ドラゴンランス セカンドジェネレーション 下
今にして思えば「ドラゴンランス」のマジェーレ家は、キャセモン、レイストリン、キティアラで、光、中立、闇ときれいな三角形だったんだなぁと思います。
そして、魅力は、中立のレイストリンにありました。
「セカンドジェネレーション」では、この中立的なキャラクターが、すごくたくさん出て来て、魅力的です。
上巻に出て来たスティール、バリンなんかも、そうです。
下巻には、レイストリンの娘ウーシャ、タニスの息子ギルサナスがでてきます。
こちらは、精神的には、多分「光」の方を見ているようですが、生まれ的には、2人とも「ハーフ」です。
それから、そのすべてを見ているという感じのダママール。この人、いいキャラになったなぁ。「伝説」のときは、そんなに感じなかったのですが、たしかに、かなりかっこいいです。
そして、個人的な問題だけではなく、この中立的ものは世界の構造そのものにもはいりこんできます。
エルフの腐敗。そして、気高い「タキシス騎士団」。光にして混沌。闇にして法。
まるで、巴の紋のように、光の中に闇があり、闇の中に光があります。
プロローグが終わって、「夏の炎の竜」に向けて、物語がうねっています。