L6 外を夢見て Pシリーズ1
Pシリーズも、長いこと読んでいるなぁと思います。
多分、最初の「夢の果て」を読み始めは中学生か高校生ぐらいのときだと思います。
これ、どこかで同人誌分までふくめてまとめてくれないかなぁと思っているんですけどね。電子ブックで全部出ないかなぁ。
これのおもしろいところは、超能力ものといいながら、超能力あんまり役に立っていないところです。
派手なドンパチとかがない、なんというかひたすら地味なシリーズです。
でも、そこがいいのです。
北原 文野版「銀河鉄道の夜」です。
こうやって、何回も、読んだり、いろいろな人のかきなおしを読むと、宮沢 賢治が、あえてかかなかったものや、時間がなくてかけなかったもの、かいてからけしていったものについて、いろいろ考えることがでてきます。
ものすごくストレートなメッセージを持っていて、でも、それを押しつけにならないように、ならないようにと、暗喩で包んでいく。
その過程が、少しずつ見えてくる気がするのです。
何回読んでも、不思議な話です。
好きなマンガ家のタイプは、2種類あって、本当にストーリーやマンガそのものに感心してしまうタイプと雰囲気が好きなタイプがあるのだと思います。
まあ、たまにというか、作品によっては、それが両立しているものもあるのですが。
で、北原文野は、どっちかというと、ストーリーに感心するというよりも、雰囲気が好きなタイプだと思います。
実際、このマンガ自体も、たいしたエピソードがあったり、盛り上がったりするわけではありません。
でも、わたし的には好きだし、おもしろいし、続いてほしいなぁと思います。
このあたりは、「Pシリーズ」が、いろいろな雑誌を転々としながらも、ずっと続いているシリーズだという魅力もあるのかも。
あと、この人、題名つけるのが、うまい。
今回の「瞳に映るは銀の月」も、いい題名だと思います。
「月は銀の帆船(ふね)」とか、「夜は歌うさざなみ」とか、思わず手に取りたくなります。