しようとしたりしましたが、

「逆には行けないのー」

とゲームは進んでいきます。

妹ちゃんは慎重派で、5以下の樽ばっかりを選んで順調にコマを進めます。
お姉ちゃんとりんは、ピッタリの樽を見つけようとして、爆発して進めません。
このゲーム、大人になればなるほど、欲張りになっていくということがよくわかります(笑)

妹ちゃんのコマが、お姉ちゃんのコマを追い越しそうです。

「追い越されると、安全地帯以外はスタートにもどされちゃいます。安全地帯は、自分のコマと同じ色のマスです」

「え、それやったら、追い抜かれないように大きいのとらないと」

その考えが……。
ドカッーン
そら、13は大きいわ。大きすぎるって!

めちゃくちゃ順調な妹ちゃんは、ご機嫌です。

「やったー」

とか、小さい声ですが、聞こえてきます。

ゲームは、そのまま妹ちゃんが、りんを追い越してスタートにもどし、一気にゴールしました。

「妹ちゃん、1番。おっちゃん、スタートやから、お姉ちゃん2番かな」

借りてきた猫さんも、ちょっとなれてきたようです。
樽を遠慮なくふって、ニコニコしています。
無意識に樽のシールを爪ではがそうとするのも、きっとなれてきたからなんでしょう。

「シール、はがしたらダメよー(泣)」

もう、お昼やでということで、2人は帰っていきました。帰り際に、わが従姉、2人の母親が、

「これって、外国のゲームなんや」

と、子どもたちがしていたゲームにちょっと興味を持ったような様子。

「うん。ドイツのゲーム。ドイツでは、こういうゲームが盛んなんやって。
今、日本でも大学とか、学校で、テレビゲームとちごて、こういうゲームをしていこうという動きがあるみたいやで」

と言っておきました。
嘘じゃないもんね、名古屋大。

「高いんかな?」

と聞くので、

「4~5千円ぐらい」

と答えると、

「高い。高い」

と言ってたので、脈はないかな?

あ、またどこに売ってるか、言ってなかったや。