生生流転

読書,鶴谷香央理

メタモルフォーゼの縁側5

何が変わって、何が変わらなかったのだろうか。
それぐらい、静かにというか、緩やかに日常は流れていって、その時は、もう命がけぐらいで大切に思っていたものも、大切だということにすら気づかなかったものも、穏やかに変化していく。

「物語」は、大きな変化をかく事が多いのだけれども、そういう小さな変化に気づかしてくれるこういう物語も、とてもいいなぁと思います。

うららは、多分この後、同人誌をかくことはもうないんじゃないかと思うし、もしかしたら、市野井さんに会う事もないのかもしれない。
もちろん、こっから、マンガ家への道もないことはないかもしれないけれど、どっちにしろ、これからも、この物語の中の人たちは、生きていくのかだなぁと感じられて、とても、素敵だなぁと思います。