ベストSF2020
創元SF文庫から、新しく竹書房文庫に移っての1冊目。あれ、2018年のSFはミッシングリンクになってしまったのかな。
600ページの創元SF文庫の「年刊日本SF傑作選」よりも、200ページぐらいうすくなって、ちょっとコンセプトも変わった感じです。
今までは、選者が大森 望と日下 三蔵の2人体制だったのが、大森 望の1人体制に。
うーん、2人でケンケンガグガクして選ぶのも大変そうだけれど、1人でその年のベストを選ぶというのも、プレッシャーありそうです。
ページが少なくなって、まず割を喰らったのはマンガみたいです。
筒井 康隆・選の「日本SFベスト集成」で永井 豪の「ススムちゃん大ショック」読んで衝撃を覚えたわたしにしては、これは、ちょっと残念です。
まあ、マンガ自体が商業誌の連載は数年に渡る長編がほとんどで、だからといって短編を求めて膨大な同人誌まで見てまわれないという感じではあるんだろうなぁ。
2020年版、2021年版にも、マンガは載っていないようなので、これは、この竹書房文庫版の方針だと思います。
さて、内容は、200ページ減った分、良いものというか読みやすいものがギュッと詰まっている気がします。
いや、酉島 伝法が入ってなかったからだけかもしれませんが(笑)
まず、おもしろと思ったのは、オキシ タケヒコの「平林君と魚の裔」。このテンポ好きです。
草上 仁の「トビンメの木陰」も、短いのに壮大で爆笑しました。
高山 羽根子の「あざらしが丘」も、最後がちょっと淡泊なところ以外は、ノリノリで好きです。
この3つで、大分、エンタメ寄りというか、最初にこの読みやすい3つ持ってくるのは、大事だと思います。
今回のⅠ番は、空木 春宵の「地獄を縫い取る」でした。超中二的な格好良さというか絶望が良いです。
こっからあとは、なかなか、スピード感というよりは、リリカルなお話が続いて終了していきます。この作品配置の順番もなかなか読みやすかったです。
飛 浩隆の「鎭子」は、自分のパートナーのことをちょっと思い出したりしていました。
いや、決して似ているとかそういうのではないけれど。




