プラネット・ハルク 地の巻
絶頂から、どん底に。
ハルク、そら、怒るわ。しかも、これすら、事故ではなくて仕組まれている可能性も大ですな。
この海外の物語の失敗する指導者というのが、凄いなぁと思います。
そして、例え失敗しても、偉大さが消えるわけではなくて、それはそれで、苦渋の正しい選択だったのかもしれないというところが。ものすごく、物事を相対的に見ている。
その見方が、正しいかどうかというと、また別の問題が出てくる気もするのですが、そこまで一旦突き放すのは正しいと思います。
「アベンジャーズ」の原作というか、原案の物語。
ただし、本当のマーベルユニバースではなくて、パラレルワールドな話です。
もしかして、昔新潮社から出てた「X-MEN」と「スパイダーマン」は、この世界の話だったのかな。
絵は、ものすごく見やすい感じです。かっこいいアメコミという感じ。
でも、キャラクターは、馴染みの人たちとはちょっとかわっているので、違和感がちょっとある。
びっくりしたのは、ハルク…じゃなくて、バナーを蹴り飛ばす、キャプテン・アメリカ。怖いわ。まぁ、性格的に、あんまり女々しい人は嫌いなのかもしれないと思いつつ。
でも、読んだアメリカ人も、ちょっと、
「えーっ」
と思ったみたいですね。
あとがきで、「あれは気絶させていただけ」とかかいてありましたが、そうは見えない(笑)
マーベルゾンビーズでは、外道だったピム。この人は、あまりしらないので違和感もないのですが、元々、性格に難ありな人だったのかな。
「アイアンマン」、見てきました~!!
「インクレディブル・ハルク」と同じ高槻の映画館で見てきたのですが、今回は、お客さんもソコソコでした。
なんで、日本の映画会社は 、「ハルク」は入れて、「アイアンマン」は入れないなんて判断をしたんだか……。まあ、前回のハルクは、出来は無茶苦茶だったけど、それなりに売れたみたいなので……。しかし、だからこそ、余計に悪いという判断はしなかったんだろうか……。
まあ、それはおいといて。
鉄男さんですよ。数あるマーヴルのヒーローの中でも、特に映画化しにくいだろうと思っていた、鉄男さんの映画化!!
もう、本当にイメージ通りでした!!
といいつつ、実は、「アイアンマン」は、あんまり日本に紹介されていないので、実際にはよく知らないという(笑)
昔、「マーヴルクロス」に載っていた情報ぐらいしか知らないんです。でも、けっこうイメージは、自分の中で広がっていました。
トニー・スタークは、傲慢な社長とか……けっこう、ステレオタイプなので、イメージしやすいというのはあると思いますが。
スタークは、傲慢なのですが、どこか憎めないところがある男でした。
で、軍需産業のトップなのですが、ある時、自分の兵器が敵方のテロにも使われていることを知り、しかも、そのせいで自分が傷つき、反省して、軍需産業から手をひこうします。
まあ、アメリカ(正義)が兵器を使っている分にはかまわないのだけれど、テロリスト(悪)が使うのは許せなかったという。このあたりの単純化のしかたは、かなり危ない部分もあるのですが……。
で、会社は軍需産業から手をひかせるようにして、自分は閉じこもってなにを作っていたかというと、個人用の万能兵器を作っていたという(笑)
これがまあ、自分は鋼鉄の下に守られながら、圧倒的な火力で敵を制圧するという……。おっさん、おっさん、なにを反省したのだ(笑)
しかも、このプロトタイプは、テロリストに捕まっている間に、テロリストの監視下で密かに作っていたという(笑)
社長さん、すごいのは経営手腕だけではないです。コンピュータでの設計から、ビス巻き、ハンダ付けまで、なんでも自分でしちゃいます。
このあたり、ヘンチャーな会社の社長というイメージなのですが、確かあんた、2代目か、3代目のドラ息子だったのではて。
てな感じで、まあ、ツッコミどころはやっぱり満載なのですが……(特に、テロを単純な悪としてしまうかき方と、暴力装置だけで単純に物事を解決してしまうところは、物語としておもしろいだけに危険が伴うのですが)、そのあたりは、すべて、物語としての快感を優先したのだと思います。
だから、ものすごく、わかりやすくて、楽しい映画なのです。
それから、インクレディブル・ハルク のときも書いたと思うけど、ファンを喜ばす小技が、今回も効いています。
敵の銃弾をうけて、脱げにくくなったパワードスーツとか、
「あいつは、洞穴の中で作ったんだぞ!!」
とか。
あと、装着のシーンも、かっこいいです。
あんなパワードスーツが、おいてあったら、多分、3秒ぐらい迷って、すぐに身に付けようとすると思います、わたしは。
あと、シールドの名前が出来るところとかは、思わず一緒に、
「シールド!!」
と言っていまいましたよ(笑)
もちろん、エンドタイトル後の最後のシーンのニック・フューリーもですねぇ。
ねぇさんは、
「セキュリティは、どうなっているの!!」
と言っていましたが、ニックの正体を知っているぼくたちは、シールドならそれぐらいの力はあるかも……って、思ってしまいますよねぇ(笑)
日本語版では、エンドタイトルに入る前に、
「続きがあります」
と出ていて、ちょっと、なんでそんなことをワザワザと思ったりしましたが。
多分、次に映画になる「アベンジャーズ」は、アイアンマンと同じようにあまり日本では有名な方ではないので、それを紹介するための伏線として、わざわざ、あの「続きがあります」をいれたんだと思います。
でも、確かに、この「アイアンマン」の出来だったら、次、見に行ってみようかなあと思ってもらえます。
2011年公開だそうで、楽しみだ。
前作の映画は、けっこう散々でした。
まあ、今にして思えば、あのオチがひどすぎたので、それ以外は普通のできだったのかも。
今回、またまた、ハルクの映画ということで、あの映画の続きなら、もう見に行かんとか思っていたわけですが……、マーベル、わかっていますねぇ、仕切り直しだそうです。
ということで、見に行くことに決定して、映画館で調べたのですが、
……滋賀で、やってねぇ(笑)
えーと、大阪でならやっているな、……1日2回しか上演しないっていうのは、どういうことだ……。
いやぁ、調べてみて、ビックリしました。こんな扱いなんや。
まあ、前作が前作ですからねぇ。でも、マーベルのヒーローって、もしかして、日本では「スパイダーマン」以外は、これぐらいの扱いなのかも……。
ああ、「X-MEN」は、それでも、ましだったのかな?わたしは、このあたりは、DVDで見たので盛り上がりはわかんないですねぇ。
「ファンタスティック・フォー」は、2作目、いつの間にかおわってたし……。
そういえば、「アイアンマン」は、全米でヒットするまで、日本の公開決まらなかったみたいだし……。
で、深夜の大阪は高槻の映画館。ねぇさんと2人で見に行ってきました。
金曜日の夜。
さて、映画です。
よかったですよ~。
今回、語りなおしということで、ハルク誕生からちゃんと語られていて、初めて見るねぇさんにも、優しい映画です。
前作は、ブルース・バナーのパパの実験が引き金になっていて、親子の確執みたいなのが中心になっていました。
今回は、マーベル好きにはおなじみの例のスーパー・ソルジャー計画がらみです。
結局、ハルクって、正義のために戦っているわけではないので、ストーリー展開的には、カタルシスって、少ない気がします。
逃げて、追い詰められて、怒りを抑えきれずにハルクに変身して暴れて、あららっていう感じでまた逃げる。
この繰り返しです。
で、前作は、本当に真面目に、単調に、この繰り返しをやった訳です。
でも、今回は、これが、なかなか軽快に進んでいきます。
今回の敵は、スーパー・ソルジャー計画の収穫として、ハルクを狙っている軍部です。
で、バナーの恋人は、なぜか(なんという偶然!!)この軍を指揮する将軍の娘(しかも同僚の科学者)だという……。
いや、ツッコミどころは、いっぱいあるんですよ。
ミスター・ブルーとは、どうやって知り合ったんだ?チャットか?とか、
あの他国での軍事行動を、どうやって、言い訳するつもりだったのかとか、
ティム・ロス、なんでそこまで……とか、
軍隊、帰る前に、点呼ぐらいしろよとか、
でも、それをチャラにするぐらいに、いろんなネタが効いていました。
1回1回ハルクになるたびにはじけちゃうズボンの話。
エッチのドキドキでも、変身するのという話。
あたりは、まあ、ジャブ。
ニューヨークのタクシーの話は、本当にすばらしかったです。
ベティ・ロスというか、リヴ・タイラーって、本当に妖精だって、思いました(笑)
なんで、この人が、バナーとつきあっているのかは、謎なんですけども、なんか、そんなこと気にならないぐらいの妖精ぶりでした。
もちろん、トニー・スタークこと鉄男さんの出演も、うれしいのです。
こうやって考えていくと、ストーリーの中心ではなくって、枝葉のところをものすごく上手に作って、大まかな形はかわっていないのだけれども、楽しい映画にしています。
映画って、ストーリーとか、テーマとかも、大切だと思うのですが、人を楽しませるのは、そういう部分だけではないのだなあと感じさせられた映画です。
あぁ、唯一の不満は、ニューヨークで暴れたのに、スパイディが出てこなかったことぐらいかな(笑)
クロスオーバーは、盛り上げるのは、かなり難しいのですが、ファンとしては、すごく楽しみです。
「アベンジャー」するのかぁ。その前に、単品の「キャプテン・アメリカ」はないのかな?
わたしの夢は、「マーヴルズ」だな。
でも、その前に、もうちょっと、日本の人たちに、マーベルのヒーローが浸透しないかなぁ……。
「MARVEL VS. CAPCOM」の新作にも、期待しよう。
この映画の観客、わたしたち以外は、男の人が1人いただけでした……。
金曜日なのに……。