ニューエントデッカー
さて、困った。どんな作戦とったっけ?
このゲームの説明でまだ抜けていたものに、初期配置というのがあります。
海の部分のいくつかと、島の中核になる部分が3つぐらい最初からボードに配置されています。
そして、島の中核になる部分には、「+5」とか「+10」とかのボーナス得点がついてあります。
ゲーム終了時の点数が40点~70点ぐらいになるゲームですから、この「+5」の島や「+10」の島を取ることはとても重要です。
この3つの島の点数にからめなければ、優勝は難しいと思います。
この初期配置には、いろいろな種類があるのですが、今回は1番オーソドックスな基本の初期配置でプレーしました。
7枚の「海ばっかり」タイルによって、世界はだいたい3つの大きい地域にわけられそうな感じです。北西の地域には「+10」点の大陸が、北東の地域には「+5」点の大陸が。そして、探険の始まりに近い南の地域には「+5」点の大陸が、発見されるのを待っています。
まずは、南の「+5」の島を発見するぞという感じでスタートします。
南の外周マスの「+5」のタイルの真下(真南)あたりに探険船を置いきます。
タイル何枚めくろうかなぁ?
いきなり、4コインも出して、表向きのタイルを買うなんてプレーヤーはいません。だってこれは、冒険なのですから。
そして、裏側に「?」マークのついた発見タイルがあれば、すかさずそれを引け(命令形)!だって、これは、冒険なのですから。
発見タイルには、裏に「?」マークが印刷されているものもあります。これは、絶対にイベントがおこるタイルです。
イベントは、いいことも、悪いことも起こり得ます。いいことは、原住民を発見して、いきなりただで探検隊を「族長小屋に続く密林」に配置できたり、財宝を発見して3コイン得たりです。悪いことは、海賊に遭遇してコインを半分奪われたり、嵐でいきなり手番が終了したりです。
いいことがおこるか、悪いことがおこるかは、五分五分です。だから「引いてみよう」という人と、だから「避けよう」という人にわかれます。
もちろん、りんは、「引く」人です。ええ、そうですとも。
マニュアルには、「お金がなくて悪いことがおきても影響が少ないときなどに引いてみよう」なんて書いてありますが、そんな運気の悪いときに、運試しなんしたらダメダメです。泣きっ面にハチになるのが、目に見えてます。
「?」は、絶好調の時に引くものなのです。
「あっ」
海賊。コイン半減。コイン6枚から一気に3枚に(泣)
まぁ、そういうこともあらあな。
そして、次の回、「?」を引かないと、
「えっ、どうしたん。『?』あるよ」
と周りから、優しい声が。
ダメダメプレーの見本ですか?
「?」では、この海賊によるコイン半減が、1番イヤです。
このゲーム、「発見タイル」をめくるにも、「拠点」を置くにも、コインが必要です。
最初に配られるコインは、7コインです。そして、そのコインをどんどん消費していきます。
コインが1枚もなければ、裏向けの発見タイルを買うことすら出来ません。だから、そうならないように、こんなルールがあって、プレーヤーにはコインが入ってきます。
それは、手番開始時に手番プレーヤーのコインが3コイン以下だった場合、6面ダイスを振って、収益をきめるというものです。
ダイスには、「1の目」のかわりに「舵輪」の絵が描いてあります。そして、「2」~「6」の数字の目があります。
誰かがサイコロをふると、プレーヤー全員に収益があります。手番のプレーヤー以外は、「サイコロの目+1」コイン獲得します。ただし、サイコロをふった手番プレーヤーは、「サイロこの目」分のコインしかもらえません。「舵輪」の目の場合は、手番プレーヤーが「2」~「6」の目の中で選ぶことが出来ます。
だから、自分でサイコロを振るのは、1コイン分、損なのです。
そして、1回サイコロをふると、他のプレーヤーよりもお金が少ないために、自分の番がまわってくるたびにサイコロを振るという悪循環に陥ってしまう場合があるのです。
これを、他のプレーヤーは、「収益フェーズ」がまわってきたと大喜びしますが、サイコロ振っている方は、とってもつらいわけです。
で、そのきっかけになることが多いのが、この「海賊」のイベントなのです。
さて、これで、「?」タイルを引く重要性については、わかってもらえたと思います。
話もどって発見タイル、さて、何枚引きましょう?
うーむ。わたしの遊んだ感覚では、2~3枚ぐらい。お金がヤバかったら1枚。余っていたら3枚。普段は2枚という感じです。
何のために発見タイルを引くかというと、基本的には、陸地を発見してそこに拠点をつくるためです。
1枚タイルを引いただけで、陸地が発見できたならば、そこに拠点をつくってもいいわけです。でも、1枚目が、陸地が何にもない海だけの発見タイルであったり、配置できない発見タイルの可能性もあります。
3枚引くと宣言しておけば、3枚のうちどれかに陸地があって配置できる可能性も増えます。でも、1枚目に、いいタイルが出た場合は、2コインをドブに捨てちゃったことになります。
4コインも支払うと、その後、島が発見できても拠点を配置するときにお金に困りそうです。次のターンから、自分の手番が「収益フェイズ」と呼ばれるようになる可能性も大です。
だから、2枚ぐらいで、損しても1コイン分ぐらいが、いいのではないかと思います。
で、ドキドキしながら、エイヤ!とタイルをめくって、2枚とも「海」、「海」っていうことも、けっこうありました。
とにかく、わたしは、南の「+5」の島と北西の「+10」の島を狙って、船を進めていきます。
難しいことは、考えません。
相手が、同じ島に「探検隊」を置いてきたら、躊躇わずに「上陸拠点」です。2つしかないのに、そら、あっという間になくなるわ。
でも、南の島の獲得競争には、勝ててなかったような記憶が(笑)
えーと、確か、わたしが、
「ここに上陸拠点を置いて+5の島までつなげるぞ」
と思っていたタイルに、いきなり島のはしっこのタイルをくっつける人がいて、2点の小島の小島になっていたような。
いいんだ(フン)。ぼくは、はじめっから+10の島を目指しているんだから。
でも、懲りずに上陸拠点などを置くと、けっこういい手だったらしく(笑)、みんなから悲鳴が。
「あー、そんなことしたら、通れなくなるやんかー」
うむ。いい響きだ。
通行料のコインは、自分から減って相手増益ですから、払う方は2倍いたい。
そうしておいて、その先は、自分一人で独占的に開発です。
誰も、偶然そうなったとは思えないような完璧な作戦です。作戦か?
ボーナス島をとれなかった人は、族長小屋の宝物で挽回をはかります。
人気のある族長小屋の前には、探検隊の長蛇の列が(笑)
なんで、みんな、あの小屋がおいしいというのがわかるのだろう。ゲーマーの勘ですか?
ゲームの結果は、実は全然覚えてないのですが、けっこういいところまでいったと思いますよ。
+10点島にからめたし、族長小屋でも、いいものもらいました。3つぐらい宝物もらった記憶もありますが、3/7はもらいすぎなので、思い違いだな。
収益のサイコロも出来るだけ振らないように心がけたし。
50点は超えていたと思います。多分、2位か1位だ。違いましたっけ?(自信なし)
でも、やっぱり1人で遊んでいるのとは、全然違うおもしろさがあります。
ある人は、サイコロを振ったとき「舵輪」が出ました。わたしなんかだと、単純に6コインとか思ってしまうわけですよ。
でも、その人は、計算するわけです。
「おっ。彼は今0コインだぞ。ここで、『2』と言えば、彼の収益は3コイン。そうすると、彼のところでもう1回収益があって、自分は収益フェイズから抜け出せる」
そ、そうかぁ。そんな風に考えるのかぁ。
考えるところは結構あるのですが、運も大事。そして、どうしたら得になるかなぁという道がとっても見えやすいゲームです。でも、得になる道が複数あるから、そこで悩んでしまいます。
こういうしたらいいことがいっぱいあって、それを選んでいくようなゲームは、大好きです。
カタンは、1回出てきた「原料」をもう1回変換しなければならないところとかが、先が見えにくくて難しいなぁと感じるところです。
複雑なルールに思えるかもしれませんが、知っている人に教えてもらいながら遊ぶと、すっと理解できると思います。
子どもでも、できるんじゃないかなぁと思うのですが、時間がなぁ。
時間がいっぱいあるときに、また、遊んでみたいゲームです。
ところで、「アクア・ステップ・アップ」のマンガの中で、学校でこの「ニューエントデッカー」を遊ぶ話があるのですが、あれ、どの時間に遊んでいるんでしょう。
話の流れだと、登校してきた朝のすぐに遊んでいるみたいなのですが、朝は始業の2時間前登校でしょうか?それとも、ホームルームの時間を全部つぶしてやっているのか?もしくは、定番、放課後か?
すっごく、気になるわたしです。